陽だまりの樹 (1) (小学館文庫)

  • 245人登録
  • 3.75評価
    • (31)
    • (38)
    • (56)
    • (2)
    • (1)
  • 36レビュー
著者 : 手塚治虫
  • 小学館 (1995年5月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091920515

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印

陽だまりの樹 (1) (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 一本気な万二郎と、軟派な良庵。対極な性格の二人の視点が面白い。

  • 登場人物が、生きる、生きる。
    いわゆる敵対者の論理のどちらも、具体的には幕府側と倒幕側のどちらもわかるようになっており、さらに男の生き方も描かれている。
    対照的なふたりの、どちらも迷い、踏み止まり、後悔し、やけくそに決意し、信念に殉じる。
    「馬鹿な男たち」が愛せればこの漫画の勝ちだ。

    また手塚治虫の作品はいろいろに描き分けられているが、本格ストーリーの組み立てが凄まじく巧み。
    「ブラックジャック」のような一話完結、「火の鳥」のような一冊完結の、それぞれ連作形式よりも、本作や「きりひと讃歌」のような作品のほうがすごい。

  • タイトルの『陽だまりの樹』とは、家康が幕政を始めた頃には
    ほんの若木だった桜の樹がいつの間にか老木となり、
    外観は何ともないのに、その内側は白アリや木食い虫に
    食い荒らされてしまって、いまや倒壊寸前となった樹を幕末の幕府になぞらえて。

    今作で頻繁に描かれるのは、カッコ良く活躍する姿ではなく、
    むしろことごとく失敗したり、カネや名誉やセックスなどといった、
    実に人間らしい問題に翻弄される登場人物たちの人間関係。
    美談として描かれがちな「江戸城無血開城」を
    著者なりの違った角度から書いていたのがすごく良かった。

    著者は最後にこれを登場人物に言わせたかったんだなあ。

    「歴史にも書かれねえで死んでったりっぱな人間がゴマンと居るんだ…… 
    そんな人間を土台にした歴史に残る奴など許せねえ。二度とここへ来るなーッ。」

    何故最後になって、良妻賢母だった万二郎の母が
    いきなり豹変し始めるのかが解せなかったんだけど、
    きっと著者が彼女を聖人に書き過ぎてしまったと思って、
    帳尻を合わせるために、人間らしくさせたかったのかもしれないなと考え直したり。

  • 手塚治虫は国民的漫画の巨匠であることは言うまでもないのだが、医療=人命救助活動である一方で、性的衝動をも歓喜するような厭らしさがあって、読むのにやや苦労する。手塚良庵の患者がいまのところ女性ばっかなのは何故かと(笑)。

    女たらしで軽薄だが人命尊重の良庵。
    男気があり初心で粗野、信念のためなら人をも殺める万二郎。
    恋敵でもあり悪友でもある、この対照的な二人が、幕末の混乱期を生きる。龍馬や西郷さんやら手垢のついた志士ストーリーとは違った面白さがある。

    福沢諭吉があんなにどっしりした男だったのには驚いた。子どものころの学習漫画だと、負けん気はあるが小役人的な真面目な青年といった感じだったので。

    権力の理不尽なシステムに暮らしを牛耳られる人々、いびつな学問大系、そして震災の余波…どれも今の世の中に当てはまること。

    これが世に出されたのは1980年代。まだまだバブル景気に湧いていた頃。当時はこれをどう受け入れたのか気になるところ。

  • 手塚治虫のルーツを探る作品。幕末の日本を舞台に実在する歴史上の人物達とリンクさせつつ話が進んでいくので面白い。時代設定や人物は同じ医者ものなので村上もとかの「仁」とほぼ同じ。同時並行で読んでみると面白い。

  • NHK BS 金曜20時~

    ▼キャスト
    市原隼人、成宮寛貴、黒川芽以、津川雅彦 ほか

    http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/7000/106315.html

  • 2011年12月31日読了。
    さすが手塚治虫、面白すぎます。
    手塚治虫の先祖が医者だったと知ってましたが、手塚自身が詳しいことをしったのは、そんなに前ではなかったのですね。
    解説を読むと、研究者が手塚良庵について調べて発表したところ、手塚から連絡があって手塚の先祖だったとわかったとか。研究者も手塚良庵が手塚治虫の先祖とは知らなかったそうです。
    現実も十分ドラマチックですが、漫画ももちろん面白い。適塾に大鳥圭介もいたんだなあとか、手術シーンや医学に関するシーンはさすがブラック・ジャックの作者で医師免許も持っていた手塚らしい迫力です。
    「仁」よりもこっちの方がドラマにしたら面白そうなのに…

  • 手塚治虫のルーツを辿った本。女好きの蘭医である手塚良庵(後、3代目良仙)と一本気な武士、伊武谷万二郎との対比と彼ら視点からの幕末がオモシロイ。
    全8巻読了。

  • 一本気な万二郎と女好きな手塚先生が主役の歴史物。
    漢方医のおっさんには反吐が出そうです。

  • 手塚さんの漫画はあまり読んだことないのですが、この漫画は幕末ということもあって読んでみましたが、とても面白かったです。手塚さんのご先祖さんがお医者さんだったようでどうやらそのあたりのことが描かれるようです。

  • 手塚治虫の長編だと、実はこれが一番好き。
    時代のうねりの「ちょっとだけ外側」にいる人から見た幕末。
    目の付け所、展開、なんもかんもが傑作だと思うのです。

  • 日本に生まれたことを
    誇りに思います。

  • 手塚先生の本で一番好きな物語!
    万次郎のまっすぐな生き方に何度読んでも感動します。

  • こりゃもう名作中の名作ですよね。

    ハードの方で所有してるけど
    文庫もほしいなぁ

    時代物好きな方は漫画とあなどるなかれ(笑)

    是非ご一読を。

  • 幕末を描いた手塚治虫後期の名作。とにかくハンパない画力とストーリー展開には息つく暇もない。彼の天才たる所以が再確認できる秀作。

  • 手塚良庵素敵。とみやっこの腹切れないところにきゅんとした。漢方医には本当に腹が立った。何が「サナダ虫」だ、何が「天命です」だ。
    伊武谷万次郎は…主人公的なから回りが愛おしいです。これから恰好よくなるキャラだな。不器用だけど一本気でとてもいい。
    ちょろっとしか出なかった福澤諭吉がユーモラスな知性を感じさせるキャラで、好感持ちました。これからばんばん出てくるのかな?
    いずれにしても、思ったよりも取っ付き易くてよかった。日本史全然勉強してこなかったけど、これだけ人物に焦点当てて描かれてると自然と楽しみながら味わえます。
    また、まったく古さを感じさせない絵と展開に、手塚治虫のすごさを再認…ううむ。
    続きが楽しみだ!これからもっと面白くなると確信できるので、まだ評価は4にしておく。

  • 後で書きます。

    全8巻 所有

  • 1〜8巻所持。

  • 幕末への関心は最終的にこういう方面へ行き着く気がする。いろんな意味で手塚治虫ってすごい人だなぁ。。

  • 1981年から5年半に渡って連載された歴史長編。幕末好きの僕にとってはそれだけでも愛すべき作品なのですが、見事すぎる物語の巧みな構成と登場人物それぞれの魅力(義理に生きる伊武谷万次郎と人情に生きる手塚良庵の対比をはじめとして)を通して、最も好きな手塚治虫作品のひとつです。

    終盤、おせきさんに最期の別れを告げに行ったあとの万次郎の無言の2ページがいかに雄弁に万次郎の心境を物語っているか。これからも、この作品を読み返すたびに手塚治虫の偉大さを思うことでしょう。

  • ”天璋院篤姫”より”直江山城”より遙かにNHK大河ドラマ向けな作品と思うのだが・・・。

    幕末、不器用な一下級武士と蘭方医達の苦闘を織り交ぜた名作。手塚治虫のルーツ。

  • 全八巻。江戸〜明治にかけてのお話。

  • 幕末〜明治時代、府中藩藩士「伊武谷万二郎」と蘭方医「手塚良庵」を中心に、時代に翻弄されながらも自分の生きる道を信じて必死に生きる姿を描く。
    手塚治虫作品。読み応えがある。

  • 手塚漫画の中でも特に好きな作品。
    この作品の影響で高校の日本史のレポートに適塾について書きました(笑)

全36件中 1 - 25件を表示

陽だまりの樹 (1) (小学館文庫)に関連する談話室の質問

陽だまりの樹 (1) (小学館文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

陽だまりの樹 (1) (小学館文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

陽だまりの樹 (1) (小学館文庫)の単行本

陽だまりの樹 (1) (小学館文庫)のKindle版

陽だまりの樹 (1) (小学館文庫)の文庫

ツイートする