- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091920546
作品紹介・あらすじ
動乱の江戸末期、来たるべき近代国家への苦悩と希望を描いた巨編!!
▼第1話/難題▼第2話/使節江戸へ▼第3話/本陣待ち伏せ▼第4話/将軍の一番長い日▼第5話/裏切り者▼第6話/西郷登場▼第7話/巻き添え▼第8話/やけ酒万次郎▼第9話/東京大学事始め ●登場人物/伊武谷万次郎(府中藩士。剣の才能に恵まれている)、手塚良庵(医師・手塚良仙の息子。女好きだが、腕は確か)、手塚良仙(良庵の父で蘭方医。江戸に種痘所を設立する運動をしている) ●あらすじ/ハリスを刺客が襲った事件が発生した。このことに対し将軍は、外国人が江戸に住むのは必ずしもよい結果を生まず、今はまだ自由交易が出来る状態ではないと結論を出した。だがハリスはこの結論を快く思わず、交渉は前進しないまま、年が明けた。正月早々、大老の堀田は、ハリスとの交渉を成功させるべく、公卿たちに金をばらまいた。だがこの作戦は朝廷の反感を買っていたのだった(第7話)。▼ハリスとの交渉を朝廷に承認させようとした大老・堀田の作戦は失敗をしてしまったばかりか、彼は失脚してしまう。このため、堀田の下についていた万次郎もまた、アメリカ使節護衛を解任された。解任後の万次郎は酒をあおる毎日をすごしていた。そこに、万次郎のよき理解者である鉄太郎が現れた(第8話)。 ●本巻の特徴/第3巻では、万次郎が使節護衛の役を降ろされ、世の中は次第に保守化への傾向を強めていく。一方、良仙が運動をしていた種痘所設立の許可が下り、西洋医学にひとすじの光明が見え始めていた。 ●その他の登場キャラクタ-/西郷隆盛(第6話)、アメリカ使節・ハリス(第1~4、7話)、アメリカ使節・ヒュ-スケン(第2、3、5~7話)、おせき(第7話)、勝海舟(第7話)、大老・井伊(第7、8話)、山岡鉄太郎(第8話)、多紀誠斎(第5話)、良庵の妻・おつね(第1、4話)、良庵の母(第1、9話)、万次郎の母(第6、8話)、平助(第3話)、丑久保陶兵衛(第3話)、お品(第3話)
感想・レビュー・書評
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良庵結婚。相手がなぁ…自業自得ではあるけど。いつもは軟派な良庵ががむしゃらに仕事をする!万二郎は酒浸り。西郷どーん。
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4
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2012年1月2日読了
家定とハリスの会見から、家定の病状が悪化してとうとう奥医師も蘭学者の手を借りようとすることに。
伊武谷は西郷隆盛と会見しています。いよいよ倒幕に向けて登場人物が揃って来ました。先が気になります。 -
良庵が…結婚してしまった!なんてことだーしかも嫁さん好きになれないー。上方に行って英語の文献を緒方先生に借りて持って帰ってくるとこ、すごくかっこよかった。ふらふらしてる軟派そうな男がいざ本気になったとき、っていうのは本当にしびれるくらいかっこいい。あの女に良庵は勿体ない!私に下さい…っ
そして種痘所設立、おめでとうございます。話がグンと進んだ感じ。この先、蘭学医がどのように認められていくのか、見ものです。この種痘所が東大医学部に繋がってるなんてびっくり。
万次郎サイドはといえば…西郷どん登場。なんだかどんどん豪華になっていくのに、当の万次郎は今回飲んでばっかりっていう(笑)。でもどんな歴史だって個人に立ち戻ってみてみればそんなものだよね。なにがどう転ぶかなんてわかんないよね。万次郎が政治に乗り込んでいく様を見るのが楽しみ。 -
1981年から5年半に渡って連載された歴史長編。幕末好きの僕にとってはそれだけでも愛すべき作品なのですが、見事すぎる物語の巧みな構成と登場人物それぞれの魅力(義理に生きる伊武谷万次郎と人情に生きる手塚良庵の対比をはじめとして)を通して、最も好きな手塚治虫作品のひとつです。
終盤、おせきさんに最期の別れを告げに行ったあとの万次郎の無言の2ページがいかに雄弁に万次郎の心境を物語っているか。これからも、この作品を読み返すたびに手塚治虫の偉大さを思うことでしょう。