箱舟はいっぱい (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)

  • 526人登録
  • 4.03評価
    • (102)
    • (66)
    • (89)
    • (2)
    • (0)
  • 49レビュー
  • 小学館 (1995年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091920638

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
吾妻 ひでお
有効な右矢印 無効な右矢印

箱舟はいっぱい (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)の感想・レビュー・書評

  • 「カンビュセスの籤」が怖すぎる。ミートキューブの作り方わね・・・

  • 「カンビュセスの籤」が一番好きです。

  • 藤子・F・不二雄短編集の第三弾。

    相変わらず、ブレなしの作品。
    未来を見据え、科学を考慮し。
    それでも尚ナンセンスに漫画に昇華している。
    どこかシュールでニヤリとする作品。

  • 珠玉の作品集です。どれも抜群の面白さでした。
    レトロSFが好きな人におすすめ。

  • シンプルで読みやすくかつ深い巨匠の傑作短編集。
    あのバカは荒野を目指すのラストが爽やかで好きです。

  • 才能の塊ですね僕の稚拙な文章力ではその世界を評価するのは非常に難しいですが頭の中が素晴らしいなと感じました。このような偉人たちを超える人は現れるのでしょうか...

  • 今回はタイムマシンやミニチュアカメラも出てきて大人のドラえもんって感じだ。読んでいると感覚がグラっと揺らされる

    「イヤなイヤなイヤな奴」が面白かったな。初めは何か企んでいる陰険な奴かと思いきや、それこそが目的だったとは

    希望の見えるような終わり方のもあれば、お先真っ暗なものもあるのが良い

  • 念願の三巻。
    時間跳躍、もうひとりの自分との出会い。
    この人の想像力は漫画という形をとっているが、ものすごく考えているひとだと思う。
    こうした種々のエッセンスがドラえもんなど他の作品に生きているのを見ると、なぜ漫画という形を彼が選んだのかとても興味をそそられる。
    時間跳躍の果て出会う、もうひとりの自分。なぜ今目の前にいるのは俺なのに、俺じゃないのか。ことばよりもそれは鮮やかに、その不思議を教えてくれる。
    時間という観念、生きること死ぬことという観念、観念を作り出すひとりの存在。
    彼の描く絵の中ではそれが息づいている。吹き出しのない、ことばのないコマの中で、たしかに力を持って。

  • 白い夜 空想家 嫌いな人の血や肉になるのは嬉しくないもの ミートキューブ タイムカメラ

  • 「イヤなイヤなイヤな奴」「どことなくなんとなく」「ノスタル爺」がお気に入り。
    それ以外も面白いけど。

    ▼箱船はいっぱい
     本当の本当のことは一握りの人しか分からないんだろうな、という意味でリアル。
    ▼権敷無妾付き
     きつねとぶどう、そのもの。
    ▼イヤなイヤなイヤな奴
     よく出来た話。共通の敵をもつことで、集団はとても強くなる。本当にビジネスに出来そう。
    ▼どことなくなんとなく
     考えてみたらとても怖い。
    ▼カンビュセスの籤
     食に関すること、それも人を食うということに興味があったようだ。
    ▼俺と俺と俺
     パラレルワールドかと思いきや異星人ものの一種。
    ▼ノスタル爺
     味わいのある話。
    ▼タイムマシンを作ろう
     大人の汚れっぷりったら。
    ▼タイムカメラ
     秘密道具もの。なぜあんな課長に…!
    ▼あのバカは荒野をめざす
     昔を懐かしむジジイの話。過去に遡れたとしても変えることはできなかった。ただ、ジジイが過去の自分と向き合って、やる気になった。
    ▼ミニチュア製造カメラ
     3Dプリンターをどうにかすれば現実に出来そう。
    ▼クレオパトラだぞ
     アンハッピーエンド。輪廻転生もの。

  • [ノスタル爺]は最高傑作だと思う。
    にしても改めてタイプしてみると、このタイトル酷いな。しかし、すごい切ない話でもギャグっぽいシンプルな絵とストーリー。もう様式美。だからこそ、無駄な部分はなく、惜しげも無く、あっさりとまとめてしまった。だから、こんな安いタイトルでもいいんです。

  • 映画バックトゥザフューチャーの中で、ドクが黒板に左から右へ横線を引いて、さらにその線の半ばから伸ばした枝を、左から右へ書く。本線の先に「現在a」、枝の先に「現在b」を示す。そんなシーンがある。

    本書で描かれる短編はいずれも、起こり得る「現在b」だ。あるいは、手塚治虫「火の鳥 未来編」を感じるかもしれない。

    現在aと現在bは、どちらが正しい、あるいは、どちらが幸福かという、作り物の二元論を除いた世界を問うてくれる。それを知っているからこそ古今東西で、取り上げられる文法であり続けるのだろう。

    現在aと現在b。それは不幸な兄弟なのかもしれない。

  • 特にカンビュセスの籤が良かったと思う。

  • 「ノスタル爺」のインパクトは凄まじい。

  • いずれも終末を描いた「箱舟はいっぱい」「どことなくなんとなく」「カンビュセスの籤」、この3編がとりわけ妙なリアリティをもっていて恐ろしく読者の前に迫ってくる。


    「箱舟はいっぱい」では、人類が滅亡すると見せかけ、ロケットで脱出するという詐欺があったが、それは国民の目を騙すものであったが、どっこい、
    実はそれは本当に地球が壊滅的影響をもたらすという真相を欺くダミー機構であり、国の要人が静かにシェルターの中に入っていくためのものであったというとんでもないどんでん返しである。


    「どことなくなんとなく」
    みなさんは、「自分が直面している現実は、実はすべて偽物で、自分は本当は培養液のなかの脳だけであるのではないか」といった考えをしたことはないだろうか。
    この作品では、あるサラリーマンの抱えた「自分が絶対無のなかにポツンと置かれているような孤独と恐怖」がテーマで、描かれるものは彼の日常的な生活と、それに対するリアリティのなさという悩みだが、
    一気に、それが崩れ、宇宙のなかの虚空に主人公が置いていかれる。


    「カンビュセスの籤」
    古代ペルシアの戦争で、食料が尽き、籤を引いて人間同士食べ合うようになった状況の中から、生きたい一心で霧の中へ逃げ込み、
    タイムスリップして「終末戦争」後の人類が一人しかいない世界という別の地獄に飛び込んできたサルク。
    そこでも、地球外の生命体への救いの応答を待ち、何万年ものコールドスリープを続けるが、そのための食糧として人間を「ミートキューブ」にして生き延びる以外手がないという極限の状態であった。


    1999年7月に地球が滅びるなんていうノストラダムスの予言があって、子どものときは酷く恐ろしく思えたのだが、
    また2012年に何かが起こるなんていう終末論も囁かれるようになってきた。

    本当に人類が滅亡するのは実は本当にあっけないことかもしれない。

    ・・・怖くなってきた。

  • おすすめは「イヤなイヤなイヤな奴」「ノスタル爺」「あのバカは荒野をめざす」

  • オトナがハマる、コドモには読ませたくない

    極上エンターテインメント で ございます!!


    きまぐれ図書館のレビューはコチラ
    http://ameblo.jp/kimagure-library/entry-11426073610.html

  • 「あのバカは荒野をめざす」を読みたくて買ったのですよ。タイトルからギャグ、というかブラックコメディみたいな展開を想像していたら、かなりシリアスでびっくり。絵柄も劇画調だし。タイムスリップした主人公が若い頃の自分に別な生き方を見つけるよう説得するんですが、まあ、失敗しちゃうんですけど。似た内容の「ノスタル爺」は本当にそんな老後を選択しちゃって良かったの?と疑問に思ったのですが、「あのバカは荒野をめざす」は前向きなラストで逆にびっくり。「タイムマシンを作ろう」でうっかり腐妄想したりしましたよ。私自身は過去へ戻りたい、やり直したいと考えたことがあまりなくて。それは決して今の人生が幸福に満ちてるから、というわけではなく、戻っても結局同じような人生を送るんじゃないかな〜とか思うからなんですよ。「タイムカメラ」と「ミニチュア製造カメラ」はとんでもない代物を手に入れたというのに、庶民的なオチで終わるところが面白かったですよ。もっと違うことに使えば権力を手に入れられたかも、とか思うわけですが、私もきっと同じような使い方するんだろうな。つまり発想が庶民だし、過去へ戻っても庶民は庶民だから同じような生き方するだろうから、私にタイムマシンってまさに猫に小判なんですよ。って途中から感想でも何でもなくなったな。

  • カンビュセスのエピソードに矛盾がある気がする。
    クローン等の生物再生技術があるのなら、23回も犠牲者を出さす前に、自分たちのコピーを作って、それをミートキューブにすればいいのでは?

    本作では時間をテーマにしたエピソードが多かった。

  • ほんとに異色でブラック。

    題材にされていることや語られる視点が斬新で面白い。

  • 「世にも奇妙な物語」とか好きな人にはたまらないだろうなあ。

  • 「ノスタル爺」はせつない。郷愁。
    人間は分岐点にもどって償いをしてやっと自分を回復することができる。

  • 藤子・F・不二雄異色短編集の3冊目。
    「箱舟はいっぱい」実際に彗星がぶつかるとなったらこんな感じになるんだろうな。公表したらパニックになるの間違いないもんな。
    「イヤなイヤなイヤな奴」チームワークを高めるためには、たしかに憎まれ役は必要。ただずっと一緒に過ごしていくのであれば絶対に無理。
    「カンビュセスの籤」生き残るためとはいえ仲間を食べていくのは辛い。

全49件中 1 - 25件を表示

箱舟はいっぱい (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)に関連する談話室の質問

箱舟はいっぱい (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

箱舟はいっぱい (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

箱舟はいっぱい (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)を本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする