神の左手悪魔の右手 (1) (小学館文庫 うC 1)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091921819

作品紹介・あらすじ

狂気、殺戮、霊世界……夢と現実が交錯する少年・想が体験した恐怖の数々!

▼第1話/錆びたハサミ1~17 ●登場人物/山の辺想(八天王小学校生)、山の辺泉(想の姉/屋敷高校生)、一矢知樹(屋敷高校の教師)、知樹の母 ●あらすじ/両目を突き破リ、夥しい血とともに姉、泉の体内からハサミの刃が飛び出した! 想は飛び起きて隣のベットで眠る泉を揺り起こしたが、かえって夜中に起こされた事を怒られてしまう。想の夢だったのだ。いつのまにか外は雨、そしてサイレンが鳴り響いていた。泉が窓の外を確認するためにカーテンを開けると、そこには泉のクラスメイト、法子が。雨で川が増水によって家が流されたために、林先生が死んでしまったというのだ。「だから見にいくのよ!」と法子は泉を連れだし、想までがその後を追って寝室を抜け出してしまう。泉たちは雨の中、懐中電灯で辺りを照らしながら増水した河原に到着。そこには目にしたことのない地下室が流されていた(錆びたハサミ/1)。▼泉と想は、泥にまみれた地下室の階段にハサミが落ちているのを発見した。そのハサミを拾おうとした泉だが、想が悲鳴を上げたために法子の頬にハサミを刺してしまう。想の夢の中で、泉の目から飛び出してきたハサミだったのだ。結局、法子の頬は傷つかずに済んだのだが、その罰として想は地下室の中を探索することになり……(錆びたハサミ/2)。 ●本巻の特徴/錆びたハサミと想の夢(と想像)がキーとなって、想像と現実、過去と現在、さらに空間までが交錯しながら次々と事件は起こり、物語が進む。その地獄絵図のような恐怖の世界から皆を救ったのは……。巻末に荒俣宏氏のエッセイ「オバケ屋敷からの伝言」を収録。 ●その他登場人物/法子(泉の同級生)、お面の女、ますみ

感想・レビュー・書評

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  • ホラー1、錆びたハサミ。
    開幕1ページから衝撃!
    そして何度も何度も同じ姉弟が肉体的に損傷しては戻る。
    なんというか衝撃場面のマニエリスムというか。

  • 素晴らしい。
    これ中学生くらいで手に取ってたら人生変わってたと思う。…『赤んぼ少女』読んで人生変わったけど。
    グロくてちゃんと怖い。個人的にグロさと怖さって共存しないものだと思っているので、これはなかなかすごいことだ。

  • 地下室がお姉ちゃんの体内に通じていたとか、発想が非凡すぎるww

  • 面白かったー!!すごいテンション!!勢いに飲まれる!!主人公がほかの人物になって、過去を体験するシーンは主人公と読み手の目線が重なるような感覚になる。言語感覚も個性的。そしてクラクラするようなグロさ。でも少し疲れるww

  • すげぇ……なんちゅう壮絶な漫画。さながらジェットコースターに乗ったかのような気分。まるでわけがわからないけど「なんかすごい!!」でもそれで良いしそれが良いのだ

  • 「そうだ!聞こえるわけがないんだ!
     ぼくは今、一矢先生の子供の頃になっちゃったんだ……
     今は、三十年前の夢の出来事なんだ!」

  • 全04巻 完結

  • 衝撃を受けた高3の夏の事。
    楳図先生の発想には毎回驚かされる。
    想君かわいいよ、想君。

  • 楳図 かずおのなかでいちばん怖いと思う。病弱な女の子に怖い絵本をせがまれて、山小屋で登山者にケーキを胃がさけるほど無理矢理食べさせた上で鎌で惨殺したり、夜道で襲った女の膝下をボキボキ折った上で下水溝に閉じ込めたりという、リアルに恐ろしいことをしないとなぜか新作絵本が描けないパパの話「黒い絵本」シリーズがとくに恐怖でした。その他にも、小学生の体からバリバリと自転車が飛び出したりと、よくそんなこと思いつくなと驚かされるほど、楳図 かずおの想像力の臨界点が、軽々K点超えです。

  • 楳図先生の作品で一番好き。
    一番恐い作品はまことちゃんと思う・・・・

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著者プロフィール

楳図 かずお(うめず かずお)1936年和歌山県生まれ。55年に貸本漫画家としてデビュー、『週刊少年サンデー』などに作品を発表。ホラー漫画の第一人者。代表作に『漂流教室』『まことちゃん』『わたしは真悟』『14歳』など。ホラー、SF、ギャグ、時代劇まで幅広い。1995年以降、腱鞘炎という理由で漫画は休筆中。タレント活動を行い、2014年には長編ホラー映画『マザー』を初監督・脚本・出演。

「2022年 『こわい本11 猫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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