イアラ (1) (小学館文庫 うA 48)

著者 :
  • 小学館 (2002年3月15日発売)
3.47
  • (10)
  • (13)
  • (39)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 132
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091924384

作品紹介・あらすじ

恋した女性のあまりにも哀しい最期。女が死の直前に叫んだ言葉「イアラ」の意味を知るため、男は悠久の時を生き続ける…。楳図かずお、伝説の名作が文庫版で登場! (イアラ)▼第1章/さなめ▼第2章/しるし▼第3章/わび▼第4章/かげろう▼第5章/うつろい▼第6章/望郷 (イアラ連作短編シリーズ)▼ねむり▼雪の夜の童話▼指●あらすじ/天平の世の昔、土麻呂(つちまろ)は奴婢の娘・小菜女(さなめ)と恋に落ちた。だが、大仏を建立するために土麻呂は都に狩り出されてしまう。男に逢いたい一心で、ぼろぼろになりながら都まで歩いてきた小菜女。力尽きて現場の前に倒れていた女を救ったのは、建立の指揮官・国中公麻呂だった(第1章)。 ●本巻の特徴/緊急出版決定! 恐怖マンガの巨匠・楳図かずおが描いた、あの伝説の名作が蘇る!! 世の平安のため、聖武天皇が行なった大事業“大仏建立”。だが、その陰には若い男女の尊くも哀しい悲劇の物語があった。“大仏のたましい”として、生きたまま胎内に溶かされる女。その記憶を胸に永遠の時を生きる運命を負った男。時空を超えたドラマの結末は…!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 女が死の直前に遺した「イアラ」という言葉の意味を求めて、長い年月をさまようことになった男。女の生まれ変わりらしき人物と出会ってはその意味を求めるが…

    女の生まれ変わりを探して生き続けるといえばロマンチックみたいだが、手塚治虫「火の鳥」のような荘厳さがある。
    名作。

  • 何のために生きているのか
    よくわからない人生を送っている身としては
    凄く身に染みた。
    何でもない背景でも、楳図先生の書く植物がまた怖いんだわ。

  • もちろん「火の鳥」からの影響だと思われる。
    説明的描写の多さに辟易するという感想も聞くが、ここまで時代をまたげばそれも仕方ないと思う。
    それよりも全編通読したときに胸中に残された抒情を重視したい。
    ひとりの女を求めて時代を超える。

    1章 さなめ 大仏建立の際、溶けた鉄で女が、溶かし込まれ。
    2章 しるし 蒙古襲来で高麗の女が。
    3章 わび 千利休と秀吉の対立。無作為の作為。作られた人生。見つめてくる男。
    4章 かげろう 芭蕉と曾良。死ぬ間際の女。
    5章 うつろい つや姫。
    6章 望郷 昭和。イアラを探す男の存在に、はじめて気づいた女。「今までであった女は、さなめではなかったが、さなめでもあったのだと。」……この理屈が琴線に触れる。
    終章 終焉(目次に反映されていない)人類の最期。再びあいましょう、いつかどこかで。
    連作短編シリーズ、ねむり、雪の夜の童話、指。

  • 火の鳥を意識してつくった歴史もの。
    文字が多すぎ。
    後半の短編は、おもしろくない。

  • 2014年1月18日(土)、読了。

  • 【エルパカ読書】 川本真琴の選ぶ3冊
    http://www.hmv.co.jp/news/article/1209210074/

    にて紹介されていて注文してみた。
    うとうとしながら楽に読んだのだが、いったいどうなるか気になってページを一気に進めた。

    読み終わってふと考えてみると、この話はとても男性的だ。

  • さんざん引っ張っといてこれかぁ…各時代のエピソードもつまらないし、いいとこなっしんぐ。

  • 私はゆきのさっぱりした顔、好きよ。

  • 私の好きな「時間」がテーマであり、私の好きなミステリ仕立てであり、言うことなしです、傑作!

  • イアラーーーー

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

楳図 かずお(うめず かずお)1936年和歌山県生まれ。55年に貸本漫画家としてデビュー、『週刊少年サンデー』などに作品を発表。ホラー漫画の第一人者。代表作に『漂流教室』『まことちゃん』『わたしは真悟』『14歳』など。ホラー、SF、ギャグ、時代劇まで幅広い。1995年以降、腱鞘炎という理由で漫画は休筆中。タレント活動を行い、2014年には長編ホラー映画『マザー』を初監督・脚本・出演。

「2022年 『こわい本11 猫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

楳図かずおの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×