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- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091925626
感想・レビュー・書評
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2巻では呉越の宿命的な闘いや、クセのあるキャラクター伍子胥の活躍と末路が描かれるとともに、孫臏ら著名な兵家が登場する。読みごたえがある。
史記では、司馬遷が強い影響を受けた天命思想または仁に代表される儒教思想にのっとって人の運命が理由付けられる。歴史に屹立する絶対的な古典であるがゆえに、現代的な視点からはそのような思想に理解が及びにくく、また人物の内面や背景がパターン化、もしくは単純化されているように見える。しかし、そこに横山光輝一流のタッチで人物に喜怒哀楽が華々しく添えられることで、我々が登場人物へ感情移入できる巧みな仕掛けがなさなれている。
ヒトの最大公約数を知るための、または、ヒトの原風景に立ち返るときの一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示