史記 (11) (小学館文庫 よF 11)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091925718

作品紹介・あらすじ

▼第1話/義に殉ずる▼第2話/男と見込まれ▼第3話/大侠客朱家▼第4話/最後 の侠客▼第5話/酷吏蒼鷹▼第6話/野心家寧成▼第7話/冬の月(前編)(後編) ▼最終話/酷吏時代●主な登場人物/予譲(第1話)、聶政(第2話)、朱家(第3 話)、郭解(第4話)、寧成(第6話)、王温舒(第7話)、杜周(最終話)●あら すじ/紀元前5世紀ごろ、晋では6人の家老が権力闘争を始めていた。予譲は6人の 家老のうちの范氏、中行氏に仕えていたが、役目は使い走り程度。次に仕えた智伯に は才能を認められたものの、智伯は趙一族の軍に討ち取られてしまう。予譲は、その 敵を討とうと決心するのだが…(第1話)。▼戦国時代の斉に、聶政という男がい た。聶政は韓の領内で生まれたが、ふとしたことから喧嘩を起こし相手を斬ってしま う。仇討ちの手が母や姉にも及ぶのを恐れた彼は、斉に身を隠す。そんな彼のもと に、韓の大臣・厳仲子が「恨みを持つ人物を討つ手伝いをしてほしい」と頼みにやっ て来た。この突然の依頼に聶政は大いに戸惑うが…(第2話)。●本巻の特徴/『史 記』は決して王侯貴族の興亡のみを描いたものではない。歴史の転換期に活躍の場を 得られず、表舞台に名を残すことはままならなかったが、人々に語り継がれてきた男 たちのことも記されている。文庫版第11集となる本巻は、『史記』本編には描ききれ なかった知られざる英雄たちの物語である『史記列伝』。「義に殉ずる」「男と見込 まれ」ほか、全8話が収録されている。●その他の登場人物/智伯(第1話)、厳仲 子(第2話)、季布(第3話)●本巻に登場する故事成語・諺・歴史用語など/「士 は己を知る者のために死す」(第1話、第2話)、遊侠の徒(第3話)

感想・レビュー・書評

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  • 史記第11巻は、
    ・義に殉ずる
    ・男と見込まれ
    ・大侠客朱家
    ・最後の侠客
    ・酷吏蒼鷹
    ・野心家寧成
    ・冬の月・前後編
    ・酷吏時代
    からなる短編集。

    史記で描かれている時代にも、忠義の精神を持った人がいたことがわかってよかった、と思ったのもつかの間、
    後半は、前巻までと同様、恐怖政治(?)をしていた人の話。
    モヤモヤしつつ、取り敢えず全11巻読破。

  • 横山光輝「史記」11巻。
    刺客列伝、酷吏列伝。

    刺客列伝に登場する個人の感情の強さ。それが俠としての心意気に通じているのだけど、剛情すぎて素直に賞賛はできない。これだけ情の強い民族性であるのなら、憤死する人がいるのも納得できますが。
    一方で、酷吏のような人物もいるわけで。この両極に振れているような民族というのは、どういうことなのか。

    たぶん、ベクトルが違うだけで、力の強さや出どころは同じなんだと思う。行くとこまで、とにかく行くとこまで突き詰めてしまう強さを持っている、ということなんだろうなあ。

  • お客様から勧められ購入。

    中国の戦国時代から秦や漢が成立していく時代の話。こんな昔からサラリーマンと似たようなことをしているなあと驚く。結局人は上を見て仕事をし、上は人間不信が極まっていく笑

    少し意外だったのは、上司に出世や勝利の目がないと見ると、部下も上司を殺しがちである点。現代でもなくは無いですが。

    言葉の由来なども勉強になるので、一度読むことをお勧めできる本でした!

  • 刺客と酷吏の列伝。ここで終わるのは凄く中途半端だ~。まあ、仕方ないのかな。

  • 最終巻は短編集まとめな感じでしりすぼみ。
    ただ、同じような人間模様が繰り返されている点がむしろおもしろい。
    横山光輝ファンとして途中の項羽と劉邦の下りは懐かしいし、その後が読めるのでまた初めから読み直したくなる。

  • http://naokis.doorblog.jp/archives/Shiki_Yokoyama_Mitsuteru.html【書評】『史記』全11巻 横山光輝(著)読破〜古代中国を知る

    <目次>
    第1話 義に殉ずる
    第2話 男と見込まれ
    第3話 大侠客朱家
    第4話 最後の侠客
    第5話 酷吏蒼鷹
    第6話 野心家寧成
    第7話 冬の月(前編)(後編)
    最終話 酷吏時代

    <登場人物>
    予譲(第1話)
    聶政(第2話)
    朱家(第3話)
    郭解(第4話)
    寧成(第6話)
    王温舒(第7話)
    杜周(最終話)

    2016.02.24 読了

  • ▼第1話/義に殉ずる▼第2話/男と見込まれ▼第3話/大侠客朱家▼第4話/最後 の侠客▼第5話/酷吏蒼鷹▼第6話/野心家寧成▼第7話/冬の月(前編)(後編) ▼最終話/酷吏時代

    ●主な登場人物/予譲(第1話)、聶政(第2話)、朱家(第3 話)、郭解(第4話)、寧成(第6話)、王温舒(第7話)、杜周(最終話)

    ●あら すじ/紀元前5世紀ごろ、晋では6人の家老が権力闘争を始めていた。
    予譲は6人の 家老のうちの范氏、中行氏に仕えていたが、役目は使い走り程度。次に仕えた智伯に は才能を認められたものの、智伯は趙一族の軍に討ち取られてしまう。予譲は、その 敵を討とうと決心するのだが…(第1話)。

    ▼戦国時代の斉に、聶政という男がい た。聶政は韓の領内で生まれたが、ふとしたことから喧嘩を起こし相手を斬ってしま う。仇討ちの手が母や姉にも及ぶのを恐れた彼は、斉に身を隠す。
    そんな彼のもと に、韓の大臣・厳仲子が「恨みを持つ人物を討つ手伝いをしてほしい」と頼みにやっ て来た。この突然の依頼に聶政は大いに戸惑うが…(第2話)。

    ●本巻の特徴/『史 記』は決して王侯貴族の興亡のみを描いたものではない。歴史の転換期に活躍の場を 得られず、表舞台に名を残すことはままならなかったが、人々に語り継がれてきた男 たちのことも記されている。
    文庫版第11集となる本巻は、『史記』本編には描ききれ なかった知られざる英雄たちの物語である『史記列伝』。「義に殉ずる」「男と見込 まれ」ほか、全8話が収録されている。

    ●その他の登場人物/智伯(第1話)、厳仲 子(第2話)、季布(第3話)

    ●本巻に登場する故事成語・諺・歴史用語など/「士 は己を知る者のために死す」(第1話、第2話)、遊侠の徒(第3話)

  • マンガで読む中国の歴史。

    史記も最後の11巻を迎えた。

    これまでの10巻は天下統一を目指す男たちや、皇帝となった人々を描いていたが、最後の1巻は、ちょっと違うタッチになっていた。

    その中でも「遊侠の徒」についての記述は、なかなか面白いものがあった。

    ヤクザではないという記述があったが、まさに親分、任侠の男達が紀元前からいたということに、またまた驚きが。

    また秩序を保つために法を厳しくすれば、かえって秩序が乱れるという非常に示唆にとんだ物語を見れば、何千年、何世代を超えても、人間というのは変わらない生き物なのだなということが、改めて見えてくる。

    ところで作者の 横山光輝氏はあの鉄人28号やバビル2世、それに魔法使いサリーといった、子供のころに親しんだアニメの作者だったとは・・・。

  • 全11巻

    中国文学を勉強しているので、
    入門を兼ねて読んでます。

    中国の古代史はおもしろいです。

  • 刺客列伝!

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著者プロフィール

ロングセラー「三国志」をはじめ、「水滸伝」「項羽と劉邦」「殷周伝説」(いずれも小社刊)をはじめ、著書多数。

「2019年 『カジュアルワイド 三国志 6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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