- Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091932747
作品紹介・あらすじ
レイバー犯罪に対抗するべく創設された、警視庁特車部隊、通称「パトレイバー」! 野明は愛機イングラムと共に、戦い、成長していく!!
感想・レビュー・書評
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おおっ、例の廃棄物13号だ!
単に謎の新生物というだけでなく、グリフォンが絡んでいるんだな……映画ではわからなかった。
野明のシャワー……仮眠……。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
公務員と未確認生物の攻防、シン・ゴジラを少し思わせる。シン・ゴジラ内では自衛隊派遣を「防衛出動」で扱っていたのに対し、石破さんが「災害出動」で対処可能と発言していたが、なるほどパトレイバーで前例があったんだな、そこは、と。
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廃棄物13号を軸に特車2課、シャフト企画7課、生物工学研の三つ巴。三つ巴といえばいつも、「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」の心臓の奪い合いを思い出す。1対1対1になるのか、それとも、二人が結託すれば簡単に2対1になるのでそういう選択をするのか(それはどの組み合わせなのか)、そして最後は自分さえ勝てればよいという考えがそれぞれにあって、絶妙な駆け引きのバランスの上に成り立つから面白くなるのだろう。本書では共闘はなさそうだけれど、どういう展開になるのか。それぞれの陣営内でもいろいろな思いがあるので、なかなか一筋縄ではいかなそう(ずいぶん前に一回読んだしアニメも観たのだけれど忘れている)。中心にいる13号は生存本能によって生きたいだけなのであって、ある意味可愛そうな存在とも言える。黒崎さんは内海さんに変わってのリリーフピッチャーとしてそつなくリーダーをこなしてさすが。上司である内海さんを喜ばせたいと思っている健気さも(腹に一物持っていてそれだけの考えじゃないような気もするけれど)。後藤隊長は相変わらず、部下に自由にやらせて締めるところは締めるという理想の上司像?(「必殺」の中村主水もそんな感じだったっけ?)
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生物工学によって生み出された怪物との戦いの巻。
4巻では現場と、上層部や対策会議とのズレみたいなのが印象に残った。
文庫版1巻のあとがきに「踊る大捜査線は機動警察パトレイバーに影響を受けた」ようなことが書いてあった(うろ覚え)けど、「事件は会議室で起こってるんじゃない」云々あたりに、その影響が出てるのかなーと思ったりした。