knkt09222さんの感想
2021年6月16日
「とげとげしい三日間」という章題がいい。 実は野明だけでなく、遊馬も太田ですらナイーブになっていたことが判り、人物の掘り下げが深い。 しかし61p「献身的じゃんか。抱かせろって言ったら、抱かせてくれるのか、おまえ?」という、一番言っちゃいけないことを一番駄目なタイミングで言ってしまう遊馬よ……。 ここで「ザケんな馬鹿死ね!」とすぐに言わず、「は…はは…はは…まいったな…冗談はよし子さん」と一度ふざけてしまう野明の反応が、リアル。
漫画家。1957年北海道生まれ。80年デビュー。『究極超人あ~る』で星雲賞マンガ部門、『機動警察パトレイバー』で小学館漫画賞少年部門受賞。近作『白暮のクロニクル』『でぃす×こみ』『新九郎、奔る!』。 「2019年 『ゆうきまさみ 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」