じゃじゃ馬グルーミン★UP! (4) (小学館文庫 ゆA 34)

著者 : ゆうきまさみ

• 小学館 (2004年2月14日発売)

作品紹介・あらすじ

行き倒れ寸前で、美人四姉妹がいる牧場に転がり込んだ俊平。馬に魅了され、一大決心。そうさ、夢は、ダービー馬育成！

感想・レビュー・書評

[0ctanさんの感想 · 2021年8月23日]

この作品はラブコメなんだが、舞台が競走馬の生産牧場というのが、珍しい設定。
主人公が転がり込むのは、養殖牝馬が10頭ぐらいの家族経営の牧場で、近くには社台／ノーザンっぽい大牧場がある。
馬の繁殖、生産、訓練のあらましを、主人公を通して紹介している。一方、生産馬のレースの勝敗や、主人公の同僚が馬券を買うことで、競馬を観る側が描かれる。
また、馬の売り買いを通じて、馬主階層、調教師層が描かれ、ヒロインの兄弟がジョッキーとなっていることで、ジョッキーの話も取り込んでいる。
このように、競馬をめぐる主要なステークホルダーを、まとめて取り込んでいるのが上手いところ。

著者プロフィール

漫画家。1957年北海道生まれ。80年デビュー。『究極超人あ～る』で星雲賞マンガ部門、『機動警察パトレイバー』で小学館漫画賞少年部門受賞。近作『白暮のクロニクル』『でぃす×こみ』『新九郎、奔る！』。

「2019年 『ゆうきまさみ　増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」