うしおととら (4)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 187
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091935144

作品紹介・あらすじ

伝説の「獣の槍」を操る少年・うしおと、五百年ぶりに解放された妖怪・とら。この不思議なコンビが贈るハイパー伝奇ロマン!!

感想・レビュー・書評

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  • うしおたちが旭川へ向かう道すがら、遠野や秋田という妖怪や民間伝承が絡む物語にはうってつけの舞台を通る今回。
    『遠野妖怪戦道行』ではかまいたち兄妹が魅せてくれた!
    「潮サマは…あたしたち鎌鼬の兄妹のために…本気で涙を流してくれた…よってわれら兄妹、潮殿に加勢する!」
    この心意気に惚れるね。
    「たとえバケモンだって殴った手の方が、イタイこともあらあ」
    うしおのこの気持ちがあるからこそ、かまいたち兄妹も心を動かされたんだよね。

    とらと一鬼の戦いも熱かった。
    「気に入らんなあ、一鬼。てめえらの力が弱ーのを、人間の女ごときのせいにして!しかも直接やらねえで、そのムスコにあたる根性がよぉ!」
    こういう考え方はうしおと似てるなと。
    「わしは『とら』だっ!」
    この一コマがまたグッときた。言葉じゃいがみ合ってるし、関係性も一筋縄ではいかないけど、いいコンビなんだよね。

    遠野の妖怪を束ねる長から聞いた母の話。そして、明らかになった白面の者の姿。見開きのインパクトがすごかった。母の一族がそれを守る理由とは何なのだろうか。日崎って『とら街へゆく』で話が出た日崎御角とやっぱり関係があるんだろうか。

    『おまえは其処で乾いてゆけ』はとにかくこの決め台詞のカッコよさ!
    秋田といえばなまはげと思ったけど、怖い上に残忍なやり口の敵で恐ろしかった。あの「悪い子はいねがぁ?」は子どもの頃に読んだらトラウマになりそう。人間を食らうことに溺れ、人間になりたかった理由を忘れていたのが悲しかった。

  • 偽悪的ヒーロー

  • 掃除や整理などで触ったら最後。
    熱い涙を流しながら全巻読みふける漫画です。

    「うわぁああんかがりぃいい〜〜〜」って
    泣きながら必ず言う。(カマイタチ派)

    文庫版買ったら暇見つけてレビューしたいです
    (とりあえず気に入った表紙をもって来ました)

  • うしおの母親の役目とは?潮を殺そうと追いかける妖怪たちから母親について教えられます。白面の者見開き初登場です。

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著者プロフィール

北海道旭川市出身。1964年生まれ。88年、『連絡船奇譚』(少年サンデー増刊号)でデビュー。少年サンデーに連載された『うしおととら』で91年に第37回小学館漫画賞、77年に第28回星雲賞コミック部門賞受賞。ダイナミックかつスピーディー、個性的ながらエンターテインメントに徹したその作風で、幅広い読者を魅了し続けている。他の代表作に『からくりサーカス』(少年サンデー)がある。

「2007年 『黒博物館 スプリンガルド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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