- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091935175
作品紹介・あらすじ
伝説の「獣の槍」を操る少年・うしおと、五百年ぶりに解放された妖怪・とら。この不思議なコンビが贈るハイパー伝奇ロマン!!
感想・レビュー・書評
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獣の槍に取り込まれ『変貌』したうしお。うしおがこれまでに出会って助けてきた人たちが、今度はうしおを助けるために集まって命を懸ける。旅の中で常に誰かのために戦ってきたうしお。その一つ一つがあったからこそ、白面の者と戦うという使命の重さがより伝わってくる。
とらがうしおに呼びかけた言葉もよかった。
「おまえは人間だろが!汚くてずるくて、浅ましいくせに、生きよう生きようとあがく人間だろうがよ」
そして、麻子がうしおと向き合う時。これまでの4人が力強く呼び戻そうとしたのと反対に、
「あんたはバカで…考えなしで…落ち着きなくってケンカっ早いよ…けどさあ…あたし、あの、うしおがいいよう」
うしおの非日常を知らなかった麻子だからこそ、日常からの素直な気持ちをぶつけられてよかったなと。
己を取り戻し、ついに目的地にたどり着いたうしお。『時逆の妖』によって明かされる獣の槍の誕生と母の使命。そして、うしおがなぜ槍に選ばれたのかということも。『からくりサーカス』もそうだったけど、描かれる過去も濃厚で、現代に戻った時の物語の厚みがすごいんだよね。
この過去を背負った上で、これからどう物語が展開していくのかとても楽しみ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
干将莫耶。
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麻子の「あの潮がいいよぉ」に涙…
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獣の槍が作られた秘密とは?時を越えたうしおととらがはるか昔の中国で槍と出会います。涙なくしては読めないなあ。