うしおととら (7) (小学館文庫 ふD 7)

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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091935175

作品紹介・あらすじ

伝説の「獣の槍」を操る少年・うしおと、五百年ぶりに解放された妖怪・とら。この不思議なコンビが贈るハイパー伝奇ロマン!!

感想・レビュー・書評

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  • 獣の槍に取り込まれ『変貌』したうしお。うしおがこれまでに出会って助けてきた人たちが、今度はうしおを助けるために集まって命を懸ける。旅の中で常に誰かのために戦ってきたうしお。その一つ一つがあったからこそ、白面の者と戦うという使命の重さがより伝わってくる。

    とらがうしおに呼びかけた言葉もよかった。
    「おまえは人間だろが!汚くてずるくて、浅ましいくせに、生きよう生きようとあがく人間だろうがよ」

    そして、麻子がうしおと向き合う時。これまでの4人が力強く呼び戻そうとしたのと反対に、
    「あんたはバカで…考えなしで…落ち着きなくってケンカっ早いよ…けどさあ…あたし、あの、うしおがいいよう」
    うしおの非日常を知らなかった麻子だからこそ、日常からの素直な気持ちをぶつけられてよかったなと。

    己を取り戻し、ついに目的地にたどり着いたうしお。『時逆の妖』によって明かされる獣の槍の誕生と母の使命。そして、うしおがなぜ槍に選ばれたのかということも。『からくりサーカス』もそうだったけど、描かれる過去も濃厚で、現代に戻った時の物語の厚みがすごいんだよね。
    この過去を背負った上で、これからどう物語が展開していくのかとても楽しみ。

  • 干将莫耶。

  • 麻子の「あの潮がいいよぉ」に涙…

  • 獣の槍が作られた秘密とは?時を越えたうしおととらがはるか昔の中国で槍と出会います。涙なくしては読めないなあ。

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著者プロフィール

北海道旭川市出身。1964年生まれ。88年、『連絡船奇譚』(少年サンデー増刊号)でデビュー。少年サンデーに連載された『うしおととら』で91年に第37回小学館漫画賞、77年に第28回星雲賞コミック部門賞受賞。ダイナミックかつスピーディー、個性的ながらエンターテインメントに徹したその作風で、幅広い読者を魅了し続けている。他の代表作に『からくりサーカス』(少年サンデー)がある。

「2007年 『黒博物館 スプリンガルド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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