七夕の国 3 (小学館文庫 いK 3)

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著者 : 岩明均
  • 小学館 (2012年2月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091961198

七夕の国 3 (小学館文庫 いK 3)の感想・レビュー・書評

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  • さすが岩明氏の漫画だけあって、安定して面白いです。

    「寄生獣」や「ヒストリエ」に比べると若干見劣りする感は否めないですが、歴史や民俗が絡んでくるので、そういうのが好きな方にはおすすめです。

    3巻末に収録の内田樹氏の解説も、とてもよいです。

    内田氏は、これは「センチネル」の物語だと言う。

    「センチネル」とは、歩哨の意だが、「人間的世界がカオスの淵に呑み込まれないように、崖っぷちに立って毎日数センチずつじりじりと押し戻す仕事」を指している。
    要は、「境界」にいて、「こちら側」の人間が「あちら側」へ落っこちないようにする役目のことだろう。

    本書で言えば、主人公のナン丸が「センチネル」の役割を果たし、ヒロインの幸子が「こちら側」から、「あちら側」(=頼之)の下へ行かないようにする。

    最近のSFは、「こちら側」だけの物語や、「あちら側」だけの物語で閉じてしまっているものが多いように感じられていたので(いわゆる「セカイ系」は、「こちら側」もしくは「あちら側」の中だけで「ボクとキミの閉じられた世界」を創っている)、その中で本作は割り切れない、何かよく分からないものがいるリアルで不条理(=身体的な条理)な世界観を描いていておもしろい。

    日本のヒーローには、「境界」的な出自を持った者が多い。代表的な例では、仮面ライダー(ショッカーの改造人間)やゲゲゲの鬼太郎(幽霊族と人間の子)など。

    その意味でも、とても日本的で、これからも語り継ぐべき「センチネルの物語」かもしれない。

    また、山の中の村の描写など、ストーリーや設定もよくできています。「ひぐらしのなく頃に」などに影響を与えたと聞いて、さもありなんと思いました。(SAT?SWAT?みたいな黒ずくめの山狗とか)

    オチはありきたりですが、ストーリーはよくできているし、歴史や民俗、よく分からないものが好きな人にはおすすめの一冊です。

    そういえば、「寄生獣」がとうとう映画化するそうで、めでたいです。

  • 解説、確かに腑に落ちる。

    なにもしないことの意味を考えていた。
    それが何をしていることになるのかがわかる。

    肩の力を抜くことについて。

  • グレゴリオ暦と太陽暦の話、ちょうど昨夜マヤ文明のことを調べていたら出てきたところだったので、興味深かったです。暦って神を祀るためにとても重要なんですね。

  • とても面白かった。
    今回、寄生獣以外の作品を見て思った。
    この人の魅力はアンビバレンツな不思議なバランス感覚。
    ロジカルなのに感覚的であり、非日常でいて日常であり、(画力的な意味で)無表情なようでいて、とても表情を感じさせる。
    荒木飛呂彦とは色は違うけど、孤高の存在感を放つ漫画家だと改めて思いました。

  • いい終わり方。内田樹さんの解説もいい。センチネルか...

  • モチーフからして途方もない方向に行く予期もあったのだが、小さくまとまってしまった。
    寄生獣の習作って感じかな。

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