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- / ISBN・EAN: 9784091969019
感想・レビュー・書評
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以前一度読みかけたのだけど、なんだかピンとこなくて寝かせてあった。今回も1巻あたりでは気持ちがのらなかったが、だんだん面白くなってきて、読み終えるのがもったいないと思うくらい引きこまれてしまった。
お話は「動物のお医者さん」と同系列かな(動物は出てこないけど)。世間とはちょっとずれてる青年が主人公で、彼が周囲の人たち、特に激しく世間や常識とはずれている人物に振り回されていく、という感じの。ただここでは、主人公伊賀君が、その冷静さゆえ頼りにされることで、自分の場所に馴染んでいく姿が(ギャグをまじえつつ)静かに描かれていて、そこがとても良かった。メガネにギャルソンエプロンの立ち姿がいいのよね~。
第一話で、レストランのオーナー黒須仮名子が口にする「距離感」という言葉。やはりこれがこのお話のテーマなんだろうな。これも第一話、伊賀の勤めていた店でのエピソードとして、「お客様」として居丈高にふるまったり、逆に「お友だち」的なフレンドリーさを要求したりする人たちが出てくるが、これってサービス業に限らず、ありがちでイヤな距離感だ。じゃあどういうのが適切なのか?これがなかなか難しいのだが、後の方のある場面でオーナーが、「河合君はいいけど、伊賀君はダメ」と言ってるように、それぞれの人によって違うということなんだろう。うーん、難しい。
あれ?なんだか至極真面目なマンガみたいだが、そんなわけはない。佐々木倫子なんだから。黒須と、伊賀の母のキャラクターが強烈で笑える。「動物のお医者さん」の漆原教授ソックリなソムリエの山縣さんもお気に入り。
これ、もっと続けられるよね。なかなか良いラストではあるんだけど、あっさり終わってしまって、残念。今頃言うのもなんですが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
真面目な人が傍若無人な人たちに振り回される話。
面白いんだけど、動物のお医者さんもこのパターンだった。
レストランで灰皿が出てくる所に時代を感じる。
自分のために働いてるのよ‼︎
レストランは夢と感動の舞台⁉︎それもいいわね。
はじめて聞いたけど。
ただし夢を見るのも感動するのも私!
だって私店なんですもの‼︎ -
どうしようもないオーナーなんだけど、
サービスの真髄をチクリと指摘する。
そんな真面目?なストーリーの一面もありつつ、
佐々木さんワールド全開で、
大いに笑わせてもらいました。 -
作者の独特な笑いのセンスが好き。
このレストランの常連客になりたい!!