A-A’―SF傑作選 (小学館叢書)

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著者 : 萩尾望都
  • 小学館 (1995年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091971951

A-A’―SF傑作選 (小学館叢書)の感想・レビュー・書評

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  • 萩尾望都さんのSF作品を読むたび、
    このひとの頭の中には、いったいいくつの銀河が存在してるんだろう。。。
    アイデアがふくらみすぎて、いつか頭がにゅ~んと伸びたりしませんように!
    と、感動のあまり心配になってしまいます。

    70年代から90年までのSFの名作10篇を集めた本なのですが
    なんといっても、冒頭の『A-A’』、『4/4カトルカース』、
    『X+Y』の3篇が素晴らしくて。

    地球を離れ、別の恒星系での惑星開発がどんどん進められる未来。
    宇宙航行のために開発されたという遺伝変異種の一角獣種。
    髪にひとすじ赤いたてがみが混ざっているだけで、姿かたちは人間そのものなのに
    感情表現が極端に下手で、誤解を受けてばかりの彼女たち。
    その不器用さが愛おしい。
    何かのきっかけで突然感情のスイッチが入ったとき、
    とめどなく溢れ出てくる想いは、まるで幼子のように純粋で。

    種としてひたすら都合よく使い捨てられてきた彼女たちに胸が痛む中、
    能力ばかりか性別まで操作されたタクトが、一角獣種の哀しみを知るモリの
    おおらかな愛情に包まれる最終話『X+Y』に、ほっとします。

    10篇のうち、幸せな結末を迎える物語は数えるほどしかないのだけれど、
    『X+Y』のモリが金の凧でタクトに向かって飛んできたように
    萩尾望都さんのSF作品の中に生きる人たちは
    哀しみを孕んだ翼で、未来に向かって必死に羽ばたいているところが
    どうしようもなく素敵なのです。

  • 人工変異種の一角獣種が登場する「A-A'」「4/4カトルカース」「X+Y」が主役。ああいう中性的な(体脂肪の無い)きれいなものには憧れ続けざるを得ない。最初の二編はシリアスなので(二番目はいやな話・絵は一番きれいだけど)、「X+Y」のハッピーエンドでほっとする。

    「金曜の夜の集会」。もったりした絵柄だしわたしの苦手な12歳くらいの子が主人公なのになぜか心に残る。世界の終わりの話なのに、自分がなくしてしまったもののことを考えてしまうから。

  • 前半がとても好みの物語。
    後半も悪くない
    萩尾望都が好きだなあと改めて感じた。

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