世界から猫が消えたなら (小学館ジュニア文庫 か 2-2)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 318
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092308466

作品紹介・あらすじ

感涙のベストセラー、ジュニア文庫で登場!

郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。その男は自分が悪魔だと言い、奇妙な取引を持ちかけてくる。
「この世界からひとつ何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得ることができる」
僕は生きるために、消すことを決めた。電話、映画、時計……そして、猫。
僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。


【編集担当からのおすすめ情報】
総ルビで小学生でも安心して読めます。
5月14日(土)全国ロードショー

感想・レビュー・書評

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  • 以前似たような内容の小説を読んだ記憶が残っている
    涙を誘うような場面設定をしているのは分かるが
    最後の締めが甘いな

  • 人生を変えてくれる一冊。

  • うーん、これは期待しすぎたのが悪かった。もっと難しい感じだと勝手に思ってたので、内容の平易さに、へ?、ってなった。
    これ、もうちょっとだけ固い内容にするか、父上の時計修理のエピソードをもちょっもわかりやすくしてがっつり子供向けにした方がいいような気がするな〜
    まぁ、ジュニア文庫で刊行されてるからやっぱり子供向けな内容&書きっぷりなんでしょう。

  • ファンタジー小説
    消え行く事で新たな発見を見つける。
    そんな消えゆく日常から真の大切な事を気付かされました。

  • 話が単純でとても読みやすかった。内容も分かりやすく、けっこう面白かった。しかし、最後お父さんに会いに行く途中で終わっちゃったのは残念…

  • キャベツ

  • 6年生向けの本を探していたところで再読。

    予定調和な感じはするけれど、わかりやすくて読みやすいおはなし。

  • もし○○がなかったらという問いは興味深いものでした。

    人々は、社会のルールや道具にいかに操られているかが分かる作品です。

    僕も、趣味のゲームがなかったら、一体自分はどうしているだろうか考えました。きっと、何ら支障なく、本でも読んで暮らしているかも知れません。もしかしたら、もっと違う未来が待っていたような気もします。

    そんな、無くても生きる上で支障がないモノのために、大事なモノが見えなくなっている。

    そのことに気が付きました。

    それでも、自分の命と天秤にかけても消せないモノはきっと、本当に大切なものなのでしょう。

    なお、audiobook版は川村元気さんと主人公の声優を務めた小野大輔さんの対談が聞けるのでオススメです。

  • まずまず。
    私の好みではない。ジュニア文庫にしては大人っぽい。だけど、中年には当てはめにくい本。
    死を扱う本は沢山あるが、自分の分身の悪魔、飼い猫等の設定がユニーク。

  • 泣けると聞いて読んでみたが、自分はそこまでいかなかった。ただ当たり前にあるものが消えていく時、妙に惜しくなる気持ちはわかる。何を大事にするべきか、時に感情によって見えない時はあるが、最期を迎えるという時になると、余計な雑念がなくなりシンプルに捉えられるのかも知れない。

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著者プロフィール

かわむら・げんき
1979年、横浜生まれ。
上智大学新聞学科卒業後、『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『寄生獣』『君の名は。』などの映画を製作。2010年、米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」に選出され、’11年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。’12年に初の小説『世界から猫が消えたなら』を発表。同書は本屋大賞にノミネートされ、佐藤健主演で映画化、小野大輔主演でオーディオブック化された。2作目の小説にあたる本作品『億男』も本屋対象にノミネートされ、佐藤健、高橋一生出演で映画化、’18年10月公開予定。他の作品にアートディレクター・佐野研二郎との共著の絵本『ティニー ふうせんいぬものがたり』、イラストレーター・益子悠紀と共著の絵本『ムーム』、イラストレーター・サカモトリョウと共著の絵本『パティシエのモンスター』、対談集『仕事。』『理系に学ぶ。』『超企画会議』。最新小説は『四月になれば彼女は』。


「2018年 『億男 オーディオブック付き スペシャル・エディション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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