- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784092510012
感想・レビュー・書評
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『エジプト人』は長いらしいので、抄訳の本書を読んだ。
エジプトの一般人・シヌヘが主人公だから、貧乏人や奴隷など権力のない人も出てくる。また彼は王族とも縁があるらしく、アクエンアテンやホルエムヘブなど後のファラオとも出会う。
「こいつは気が変だな」ホルエムヘブ、初対面の王子に対して辛辣!(まあ、後世ラムセス2世の時代もアクエンアテンの評価は最悪だったけど。)
注釈でその人物の今後の展開が書かれてるのでわかりやすい。
ネフェルネフェルネフェルゥと一夜過ごしたいばかりに、自分の診療所も、両親の家も、両親の墓や副葬品まで手放すのを見るのは辛かった。
バビロニアやクレタなど、旅する地域も広いので面白い。巻末の本の紹介も上手で、読みたい本が増えた。何より、『エジプト人』を読みたくなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
購入してから四半世紀放置
ずっと頭の片隅にあった本
突然思い出して引っ張り出した
ミイラ作りの話だと思い込んでいたら、全然違った(笑) -
(2002.04.08読了)(2000.12.25購入)
(「BOOK」データベースより)amazon
今から三千四百年前、古代エジプト新王国の都テーベで医師の道を歩んでいた青年シヌへは、宮中で出会った妖艶な美女にもてあそばれ、財産と両親の命を奪われ、みずからの手で両親の亡骸をミイラにして失意の旅に出る。本書は、この主人公シヌへがバビロニア、シリア、クレタ島へと旅を続け、異国の風俗習慣・政治・文化にふれつぎつぎと事件にまきこまれていく壮大な歴史小説である
【目次】
第一章 少年時代
第二章 生者の家
第三章 テーベ熱
第四章 ネフェルネフェルネフェルゥ
第五章 ハピル人
第六章 偽王の日
第七章 闇の館
第八章 帰郷
解説 吉村作治
リスト・オブ・ブックス -
エジプト人の抄訳である。これを読んだら文庫で3冊本を読みたくなるであろう。
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ミカ・ワルタリ著『エジプト人』の抄訳版。
妖艶な美女ネフェルネフェルネフェルに財産も両親の命も奪われた医師シヌヘは、両親の亡骸を自らの手でミイラにすると失意の旅にでる・・・。
この前読んだマアトの法を尊重する誠実な世を目指してい前進する『太陽の王ラムセス』とは対照的に、神や人間に対して不信を持ち虚無的になって行く主人公の視点が印象に残ります。
解説を読むと原作は長く、くねくねとした話らしく読みにくそうだけど読んでみたいです。絶版なのが残念。-
購入してから四半世紀
ずっと放置していたが、突然読みたくなった
ミイラ作りの話だと思い込んでいたら、全然違った(笑)購入してから四半世紀
ずっと放置していたが、突然読みたくなった
ミイラ作りの話だと思い込んでいたら、全然違った(笑)2019/02/03 -
2019/02/04
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