読書感想文がラクラク書けちゃう本: 宮川俊彦のオタスケ授業 (わかるできるのびるドラゼミ・ドラネットブックス 日本一の教え方名人ナマ)
- 小学館 (1999年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
- / ISBN・EAN: 9784092535091
感想・レビュー・書評
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帯には小学校中学年〜高学年向け、と書いてある。
しかし侮る勿れ、大人でもなるほどと納得できる読書感想文の書き方と本の読み方を漫画とポイントで教えてくれる。少なくとも私はこの本を読んで感嘆した。まあ、自分が小学校レベルの事も知らなかった、というだけかもしれない。
まずみっつの柱を考える。
①どんな本か?
②何について書かれているか?
③読んでどう思ったか?
これだけ書ければもうできあがり!
後はとっちゃまん(宮川俊彦氏)の作戦や術、方程式に乗っ取って書いていけばスラスラ書けるそうだ。
私も今までよりマシな文が書けそうでワクワクした。
文の「書きだし」のアイデアだけで20の例が、テーマ探しのコツで11の例が載っている。迷ったときのアンチョコ本として活用できそう。
‘ズバリ言っちゃうと本を読むという事は、書いた人の考えや、作り出した世界について考えることだ。それは同時に、自分自身について考えることにもなる’p31
基本に立ち返る、という意味で大人のみなさんに如何だろう?
もちろん、「読書感想文、うざい〜、書けない〜」とお困りのお子さんにも。
漢字にはすべてふりがながふってある。
感想文の例文として使われる児童文学、絵本の名作が、本好きの人なら多分知っているものなのも楽しい。
でもひとつだけ分からないものが、、、海蔵さんが井戸を掘るお話ってなんだろう?
追記
新美南吉の『牛をつないだ椿の木』だった。
このお話は知らなかった〜。 -
フォローしている方のレビューを読んで、借りてみた。いつも参考にさせて頂き、ありがとうございます。
勤め先の学校は、なんと読書感想文が夏休みの宿題ではない。
けれど、たまに任意で書く生徒がいる。
書き方を相談されることはないが、目を通すとムムムとなる場合も少なくない(私自身も感想文はとても苦手だったから、よく分かるのだが)。
もし聞かれることがあったら、的確に答えられるように、この本を手元に置きたい。
巻末にある「感想文おたすけトラのまき」が、要点を分かりやすくまとめてあってとても良い。
2020.7.31
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ドラえもんのマンガが使われているので、子どもたちが入っていきやすいと思う。
〜作戦、〜の術と、たくさんの方法が書かれているので、それらを参考にしながら書けば、良い感想文を書けそうである。 -
[墨田区図書館]
全く関係ない、後藤武士さんの「読むだけですっきりわかる国語読解力」(←こちらは全然ダメだった)を登録しようとして一緒に引っかかった本(笑)
ただ、これも内容的にはイマイチだった。一緒に読んだ、"~読解力"よりは少し使えるかも、というぐらいだったかな?彼がまるで自分の説のようによく使えるワザとして紹介する「な・た・も・だ」も然り。子どもにも覚えやすくまとめたのは一長だけど、そもそも普通に使う論理展開だし、その説明が下記のように乏しい時点で先が読めてしまう。
ただ万一子供自身が読んでみて、その結果少しでもヒントになったり心に残ったりすることがあるなら読んでみる価値があるかな?という感じだった。
■な・た・も・だ
・ぼくはこう思う…まず感想や意見を書く。
・なぜなら…理由。どうしてそう思うかを書く。
・たとえば…例。とにかく例を挙げる。
・もしも…仮定。思いつくことを書く。
・だから…結論。まとめ。
■「感想を見分けよう」
印象に残ったところは?ムカついたところは?うれしかったところは?悲しかったところは?なみだが出そうになったところは?思わず泣いてしまったところは?関心したところは?気に入ったところは?気に入ったセリフは?ハラハラしたところは?許せないと思ったところは? -
34年8組 松本勇樹
僕は小学生ぐらいの頃から読書感想文が嫌いでした。
と言うよりも、今思い返せば本を読むのが嫌いだったのかな。
だからこの年になって、本を読むようになったから、小学生時代の自分ともう1度一緒に勉強したくなりました。
これがこの本との出会いです。
この本には何度も何度も感想文力は意見力だと繰り返し書いてありました。
当時の僕なら、面白かったです。とか、〜思いました。ぐらいしか書けなかったですがこの本が伝えようとする三本柱とされることをちゃんと守れば、苦手で鉛筆が進まなかった自分が嘘のように感想文が書けるようになりました。
このようにいくつになっても出来なかったことを恥じずに果敢に勉強し、挑戦して人生の達人になりたいと思いました。
おしまい -
作文が苦手な子に夏休みの読書感想文を書かせるために購入。
いくつかの手法が簡潔にまとめられているが、作文の苦手な本人に読ませても無理だろう。
親が読んで、最適と思われる手法を選び、手順をノート1ページくらいにまとめてあげてから書かせる。 -
タイトル通り「読書感想文がラクラク書けちゃう本」です。
漢字にはふりがなが付いているので、小学生からでも読めます。
お子様へのプレゼントに良いです。 -
2006/4/26 この方の本は本当にかけちゃいそうな気がします。
いやぁ面白そうですね!中学年・高学年向きなら私はぴったりです。
①と②がやはり大事かなぁ。
すごく素...
いやぁ面白そうですね!中学年・高学年向きなら私はぴったりです。
①と②がやはり大事かなぁ。
すごく素敵なレビューって大体③に重点を置いてるんですよね。
読んでで素晴らしいんだけど、未読のひとには今一つ伝わらないです。
だから私は①と②に忠実。③はなくてもいいくらいに思ってます。
あと「書き出し」のアイディアに興味ありますね。
5552さんがだいぶ前にレビューを載せてた「読書の腕前」を今日やっと読みました。
面白かったですよ!いつもありがとうございます。
コメントありがとうございます!
いえ、まさかブクログの大先輩のnejidonさんからこちらの本のコ...
コメントありがとうございます!
いえ、まさかブクログの大先輩のnejidonさんからこちらの本のコメントをいただけるとは思ってもいませんでした。
そうですね、本を紹介するのが主なら①と②を重点的に書けばいいのでしょうね。でもそれがたまにメンドクサイです(苦笑)
nejidonさんのレビューは①と②をしっかり、じっくり書こうと意識して本を読んでらっしゃるから、必然的に③も深まり、印象的なレビューになるのかな、と思いました。
「書きだし」は、いろいろアイデアがあるんですね。ホントに困ったときに読み返したいです。
あと、こちらの本では「批判」の大切さが説かれていて、「批判」の苦手な自分には耳が痛かったです。
『読書の腕前』読まれたのですね!
読んだのがだいぶ前なので細かなことは忘却の彼方なのですが、こちらの本でエリック・ホッファーの自伝を知り、読みました。そちらも面白かったですよ。