迷子のアリたち (SUPER!YA)

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制作 : Jenny Valentine  田中 亜希子 
  • 小学館 (2011年4月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092905658

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迷子のアリたち (SUPER!YA)の感想・レビュー・書評

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  • 田舎からロンドンへと家出をしてきた17歳の少年と、そこで出会った10歳の少女の友情を中心とした、ふたりが暮らすアパートの住人たちの物語。ちぐはぐで、少しいびつだけれど、あたたかい人間模様が描かれる。

  • 著者:英国人 舞台:英 時代:現代 視点:男女
    家出、いじめ加害者、罪悪感、育児放棄、交友関係、家族問題
    原題は『The Ant Colony』。2009年発表作品。

    田舎町から都会ロンドンへ家出してきた17歳の少年サムと、彼がロンドンで住む事になったアパートの住人で、母親と二人で暮らす10歳の少女ボヘミア。二人の視点で物語が描かれている。

    アルコール依存症で、男をとっかえひっかえする母親に、学校にも通わされず、まともな食事も与えられず、育児放棄されているボヘミア。周りから見た時の異様さと、それを普通だと思っている少女の無邪気さの差に切なくなる。どんなに酷い母親でも、娘にとっては唯一の頼れる、無条件に愛する相手だから。

  • 私たちはみな、アリの巣のアリなのだ。

    イギリスのYA作家ジェニー・ヴァレンタインの作品。彼女の作品は初めてだが、とてもよかった。この作家に出会えてよかった。小学館のsuper! YAシリーズのひとつだけど、表紙の絵も、いかにも海外YAで雰囲気に合っている。

    田舎からロンドンへ家出してきた17歳のサムと、依存症気味の母親と二人で家を転々とする10歳のボー(ボヘミア)が、交代に語る物語。サムがマックスに対してしたことは、決して許されるものではないだろうが、ひょっとするとあんな残酷なことを自分も出来るかもしれないと思うティーンエイジャーは多いだろう。学校にも通っていない、明らかに母親失格のチェリーを、ひたすらに愛しているボーの強さは、自分に備わっていると自信を持っていうのは難しい類の強さだ。スティーヴのアパートに偶然集まった人たちは、背景を詳しく書かれていない人も含めて、皆、弱い存在である。アリのように、絶対的上位の存在(たとえば人間)の気まぐれで、道を邪魔されたら、そのまま戸惑い迷い途方に暮れるしかない。けれど、勇気ある一人が立ち上がり、皆が続くことで、その集団は強いものへと変わっていける。

  • 17歳の家出少年と10歳の女の子との友情の物語というより、このふたりが住んでいるアパートの住人たちの物語として読んだ。社会からちょっとはみ出た人たちが集まって暮らすアパートは、家族のようである。
    原題は『The Ant Colony』(アリの巣)。敵対しない複数の巣の集まりをスーパーコロニーというそうだ。そんなコロニーがたくさんできればいいと思う。

  • 資料番号:020226106
    請求記号:933ヴ

  • 原題"The Ant Colony" 小学館のSUPER!YAシリーズ~17歳の家出少年サムは田舎からロンドンに出てきたが,スーパーのアルバイトをみつけアパートも格安物件をみつけて入居した。持ってきたのは数枚の着替えとマックスから貰った2冊のアリの生態に関する本で,人と係わりを持たずに自分を消してしまいと考えているが,おしっこ犬・ドアマットを飼っているおせっかいばあさんのイザベルがアパートの住人と引き合わせようとし,10歳の赤毛の女の子・ボヘミアがうるさくまとわりついてくる。停電をきっかけにサムとボヘミアは接近し,ボヘミアの母親・チェリーが男や酒やドラッグの問題を抱え娘を学校にも通わせていないことを知ると,サムも少しずつ自分の事を話さざるをえない。家出の理由をうるさく訊かれたサムがボヘミアを傷つける発言をして遠ざけるとボヘミアはアパートから姿を消してしまう。大家のスティーヴもチェリーとくっついたミックもボヘミアを心配するが,金を持たずに家出したボヘミアは帰宅せず,警察にも連絡できず,チェリーは憔悴している。家出の理由を訊かれたサムは,友達だったマックスにやらかした非道いことの数々を語り,マックスがポンコツをリペアした車を共有地で乗り回した挙げ句に衝突させてマックスが首を折って重傷を負った経緯を喋らざるを得なかった。家出したボヘミアがアリの本を持ち出し,その本の中にへそくりの200ポンドがあったことが判り,どこにでも行ける可能性に心配は増す。イザベルの滅多に鳴らない電話はサムの母親からの呼び出し音だった~最初は静かな立ち上がりで,サムの家出の理由を知りたかったが,だぶだぶのトレーナーに犬を抱えた赤毛の女の子がアクセントになっていて厭きさせない。少女の家出からは急展開。緩・緩・緩・急急急・・・ハッピーエンド! やっぱり幸せな結末が待っている方が良い。地球上の全てのアリを集めると,その重量は全人類の重量を上回る・・・というのは面白い。緻密な計算(構造)を持つ小説だった

  • ★★★★☆
    自分の居場所を見失った少年が、田舎からロンドンに家出する。
    この世界から消えてしまいたいと願った少年が住むようになったのは、変わった人たちが住む古いアパート。
    (まっきー)

  • 題名どおり『迷子のアリたち』のお話だっと頷けた最後はほっこりしたお話でした。ボーとサム二人とも不器用な部分がみると歳は離れてるけどどちらも子供なんだなぁと思ったり´`素敵な友達です。

  • 読んで良かった。久々の、主人公10歳シリーズ。5つ目。
    今回は、健気で可愛らしい、口の悪い少女。母親が極悪。可愛そ過ぎる。
    最近、近所の図書館のYA洋書新刊コーナーで借りると、母親が最悪な物語
    ばかりなのだけれど。如何なものか。あえてか。かもしれねぇな。

  • 表紙絵が語ってる、少年サムと小さな少女ボーの関わり。
    決してやさしくない状況、ぎりぎりのところの心のふたりなのだけど、あたたかさを感じるのは、たぶん、ボーの語りが入るとこだと思います。
    ラスト近くで、展開が急に早まって、どんどん読むスピードも上がる。
    マックスが、あんなにも簡単に(簡単ではなかったのだろけど、そんな印象を受けてしまう)赦しちゃうのが、ちょっと違和感を覚えてしまいました。

    個人的には、1作目の『ヴァイオレットがぼくに残してくれたもの』のほうがよかったです。

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迷子のアリたち (SUPER!YA)の作品紹介

とんでもない事件を巻き起こし、家出して来た少年サムが、転がり込んだアパートは、これまたとんでもない人たちが暮らしていた。そこで出会った小さな少女ボーとのふれあいの中で、サムは、大切なものを思い出す。心にジーンと響く友情と家族の物語。ブックトラスト・ティーンエイジ賞、カーネギー賞候補作品。

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