オン・ザ・ライン (SUPER! YA)

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著者 : 朽木祥
  • 小学館 (2011年7月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092905726

オン・ザ・ライン (SUPER! YA)の感想・レビュー・書評

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  • 20171022読了。
    隠れ読書中毒のカンは、高校で、親友の貴之に誘われテニス部に入る。その気はあまり無かったのにテニスが楽しくて仕方なくなる。テニス部に入った時に一目惚れしたカサブランカことサユリ。
    貴之の彼女である梓に心を寄せる。
     ある日貴之はカンを庇って交通事故で脚を一生回復の見込みの無い怪我を負う。ショックでカンもしばらく休学し、島で過ごす。その自然や子供達と過ごすが、貴之に呼び戻され、再びコートに立つ。

  • 月を見上げたまま、俺に背中を見せたまま、じいさんは何か言い出した。
    最初のあたりはよく聞き取れなかった。
    「‥‥神さんはな、それほどきびしいもんじゃない。おまえのことなんか、とっくに赦してるさ」
    じいさんはしゃらっと言った。
    「人間はな、自分で自分を赦せなくて苦しむんだ。神さんが赦してくれても、人が赦してくれても、な」
    俺がここに来たいきさつも、俺が何を考えているかも、なんにも知らないはずなのだが、じいさんはいきなりポイントを突いてきた。(265p)
    「ビッグイシュー」のヤングアダルト文学紹介で知って読んだ。
    内容(「BOOK」データベースより)
    体育会系だが活字中毒の少年侃は、仲よくなった友だちに誘われてテニス部に入ることになった。テニス三昧の明るく脳天気な高校生活がいつまでも続くように思えたが…。少年たちのあつい友情、そして、明日への希望の物語。

    現代の青春小説だけど、何だか昭和の剣豪小説のように思えた。古臭い友情と成長を描いているけど、普遍性もある。島で認知症を患っている元知識人の「じいさん」が、まるで世捨て人の剣聖の様に描かれている。
    オールマッスル(全身筋肉系)のバリバリテニス小説であるのと、章ごとの扉に紹介される意味深な絵画の描写。体育会系と文化系の若者に「違う世界への扉」を用意しながら、すべてを見せない。終わり方も含めて、極めて典型的なYA(ヤングアダルト)文学でした。
    2016年11月20日読了

  • ちょっと仕掛けが甘い印象。
    せっかく意味深な感じで物語に挟み込まれた、「出て行った侃の父親の蔵書の並び順」、章の前に挟まれる試合シーンや絵葉書、そういったものたちが物語に占める意味など、もう少し効果的に使うか、いっそのこと無くても良かったのじゃないかと感じました。
    大人たちの良い言葉も、効果があまり感じられず…。
    お話のほうも、貴之からテニスを奪う必然性があまり感じられなかった事、ラストの試合描写が拙かった事、侃と貴之の再会の肩すかし感等々、終わりに向かうにつれて、盛り上がっていた興奮がしぼんでしまいました。
    やっぱり一番は、侃の成長を描くのに貴之の哀しい挫折が必要だったのか疑問に感じるところ。そこがモヤモヤの原因です。
    侃と貴之のキャラと関係性、1章の学生生活部分が楽しくて好きだっただけに残念でした。

  • 朽木さんって音楽や絵画にとてもくわしくて、それを読み手にわかるかという考慮はなく本の中で使うんですね。おもねることはないと思うのでそれはいいとも思うんだけれど、たとえば絵は入れることはできなかったのかなあ・・・
    話はなかなか良かったです。

  • 爽やかに、楽しく、切なく読めました。
    高校の雰囲気、よく描けていると思います。
    自分のなかの、何やら許せない部分に気づくのは、やっぱりこのころですよね。
    大人がそれほど大人でないことに気づくのもこのころです。
    ストーリーはあり得ないほど美しくて、誠実だけど、自分との、まわりの大人との折り合いには、リアリティーを感じた。

  • 図書館の児童文学のコーナーで見つけて、テニスの話だからふと手に取ってみた。読みだしたら止まらなくなる。
    最初は普通のテニスの青春ものと思ったんだけど、読み進めていくと、思いがけぬその後の転機があって、それを乗り越えていくという話。引き込まれました。そして読後感もとてもいい。読み終わって、あぁいい本を読んだ!と思えて。
    スポーツ青春ものなんだけど、主人公が筋肉ばかではなく実は活字中毒で文学的な側面も持ち合わせているところが、私としては入り込みやすい設定だった。
    いやー、良かった。高校生って大変だけど、いいな。

  • 青春小説なのですが、第一部と第二部では体裁を変えています。
    章の初めに一ページ、絵になるようなシーンを切り出している第一部と手紙の絵を解説している第二部の違いです。
    どちらも絵をイメージできると物語に広がりが出てくると思います。
    第二部の元の絵があるものは是非元の絵を参照してください。
    (版権などの理由で絵が付けられないのだと思いますが、知っているのと知らないのではイメージの広がりに差がつくと思うので、ちょっと残念。ネットで検索してください)
    p.306の田村一村氏の作品は「ユリと岩上のアカヒゲ」という名でヒットします。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    テニス少年の底抜けに明るく切ない青春物語

    ウルトラ体育会系だけれども活字中毒でもある文学少年、侃(カン)は、高校に入り、仲良くなった友だちに誘われて、テニス部に入ることになった。初めて手にするラケットだったが、あっという間にテニスの虜になり、仲間と一緒に熱中した。テニス三昧の明るく脳天気な高校生活がいつでも続くように思えたが……、ある日、取り返しのつかない事故が起きる。
    少年たちは、自己を見つめ、自分の生き方を模索し始める。
    「恐ろしいほどの感動が、俺を圧倒した。若く溌剌とした魂の輝きがもし目に見えるとすれば、朝の光の中できっと俺はそれを見たのだ。
    瞬くように過ぎ去るからこそ、二度と戻れないからこそ、このきらめくような瞬間はかけがえのない一瞬だった。」(本文から)
    少年たちのあつい友情と避けがたい人生の悲しみ。切ないほどにきらめく少年たちの日々の物語。

    【キーワード】
    単行本・テニス・青春・部活・高校生・恋・課題図書・スポーツ

  • 侃(かん)は友達の貴之に誘われて、高校でテニス部に入る。でもそこは2年生が人しかいない弱小テニス部。それでも、経験者の貴之、亮介とトレーニングを始める。
    ところがある日、侃が信号が変わったのに気づかず車にひかれそうになったところを貴之が助け、貴之が足を怪我して重症。テニスができなくなってしまう。
    貴之は誰にも何も言わずに、遠くの親戚の寺で療養をする。
    そして侃は責任を感じ、テニスをやめ、学校を休んで、父方の祖父のところへ。

    じいちゃんの言った言葉。
    「人間は、自分で自分が赦せなくて苦しむんだ。神さんが赦してくれても、人が赦してくれても、な」

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体育会系だが活字中毒の少年侃は、仲よくなった友だちに誘われてテニス部に入ることになった。テニス三昧の明るく脳天気な高校生活がいつまでも続くように思えたが…。少年たちのあつい友情、そして、明日への希望の物語。

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