伝説のエンドーくん

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著者 : まはら三桃
  • 小学館 (2014年4月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092905795

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伝説のエンドーくんの感想・レビュー・書評

  • 学校のあちこちに、こっそり落書きされているエンドーくん伝説。
    先生視点で話は進む。
    エンドーくん、いつ出てくるの…?と思っていたら、まさかの出っぱなしでしたか!!
    エンドーくん伝説がすべて知りたいと思ってしまった(笑)
    文句なしに面白かったです。

  • 今は割と落ち着いた中学校に伝わるエンドーくんのでんせつ。それは、学校の至るところに落書きとして残っている。その正体は…
    エンドーくんがなにかをしてくれるわけではない。
    でも、学校のそこここにかかれだらくがきは、それぞれ道に迷いそうな教師(結果的には生徒を)導いてくれる…まではいかないけど、道を示してくれる。

    親任の体育教師、転職を考える教師、目的を見失いそうな教師、自らの暗い衝動を恐れる教師など、教師の視点から、中学校の様子を描くのが新鮮でした。
    何かをスッキリ解決するわけではないけど、未消化と言う感じではなく、想像の余地を残したここちよさ。

    学校ものは、先生=無理解、無力みたいななかんじか、理解ある先生の語り、みたいなのが多いのですが、
    この作者さんらしく、肩に力のはいってない、だけどあたたかみのある描き方がよかった。

  • いつ読んだかよく覚えていないのですが……。
    教員の目線から、学校のあちこちにある落書き「エンドーくん」の伝説にまつわるエピソードが語られる話だったと思います。
    エンドーくんの正体がいったい誰なのか、実在する人物なのか、どきどきしながら読み進めた記憶があります。
    読後感もよかったような……。

    「もういちど読みたい!」と強く思ってはいないものの、悪い印象は残っていない作品です。

  • 市立緑山中学校の至る所に落書きされている「エンドーくん」という名前。「エンドーくんは、体育祭の星」「エンドーくんの愛はふめつ」「エンドーくんはお金よりつよし」「エンドーくんは変化をおそれない」「エンドーくんは、魔王にかつ」…
    伝説の「エンドーくん」とは一体何者なのか。…というのはわりとすぐにわかってしまうのだけど、しかしなかなか、うん。直球勝負で良いお話だった。

  • 市立緑山中学校の始業式、新任体育教師として着任した清水勇気は校歌の意味を勘違いした最初の挨拶から痛恨のミス。担任する教室の後ろの黒板には「おそうじくん」の書きこみとともに「エンドーくん、」と新たな書きこみが。緑山のエンドーくんは歴史が古く校内あちこちに落書きがあるというー◆エンドーくんが、すごい起爆剤になったのはわかった。でもなんで校内に次々落書きが増えるほどのカリスマになったんだろ(笑)エンドーを直接、どころか噂の出所知らない若い世代までもエンドーくんを無敵に祭り上げるのってちょっと悪のり(笑)

    でも、たまたま目にした落書きに自分のやり方を見直ししたり、将来や過去を考えてみたり、エンドーくんではない誰かの落書きがちょうど心に刺さったんでしょうね。「お金を稼ぐということをリアリティもって」教えた矢島先生、暴力の衝動も性の衝動も、「音楽も芸術もみんな向こう側から来る力」と聞いて芸術は人の心を救うと教えた北野先生。もとはエンドーくんだって受売りだけど人の心を救ったよね-

  • 教師が主人公の中学校の物語と言えば「金八先生」を思い出してしまう昭和世代の俺だが、本作も今時分の中学校を描きつつも、何故か昭和テイストがほのぼのと香る小説である。

    先生も人間であるからには、みんなそれぞれ個性があったり悩んだりしてるわけで、そういう大人の弱さで見る現代の中学校。生徒同様「伝説のエンドーくん」なる謎のヒーローという共通項がこの設定に生きてくる。

    半分ほど読めば、エンドー君の謎も解けていくわけだが、回答編とも言える章とその後の章のノスタルジックさがすごくいい。設定はやや捻ってたけど、結構直球でズバンと来たなぁ…。

    ひねくれず、素直に読めば力強く応えてくれる、そんな小説です。

  • ひこさんのお勧め

  • 学校のそこかしこに残るエンドーくんの落書きにちなんでエピソードは続く。
    学校の先生ってほんと大変なんだよ、子どものためにこんなに考えてくれる人ありがたい。子どもの頃は何かしてもらってるなんて思いもしなかったけど、いろんな思いやりに包まれてたんだろうなぁ…。

  • 市立緑山中学で代々語り継がれている「伝説のエンドーくん」。成績優秀、スポーツ万能、性格はやさしく強い「エンドーくん」は40年以上語り継がれ、校内のあちこちに新旧問わず、「エンドーくん」にまつわる落書きが残されている。校内のエンドーくんの落書きがお互いの気持ちを後押しするように、少しずつ変わっていく生徒と先生の関係。そして創立100周年の式典でついに明らかになる「エンドーくん」の正体とは…。本書は生徒ではなく、先生の立場から描かれています。先生の生徒への思い、人間らしさ、悩みなどが逆に新鮮に感じられる一冊です。

  • 183

    2016年では63冊

  • ある市立中学校にはエンドーくん云々の落書きが多数。
    ふと目に入る落書きが先生方が前向きに進む暗示になっているのかもしれない、不思議な書き込み。
    古くから伝わる伝説のエンドーくん。
    児童書作家らしい希望のある好印象なお話。

    半分ほど読んで気がついた。
    エンドーくんとはそういうことかと。頭のあれも伏線だった。
    短編集でも面白く、それがエンドーくんで一括りにされた作品だった。

    学生運動の情勢は知らないし当時の学生の胸中も推量できないからピンと来ない部分も。
    その代わりしつこくなくて読みやすかった。

  • 一つ一つがいい話。だんだんとエンドー君について分かってきて...。ワクワクして読んだ!
    2015/8/19 読了

  • 個人的には、清々しく好感の持てる話だった。
    が、話の前半でエンドー君が何者か予測できてしまうのは、少し拍子抜けだったかな。ターゲットが、現代の同世代だとしたら、共感しづらいかも。どちらかと言えば、あの時代を懐かしむことができる世代向きの本だと思う。

  • 中学校のあちこちに残されている「エンドーくん」のラクガキ。
    そのラクガキを見つめる教師達の物語。

    教師目線での中学生の物語というのはちょっと新鮮と言えば新鮮だけど、なんか生々しい感じではある・・・。
    YAに入るようだけど、子どもが読んで面白いのかな?というのが率直な印象。

    エンドーくん誕生まで読んでもどうしてここまで彼が伝説になったのかいまひとつピンと来ない。

  • 小中学生向け。
    チャプターごとの主人公は職員室の教員なので、教員が読んでもおもしろい。
    笑い事で済ましたくない、ドラマ性の強いテーマもあったが、個人的には職員室で回し読みしたい(*´▽`*)と思った。

    それにしてもこの本。
    昨年来の図書委員が図書の紹介で選んだもの。
    中学生なのにこの本を選ぶとは…
    卒業した彼のセンスに改めて感心します。

  • 結構評判いいので期待して読んだせいか?つまらなかった。
    エンドーくんが誰だかそうそうにわかっちゃうから、最後にドカンとあっと驚くようなエピソードがあるかと思ったら、「えっ?それだけ?」それで、その後何十年も伝説として残る人物になる?十年ももたないと思うけど。
    しかもさ、百歩譲って現在の中学生がエンドー君をカリスマ的先輩として崇めていても、その正体を知ったら、がっかりするよね。
    子どもというより教員が主な登場人物だけど、この程度のキャラクター描写なら先日読んだ神田茜の『しょっぱい夕陽』の方がずっと上だ。
    いやー、ほんとにつまらなかった。読まない方が良かった。

  • 2015/2/16

    913.6||マハ (3階日本の小説類)

    とある市立中学校で語りつがれる伝説のヒーロー「エンドーくん」。そんな彼にまつわる落書きが、教師に、生徒に、勇気と希望を与えてくれる。

    “教師が主人公”の学園物語!!

    先生だって、生徒と同じように、毎日悩みながらも、日々少しずつ前に進んでいる…。大人を信じよう、と思える作品です。

  • 市立緑山中学校の校内の落書きで語り継がれる伝説の「エンドーくん」は、緑山中の卒業生で、無敵で、成績優秀で、スポーツ万能で、性格はやさしく、正義感があって、イケメンで背が高い、らしい。

    2年生1組学年主任数学 赤坂剛52歳ふちなし眼鏡細身
    2組は国語の矢島美佳45歳
    4組は、美術北野徳明48歳
    5組は、英語の石田和子41歳
    6組は、理科の児玉豊59歳東大卒しっそく


    エンドーくんは体育祭の星
    この中学に新任でやってきた体育教師清水勇気先生は、始業式のあいさつで、校歌の解釈を間違えて~「おそうじ先生」と呼ばれる

    エンドーくんの愛はふめつ
    昨年転任してきた吹奏楽部の顧問をしている数学の赤坂剛先生ははバツイチ。娘は元妻とともに暮らすが~

    エンドーくんはお金よりつよし
    矢島美佳は独身。貯金命
    P123
    「お金は便利なものではないのよ。大事なものなんです。~~社会人はみんなそうやって、お金を稼いでいrの。お金を稼ぐってことはそういうことです」

    お金は強い。この世のたいていのことは、お金にとってかわられる。人のあらゆるを形にしてくれる。とても強い。けれども、それゆえお金は魔力の併せ持っている。その魔力に取りつかれると、ふり回されて、自分さえも見失うことがある。いかがわしい求人冊子を見たとたんこみ上げたのは、お金のためにコントロールを失った人間に対する嫌悪感だとわかった。
    だから、自分には教えることがある、と思った。
    子どもたちが、やがてきちんと稼ぎ、得た報酬をきちんと社会に返していけるように、大人は教えなくてはならないのだ。お金の大切さとあやうさを。

    p125 教師は、勉強だけを教えていればいいんじゃない。子どもたちが自分の人生を、力強く幸せに生き切ることができるような、手助けをしなくてはならない。それが直接できる大人のひとりだ。

    エンドーくんは変化をおそれない
    石田和子、塾講師へ転職を考えている

    エンドーくんは、魔王にかつ
    美術の北野徳明先生は、綺麗好きではないが、美術質をきちんと整理している。

    P167 芸術は、平和の上にしか成り立たない。

    P194むこう側には、よいものも悪いものもすんでいるということですな。こっち側と同じです。それをぎりぎりコントロールしながら、発展させたり、やり過ごしたり。そういうことをしていくんでしょうな。

    何かに憑かれたように一気に描き上げたがいつもよいあってものとはかぎらない。むこう側からやってきた力のままの作品は、乱暴で自己満足にすぎないことも多い。本当によい作品は、そこに自分が現実社会で培ってきた経験なり、完成なりつまりはこちら側の力が加わらなくては出来上がらない。非常にエネルギーを要する作業だが、それができないと受け取る人の心には響かない。まさに、コントロールする、ということだろう。それもぎりぎりのラインで踏ん張りながら、せめぎ合い、からめとられないように、じたばたもがいた先にこそ、奇蹟がおこる場所ができるのだということは、うっすらとわかっていた。

  • 中学二年生の担任団。ひとりひとりを描く章だてから、学校の伝説のエンドーくんがあきらかになっていく。生徒の言動などとてもリアルでおもしろかった。対象は生徒、そして大人か?

  • 2014年の4月に出版されたばかりの新作です。
    ”エンドーくん”が主役と言えば主役ですが、中学に先生たちの人生模様(?)が描かれていて”先生も生徒だったし、今だって悩みは各々に抱えているんだな”ということが重くなく伝わってきます。
    読み易い文章だと思います。

    http://www.lib.miyakyo-u.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=328519

  • 市立緑山中学校に語り継がれる伝説のヒーロー
    いろんな人がエンドーくんにまつわる落書きをみて気づきを得る
    児玉先生、良いです

  • 中学校の生徒の話かと思いきや先生の話でこんなパターンは初めてで面白いと思った。いろんな先生がいてその先生もいろんな事情を抱えて生徒と向き合っていて先生頑張れ!思った。

  • 中学校。教師。生徒。いろんな生徒がいるように、先生たちだっていろんな人なんだよなぁ。

  • あらすじを聞いた段階では中学生がメインの物語だと思っていたんですが教員(大人)目線に進行していくのでまず予想外でした
    年齢が近いから最初の清水先生の話は理解出来たけど、過去の話も含めて全体的に共感し辛かったです
    学校の先生って大変だなー

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伝説のエンドーくんの作品紹介

成績優秀、容姿端麗なエンドーくんて何者?

創立99周年を迎える市立緑山中学校の職員室を舞台に、14歳という繊細で多感な年齢の子どもたちと日々真剣に向きあう中学2年担任教師たちの姿を描く。
そして、伝説のヒーローとして代々語りつがれる「エンドーくん」が、なぜ伝説になったのか? その秘密が、創立100周年記念式典で明かされる。
坪田譲治文学賞作家、まはら三桃の最新作。

【編集担当からのおすすめ情報】
先生だって、生徒と同じように、毎日悩みながら、でも日々少しずつ前に進んでいる――。大人を信じよう、と思える作品です。
各教師の物語とともに、「伝説のエンドーくん」にまつわる謎解きも楽しんでください。

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