タイムライダーズ 失われた暗号 (1) (児童単行本)

  • 小学館
4.10
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092906099

作品紹介・あらすじ

待望の第3弾!次は12世紀イングランドへ

読み出したらクセになる大型タイムトラベルファンタジー第3弾!
次なる舞台は、12世紀のイングランド。
2001年ニューヨークで、かすかな変移の波を感じたサル。何が起きているのか・・・・・・?
謎めいた古文書ヴォイニッチ古文書を解読したという大学生に会いにいき、調べてみると、解読された一節に「パンドラ」の語があることに気がつく。
「パンドラ」とは、かつてマディが、受け取ったメーセージの言葉だ。
「パンドラ」に導かれて、リアムとボブ、そしてベックスが、12世紀のイングランドへと旅立つ。そして、たどりついたのは、「聖杯」という名の暗号だった。

12世紀イングランドは、十字軍遠征中で王リチャードが不在の中、混沌としていた。
リアムたちは、無事に聖杯にたどりつけるのか?




【編集担当からのおすすめ情報】
ストーリーは、ますますダイナミックに展開していきます。予想を裏切る展開は、これまでにあったタイムトラベルものとは、全く違ったファンタジーです。
今回は、聖杯伝説と、ヴォイニッチ手稿と、暗号とを絡めたストーリーとなっています。ますます目がはなせません。

感想・レビュー・書評

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  • 気晴らしにベックスをつれて4人でライブに行く。
    その帰りにヴォイニッチ手稿が解読された世界に遷移したことに気づく
    さらには、4人の後をつけてきている謎の人物。

    ささいな変化だと思われたが、それを咎めにちょっと7年過去のイギリスに行くマディ。
    解いた人間はアダムというオタクな大学生。なぜか、このアダムだけが知っている知識が解く鍵となっていた。その解読メッセージは
    「キーワードはパンドラ。お前に会いに来た女性に伝えろ。1194年、キャボットに会いに行け」

    リアムとボブとベックスが過去に戻ることになる。
    アダムが「2001年NY基地」を訪ねてくる。4人をつけていたのはアダムだった。7年前にマディはアダムの部屋で2001年のライブのチケット半券を落としていたのだ。
    マディはアダムが基地にいることを許可。

    キャボットはパンドラを知らなかったが、今はリチャードとジョンと聖杯でトラブルがある。
    第一回十字軍で、ある巻物を発見。キリストの年代のもの。
    発見したルシュターク兄弟は、オリジナルは破棄したが、巻物の内容を二つに分けた。
    暗号書と、それを解くカギ。ルシュターク告白書にそういう内容を記した。
    聖杯とは、暗号書とカギのこと。


    リチャードがカギを、弟のジョンが暗号書を保管。
    ジョンは暗号書を夜盗に奪われてしまう。
    この夜盗ロックは、未来からきたテンプル騎士団の末裔。騎士団には聖杯の真実。そして、巻物には神の言葉が書かれてあり、それがわかれば、悲惨な未来が変わると信じている。2040年代の北朝鮮製戦闘ロボットを連れてきた。過去への片道切符。

    リアムはジョンと出会い、ノッティンガムの代官になり、ロックから暗号書を奪い返す。

    一方。2001年は大きく変異してしまう。リチャードとジョンの兄弟げんかのせいで、フランスに侵攻されたイギリス。NYは電気はあるものの昔のフランスっぽくなってしまう
    史実通りに、リチャードがジョンがいるノッティンガムを包囲はしたものの、数日で和解するという方向に持って行きたいリアム達。

    そのなか、ベックスとキャボットが2001年にもどってきて、暗号書の解読をする。ベックスが極秘に入手した告白書こそがカギで、暗号書と告白書があれば解読可能と判断。リチャードが持っているカギはダミー。
    アダムの協力で解読に成功。マディはベックスにだけ暗号文の内容を記録させ、自分も他のメンバーも内容を知らないようにする。

    1194年に戻るベックスとキャボット。なんとか史実通りにリチャードとジョンを和解させる。

    2001年に戻る前にボブがこの過去でやらなければいけないことがあるという。それはヴォイニッチ手稿を作ること。
    ボブが言うには、暗号を隠したヴォイニッチ手稿は我々が作った、過去か未来かわからないが。今、我々にその記憶がないのだとすればおそらく未来の我々が作ったのだろう、と。
    今度は、暗号が解読されないバージョンの 手稿を作らなければならない。


    キリストの時代の巻物の内容をフォスターと聞くために、ベックスを連れてセントラルパークに行くマディ。マディは今回の顛末をフォスターに話す。フォスターはパンドラとかその他もろもろ知らないと言う。
    さらには、ベックスは、「上の権限によって巻物の内容は言えない」と言い始める。


    いろいろ矛盾があるようなところがある。
    始めにマディは、ヴォイニッチ手稿は未来の仲間がつくったという説を否定している。この時代に解読されているんだから、未来の仲間が暗号として手稿を作らないでしょ? と。これにベックスは同意している。
    終盤にボブ(ベックスも同意)が、手稿はおそらく未来の我々が作った、と言い始める。

    ・手稿の制作についてボブ(ベックス)の判断が始めと終わりで説明なく変わっている。
    ・さらに、この我々というのが、リアム達2001年NYチームのことなのか、所属している機関を指すのかわからない。
    ・また、過去の我々が作った可能性を完全に否定していない。

    マディの未来の行動が、過去のマディに影響することは判明している
    アダムはマディのライブハウス帰りを尾行している。このライブハウス帰り時点から見て、マディがアダムの部屋でライブチケットを落としたのは未来の行動。

  • 1912年の沈没寸前のタイタニック号からアイルランドの少年リアム
    2010年の爆破される直前の旅客機からアメリカの少女マディ
    2026年に倒壊した建物からインドの少女サル

    死ぬはずのところを救い出され
    2001年9月10日のニューヨークに連れてこられた3人の若者に
    歴史の改変を阻止する任務が与えられる

    ヴォイニッチ手稿を読み解いた大学生がマディたちの前にあらわれた

    そこに記されていた「パンドラ」の謎を追って
    リアム、ボブ、ベックスは12世紀末のイングランドに飛ぶ

    23か国で翻訳出版
    本家イギリスではシリーズ7巻までで40万部の大ヒットという
    “タイムトラベルファンタジーの超大作”(9巻で完結)3巻の前半

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