日本の歴史 奈良の都: 奈良時代 (小学館版学習まんが)

  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092981034

作品紹介・あらすじ

「日本の歴史」学習まんがの決定版!

第3巻 奈良の都(奈良時代)

この巻では、都が奈良にできた(平城京)奈良時代を中心に描きます。

聖武天皇はなぜ大仏を建立しようとしたのか。
日本に仏教を広めるために海を渡ってきた鑑真とはどんな人だったのか。
そのころの貴族や庶民はどのようなくらしをしていたのか。
ほか、当時の政治、仏教、生活などを、緻密な時代考証を元に再現しています。

また、奈良時代の文化(天平文化)や万葉集などのなりたちについても、図版や写真を駆使して解説しています。

【編集担当からのおすすめ情報】
30年以上にわたるベストセラーです。2015年現在、累計発行数は1800万部。あの「ビリギャル」もこのシリーズで日本史を学びました。全23巻をセットで読んでも、興味のある巻だけ読んでもしっかり楽しく学べます。

感想・レビュー・書評

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  • 漫画で奈良の都、奈良時代を描いたシリーズ3作目です。

    大宝律令を完成させた天皇と貴族は、律令政治の中心となる大規模な都城の造営に力を尽くし、710年、平城京に都を移します。以後の約70年間が奈良時代です。唐の都長安にならって平城京は、貴族の政治と文化の中心地となり、仏教が栄え、国際性豊かな天平文化が花開きます。
    しかし、華やかさがこの時代の全てではありません。完成間もない律令制度は、早くも矛盾を現して、農民を動揺させ、貴族の政争も政治を不安定にします。時代の明暗が出ています。

    「日本の文字の歴史」
    日本にはもともと文字はなく、古墳時代の5世紀ごろ、日本語の一つずつの音に、同じ音の漢字をあてはめ、漢字で日本語を書く方法が生まれた。8世紀にできた歌の本「万葉集」でも使われたので「万葉仮名」と呼ばれている。

    第一章「新しい都のくらし」
    平城京の造営。支配階級である貴族や役人と、都の造営に駆り出された農民の苦しみがみて取れます。東西に大きな市を作り人々が集まっています。平城京の建物や町づくりに中国の唐の技術が使われています。
    農民は、律令制度のもとで税や賦役が多く貧しい生活をしています。それに対して朝廷内での貴族の華やかさ、その中で藤原氏の勢力の台頭が著しいです。

    第二章「奈良の大仏」
    大仏建立の事業、貴族の政争、苦しむ農民と疫病の流行などの社会不安。大仏建立は、聖武天皇が鎮護国家の願いを込め、情熱を傾けた事業でした。しかし、労役に駆り出された農民の負担は重く、土地を捨てて、浮浪する者も増えていきます。
    このような農民の間で、仏教を説き、社会事業を行なった「行基」の活動が国家仏教と対照的です。聖武天皇の頃は、律令国家の栄が頂点に達した時期ですが、公地公民制がくずされるなど律令政治の土台が揺らぎ始めた時期でもあります。

    第三章「遣唐使と鑑真(がんじん)」
    さまざまな苦難を乗り越えて来日し、仏教の戒律を伝えた唐僧「鑑真」。日本から危険を冒して渡航した遣唐使や留学生、留学僧が文化を伝えます。8世紀の唐は、世界最大の領土と高い文化を誇る大帝国で、都の長安は、人口100万を数える国際的な大都市です。

    第四章「朝廷をめぐる争い」
    大仏開眼後も政権をめぐる貴族の争いが続き、政治は混迷を深めます。聖武天皇が死に、光明皇太后をバックに権勢を振るった藤原仲麻呂が、新しく台頭してきた「道鏡」を除こうとして敗死し、道鏡による変則的な僧侶政治が一時行なわれますが。
    貴族の巻き返しにより道鏡が失脚し、また藤原氏の勢力が強まってきます。一方、農民の貧困による社会不安が進み、律令政治の動揺が大きくなって、時代の転換期にさしかかります。

    【読後】
    朝廷内での政争に明け暮れる華やかな貴族に対して、造営の賦役や税で苦しむ農民が対照的です。農民は、その苦しみを仏教に求めます。この時期、大変な危険をおかして行く遣唐使などが、中国の唐からの技術、文化を持ち帰ってきます。と共に苦難のなか来日し、仏教の戒律を伝えた唐僧鑑真が凄いです。いつの時代も苦しむのは下々で、すがるのは宗教ですが、そろそろ限界に達しているのかと思われます。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    奈良の都、奈良時代
    小学館版 学習まんが ― 少年少女日本の歴史シリーズの3作目
    1998.02発行。字の大きさは…中。2022.09.29~30読了。★★★★☆
    新しい都のくらし、奈良の大仏、遣唐使と鑑真(がんじん)、朝廷をめぐる争い、の四章。
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  • ニッポンが世界に誇るマンガは最強のメディアと言っても過言ではない。マンガを熱心に読むことは専門書の研究にも匹敵する学びに通じ、時間対情報摂取量がとても高い。
    しかもこのシリーズは、なんと累計1800万部の超がつく程のロングセラーシリーズだ。

    学びの実践つーことで第3巻に突入! 

    奈良時代は実は710年からのたったの70年だった。東大寺の大仏は世界最大の鋳造仏で顔の長さが5.3メートルで大仏様が鎮座する大仏殿も実は世界最大の木造建築物なのだ。

    当時の技術で、想像もできない程の苦難を乗り越えて完成させた人々が偲ばれる。

  • 奈良時代
    鑑真の仏教伝えてやる!
    って信念の強さすげー。

    私なら難破船に乗りたくないし、
    家族や知り合いと知らない土地に危険をおかして行くのはな、、、。

    当時は片道切符で海を渡った人も多かったのだな。

  • 2005年版。都や地方のくらし、鑑真、道鏡など。和気清麻呂の一言で決まったのかなあ?

  • いろいろ説明してあっていいと思った。

  • な ②20210110
    た ③20210608、②20210411、①

  • 無料全巻読破チャレンジ。さあ奈良の大仏回

  • 平城京の時代を藤原氏を中心に。資料写真や解説が充実。

  • 参考書やドリルだけでは今一歩ストーリーなく、よくわからなく面白くない。これは歴史の流れがわかり、理解を確かにする。

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