保育でつむぐ 子どもと親のいい関係 (実用単行本)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 37
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093114158

作品紹介・あらすじ

親と子の「共育ち」エッセイ

保育者は家庭への「子育て支援」が求められています。しかし、現状は保護者からのクレーム対応に終始している場合も少なくありません。
著者は東京家政大学ナースリールームの主任保育者です。
長年保育者として、乳幼児の親とかかわってきた著者もまた、一般的に「子育て支援」と思い込んでいる対応に少し違和を感じています。
真の意味での「子育て支援・親支援」とは何か、本当に子どもが求める大人とはどんな存在なのか。
著者は子どもが育つように、親もまた育っていく「共育ち」という考えを提案します。保育者が「共育ち」をサポートすれば、子どもの気持ちを理解し、親のイライラが解消され、子育てを楽しむヒントになります。
豊富なエピソードをまじえながら、お母さんや保育者さんたちにやさしく語りかけます。

感想・レビュー・書評

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  • なるほど。子育てが楽しみになってきた。
    いい本と出会えた。

  • 著者は大学付属の未満児保育所の保育士。
    日々の業務、著者の経験から
    小さいけれど大きな驚きや喜びのある
    気づきが綴られている。

    子どもをよく観察し
    言葉にならない思いを代弁し
    ポジティブに評価する。
    それは子どもの可動域を広げ
    保護者を支えることにつながるようだ。

    保育士とは創造性の高い職業なのだと
    改めて感心した。

    保育士と母親業は似て非なるものだと言うが
    参考にすべきことは多々あるように思える。
    そして子どもに対して理解が深まり
    新たな側面に気づけたときの喜びは
    無上のものになるのではないだろうか。

  • 親支援というものを考える、ゆったりした心もちを与えてもらった。
    S先生とお話をして、Aくんのお母さんのことを相談して、その後にそのお母さんから電話かかってきて穏やかに対応できて、その日にまさにS先生から借りたこれを読んでいることの不思議なシンクロ感。

    保育で大事にしている部分も書かれていて、これでいいんだと思いを強くする。

    つい 「困った保護者」という目で見てしまうことも多いけど、いらいらしたらまたここに立ち返って、大人にも子どもにも柔らかく大らかに関わっていきたいなぁ。

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著者プロフィール

井桁容子(いげた ようこ)
非営利団体コドモノミカタ代表理事。東京家政大学ナースリールームで42年間、0・1・2歳児の保育に携わる。退職後は乳幼児教育実践研究家として、全国での保育者対象の研修会や園のコンサルティングを通じて、0・1・2歳児保育の質の底上げに奔走。著書多数、「すくすく子育て」(NHK Eテレ)などテレビ出演も多数。

「2022年 『子ども主体で考える かみつき・ひっかき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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