- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093114158
作品紹介・あらすじ
親と子の「共育ち」エッセイ
保育者は家庭への「子育て支援」が求められています。しかし、現状は保護者からのクレーム対応に終始している場合も少なくありません。
著者は東京家政大学ナースリールームの主任保育者です。
長年保育者として、乳幼児の親とかかわってきた著者もまた、一般的に「子育て支援」と思い込んでいる対応に少し違和を感じています。
真の意味での「子育て支援・親支援」とは何か、本当に子どもが求める大人とはどんな存在なのか。
著者は子どもが育つように、親もまた育っていく「共育ち」という考えを提案します。保育者が「共育ち」をサポートすれば、子どもの気持ちを理解し、親のイライラが解消され、子育てを楽しむヒントになります。
豊富なエピソードをまじえながら、お母さんや保育者さんたちにやさしく語りかけます。
感想・レビュー・書評
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なるほど。子育てが楽しみになってきた。
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著者は大学付属の未満児保育所の保育士。
日々の業務、著者の経験から
小さいけれど大きな驚きや喜びのある
気づきが綴られている。
子どもをよく観察し
言葉にならない思いを代弁し
ポジティブに評価する。
それは子どもの可動域を広げ
保護者を支えることにつながるようだ。
保育士とは創造性の高い職業なのだと
改めて感心した。
保育士と母親業は似て非なるものだと言うが
参考にすべきことは多々あるように思える。
そして子どもに対して理解が深まり
新たな側面に気づけたときの喜びは
無上のものになるのではないだろうか。 -
親支援というものを考える、ゆったりした心もちを与えてもらった。
S先生とお話をして、Aくんのお母さんのことを相談して、その後にそのお母さんから電話かかってきて穏やかに対応できて、その日にまさにS先生から借りたこれを読んでいることの不思議なシンクロ感。
保育で大事にしている部分も書かれていて、これでいいんだと思いを強くする。
つい 「困った保護者」という目で見てしまうことも多いけど、いらいらしたらまたここに立ち返って、大人にも子どもにも柔らかく大らかに関わっていきたいなぁ。