嫉妬の香り

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著者 : 辻仁成
  • 小学館 (2000年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093423519

嫉妬の香りの感想・レビュー・書評

  • 主人公カップルと、建築会社を経営するご夫妻の主に4人のお話。

    プロジェクトを通して親睦を深めていく中で、強い嫉妬心から来る思い違いだったり、また新しい気持ちが芽生えたりとリアリティーに溢れた作品だと思います。

    煮え切らないと感じてしまう場面も多々ありましたが、またそれが現実味を生むような。
    各々の性交についてもまたそれが言えそうです。

    個人的ですが、泣けるか泣けないかだけで言えば泣けませんでした(・ω・)

  • 不倫と愛の話。愛に生き翻弄され裏切られ。愛とは宇宙と同じくらい不可解な存在だ。
    愛の喪失という恐怖から自分は遠くに在るのだという安心感を見せびらかし優越感に浸りたいが為に我々は愛を危険の中に横たえる。

  • ブルジョワジーな精錬された文章。なんだけど、中身はよくある浮気・不倫の話。嫌いなわけではないんだけれど、なんとなく鼻につく感じかな。まっすぐ「まぁ素敵」とは感想を書けない。ラストもありきたり。こと「香り」に関する考え方はちょっといいなと思った。香水と一口に言ってもちゃんとそれを効果的に使えている人は少ないと思うから。あと、「10代の1000人の美女が数十年後まだ美女でいる確率」の話も良かった。ちょっと身を引き締めたい思いになった。

  • 愛と嫉妬は常に危険な関係にある。もしも愛を永遠に維持させたいと願うなら、まず愛する者に嫉妬をしないことを最初に自身に誓わなければならないだろう。男女2組の恋愛物語。

  • 期待したほどじゃない。

  • 愛していた、その全てを。
    だからこそ傍において起きたくて離したくなくて離れたくなくて誰かに取られないように自分のもとに縛り付けておきたかった。

    仕事関係で紹介した政野と恋人のミノリが関係を持っているのではないかと疑い始めた哲士。

    政野の妻である早希に復讐を持ちかけられて、押し流されるように早希と関係を持ってしまった。

    不安だった心細かった信頼していたつもりだったけれど頭の片隅では裏切られることを恐れていた。

    あー、辻仁成は久々に重いよね。
    恋は駆け引きで美しくて残酷で儚くて脆いもの。
    全力だなぁと思った)^o^(

  • 嫉妬というウイルスのよえな感情に振り回されながらも愛を求め続ける4人の男女。どろどろだけどついつい読んでしまう。

  • バンコク、タイなどを舞台とした作品です。

  • イチロー文庫より、これで単行本は全制覇です。長かった・・・帯にある、「マチュアな恋愛長編小説」という売り文句が逆作用して、「恋愛小説・・・読みたくねー!」と最後に回されました。

    これが吉と出まして、ハイ、江國の後でしたから。吉と言っても「まだ読めた」程度ですが。

    しっかし濃厚と言うかマニアックと言うか。
    「ニオイフェチ」と言ってしまえばそれまでですが、かなりターゲット読者を限定するものかと。自分は案外主人公の気持ち等々納得する部分が多かったんですが、ニオイに興味のない人はどう思うんでしょう?
    女性に多いらしいですね、ニオイフェチ。ちなみに。

    話は普通の四角関係、というか浮気を疑うがあまり自ら先手と称し浮気をして嘘から出た真のように疑っていた浮気を現実のものにしてしまい・・・のドロドロです。
    四角以外人が出てこない&ほぼ心情表現というかなーり狭い世界で、且つ疑心暗鬼進行という暗い設定です。プラス「ニオイフェチ」という濃厚フェロモン設定付でなんかねばぁぁぁってのが本から染み出てきそうです。

    本気で気になるんですけど、ニオイフェチって全人口の何%位なんでしょう。
    というか「フェチ」ランキングで何位くらいに入るもんなんでしょう?

  • リアルに大人な小説。
    ドラマの嫉妬の香りとは内容が違うのかなぁ?よく覚えてないけどオダジョー役の人がいなかった。

    テツシとミノリどっちの気持ちもわかる気がする。。
    愛って怖い

  • 嫉妬ウィルスか・・・。なるほど。

  • 2002年3月26日読了。以下、過去の日記から抜粋。

    このタイトルを公共の乗り物の中で読むのはかなり恥かしい気がする。
    表紙も黒基調に紫のバラ(だろう)がぼやけてるという
    いかにも妖しいカンジが其処此処に漂っているので、ますます(苦笑)
    辻氏の作品を読むのは『冷静と情熱のあいだ』以来になるのだけれど、
    今回もまた希望の光がわずかに差し込んだ物語の締め方になっている。
    江國女史がこの作品を書いたら、絶対希望なんてないと思うのに。

    キーワードは聴覚と嗅覚、音楽と芳香。
    女性が衣服の下、素肌の上に纏う目に見えない天女の羽衣のようなものが、
    辻氏曰く「香水」ということになるらしい(気障っぽいけど素敵だ)。
    主人公の男性が女性が身体の一部にこっそりと隠した香りを、
    ゲームのように探り当てるというシーンがあるけど、リアルだなぁ(笑)
    確かに香水は男女を問わず、官能的な気がする。
    上品な香りを巧みに扱える人には憧れるかも。

  • 男はなぜかくも弱き存在なのだろう。弱さゆえに、強がる。強がるがゆえに、むやみやたらに刃を振り回す。それゆえに、周りを傷つけてしまう。そして、後悔。

    愛するとは、信頼という薄氷の上を歩んでいく行為なのだと思う。いつ壊れるのか、それに怯え、怖れ、「嫉妬」という感情に逃げることで、自分を保つのだ。そして、「嫉妬」への逃避という防御策をとることで、崩れた地面の上で打ちひしがれるみじめな自分を、かばうことができる。この歪んだ自己愛こそが、「嫉妬」の正体なのではないだろうか。

    そんなことを思いました。

  • ゲランの香水が染みこんだしおりがついていました。
    とてもいい香り。

  • 2組の男女
    嫉妬が織りなす心模様

    って感じの話なんだけど、とにかくベタベタと肌にまつわりつくような内容で
    ちょっと辟易しちゃいました
    あんまり好きじゃないなーー
    「香り」が恋(というか性生活)のアクセントになるというのは
    経験ないけど、そんなもんかなーと

  • 愚かな大人たち。
    というのが17歳の今のわたしの感想です。

  • 音楽家とアロマセラピストのカップルが建築家夫妻が主催する「癒しの庭プロジェクト」に関わる事で2組の関係にねじれが生じていく様を音楽と香をアクセントに綴る愛憎劇。
    恋愛の惰性、失う恐れ、先回りした嫉妬、孤独、虚無感、栄転と破滅。信じ合っていれば何も壊れなかった。疑った途端に全ては壊れ始めた。
    年月を経て命の季節に再生する愛は、惰性の愛の延長には無かった感動をもたらすかもしれない。
    けれど私は真っ直ぐで、退屈でも濁っても必ずあなたの元に帰る疑わない愛がいい。ただ一緒にいるその先にしかない穏やかな信頼に勝る愛の香りはないと信じたいです。
    香の描写の妙で手元に置いていますが好きな本として名を挙げることはない微妙な関係の一冊。

  • 匂いフェチ(by a)

  • 強すぎる嫉妬は人生を狂わすね。

  • 初めて読んだのは中2か3だったか。
    その年にしては過激な作品だった。

  •  主人公はミュージシャンのテツシ。両親はW不倫で、仮面夫婦であった。アロマテラピストのミノリと4年間同棲している。<br>
     テツシは高校の先輩であり、設計事務所に勤める政野英二に、仕事に誘われる。そのプロジェクトでは香りも必要としており、テツシはミノリを紹介する。政野英二の妻である政野早希も加わり4人での交際が始まる。<br>
     夫婦愛(テツシとミノリはまだ夫婦ではないが)と友情にあふれた4人の関係が、早希の嫉妬にテツシが巻き込まれ、次第に崩れて行く・・。<br>
    <br>
     4人の関係の変化を通じて、愛情とは何か、嫉妬とは?と、作者の持論が展開されて行きます。

  • 大好きな辻さんのお話。
    もう凄いですよ、なんか、大人の恋愛ですね。でも嫉妬が上手くもつれ合ってて素敵。題名のように香りに凄くこだわられていて凄く私が文をつづるのに触発されました。
    本当に辻さんは素晴らしいです。
    魅力的な彼女に私も逢えるものなら会いたかった。

  • 一筋縄ではいきません。

  • 香りって記憶に残るものなんだなって。あとヒーリングの曲って、結局それって聴く人の精神状態で、なにを聴いて癒されるかって違う!ってのが書いてあっておもしろい。

  • 香りってすごく記憶に残るもの・・・(2002.6)

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