ヒトラーの女スパイ

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制作 : 上田 浩二  菅谷 亜紀 
  • 小学館 (2006年9月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093564915

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ヒトラーの女スパイの感想・レビュー・書評

  • 解説にユダヤ系の女性がナチ政権下で重要なポストで働いていた。。云々がとても興味深く手に取った。簡単に言うと 1891年9月16日ウィーン生まれのシュテファニー・リヒター。名前は2年前に自殺したオーストリア皇太子ルドルフの妃、シュテファニー皇太子妃にちなんでいるそう。このシュテファニー・リヒターは名の由来となった妃の生涯に負けず劣らず波乱万丈です。皇室からちなんだ名前からかリヒターは寄宿先のイギリスでオーストリア=トスカーナ大公フランツ・サルヴァトールの子を宿りいわゆる不倫であった為お人よしの大公の伝手でプリンスの称号をもつフリードリッヒ・フランツ・フォン・ホーエンローエと結婚します。。。17歳でプリンセスとなってからはジェットコースター人生です。何人の政界をはじめとする社交界のキーマンと関係をもったか数え切れません。シュテファニーの母は古くからのプラハに住むユダヤ系の女性です。父は北モラビア農家出身の非ユダヤ系弁護士ですが、一説ではシュテファニーは父が服役中にできた子どもで本当の父はユダヤ系の金貸しとも言われてます。腹違いの妹が詳細を話して息を引き取った父親から聞いて発表してます。この女性もアメリカに亡命しユダヤ系の作家として活躍してます。またシュテファニーの母親もこの時代では普通かわかりませんが男性関係はいろいろあったようです。と、いうことで生まれたときからあまりはっきりしない出所の女性がプリンセスとなり美貌と知性とドイツ語、イタリア語、英語と数ヶ国語操る語学力でヨーロッパ社交界のアイコンとなり一時はヒトラーにも多大な信頼をおかれる立場になります。そしてヒットラー政権が危ぶまれる頃からヒットラーの女スパイとたたかれます。けどこれでも彼女はまけずにはいあがり気づいたネットワークでたくましく生きていきます。場所はオーストリア、イギリス、ドイツ、アメリカと第一次世界大戦時の兵隊さんのように国を転々とします。これをドイツ人女性作家が書き上げてます。作家はマルタ・シャトーというミュンヘン出身の女性。ユダヤ系ではありませんが他にヒトラーの時代強制収容所へ送られた1000人以上の女性達の伝記「ヒトラーに抵抗した女性達」も書いてる方なのでシュテファニーがユダヤ系ということについては中立的な視点を崩さずに描写しています。この一代前がエリザベートの時代です。作家は「皇妃エリザベートの生涯」も執筆しております。この時代に興味のある方は本作品は面白い角度から当時の情勢を知ることができるかと。。。

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ヒトラーの女スパイの作品紹介

FBI長官フーバーから「頭が良く、狡猾で、1万人の男のスパイより危険な女スパイ」と恐れられた女性がいた。本書は、野心いっぱいの美貌のユダヤ人少女がプリンスの称号を持つ貴族と結婚し、ユダヤ人でありながらヒトラーの信頼を得て、外国の上層階級にナチ政権の支持者を獲得するが、やがてヒトラーとの間に確執を生じてアメリカに亡命する話である。

ヒトラーの女スパイはこんな本です

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