ファティマの幸運

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制作 : Joanne Dryansky  Gerry Dryansky  岸本 葉子 
  • 小学館 (2004年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093565219

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ファティマの幸運の感想・レビュー・書評

  • 無垢な庭師の話を思い出した
    ファティマは頭のいい女の人だからちょっと違うけど・・・
    幸・不幸は最後に皆同じになるんだなあ~~

  • 伯爵のメイドをしていた妹が死に、妹の代わりにチュニジアからパリに呼ばれたファティマ。夫に逃げられ美人でもなかったファティマだが、人を癒す魅力があった。ファティマの人柄に触れて、人生を歩んでいくそれぞれの人々の変容が描かれる。

  • 夫が他に女を作り一方的に離婚され、文盲で冴えない外見の主人公ファティマが不慮の事故で亡くなった妹に代わってパリへメイドに行く話。

    雇用主の老伯爵夫人は最初は厳格で我の強いステレオタイプの輝かしき昔を知る貴族、と言った感じだったけれど暖かな不思議な魅力を持つファティマと暮らすうちに段々と柔らかな雰囲気に変わっていった流れが自然で良かった。
    ファティマの周りの人たちも優しい魅力的な人たちばかり。
    隣人でゲイのアメリカ人、ハドリーの優しさがとても素敵だった。

    老伯爵夫人の死、遺言でファティマがアパルトマンと年金を受け取る、と言う御伽噺的な終わり方はちょっとありきたりでしたが…でもファティマと繊細で不器用なシュジェの大人の恋が実り、シュジェの娘も一緒に幸せに暮らしている様子も伺えるエピローグで良い読後感を貰った。

  •  まったく前知識がなく読み始めたので、恋愛ものだと気づくまでに少し時間がかかりました(笑)でもそのくらい、人種差別というのは複雑なんだなと感じさせられました。教育を受けられなかった、というのもリアルに感じました。

     ファティマとハドリーのやり取りが好きです。イッポリトがその仲を心配して気落ちするくらい、仲がいいですもんね。
     ハドリーはとってもいい子ですね。文中にもありましたが、きっと少年のような心を持った純真無垢な人なんだと思います。金髪と言うのも素敵。彼にもいいパートナーができればいいですね。
     最後の、伯爵夫人の遺言書の結びの言葉のシーンでは涙が出ました。

     何か上手くめぐり合わせがこなくて、人生が上手くいっていないなと思う時に、この人たちの事を思い出したいです。いつかきっと晴れの日になるんだと、元気付けられます。

  • チュニジアの小さなホテルで働くファティマ。旦那には逃げられ子供はいない。伝統の支配する村。そんなファティマを村の皆は不幸な女と思う。でも、ファティマには不思議な力?があった。人を苦しみから解放する癒しの人だった。皆はそんなファティマに色々と相談するものの、やはりファティマは自他共に認める幸せから見放された女。そんな時、ファティマの妹がパリで亡くなり、死んだ妹に変わって伯爵夫人に雇われるのだ。初めての都会。慣れない仕事。いったいどうなることかと思うが、ファティマは自分の持つ癒しの力で次々と助けてくれる友達を作っていき、また、自らの努力で皆の信頼を勝ち取っていく。それでも、ファティマ本人はいつまでたっても幸せとは縁遠いような気持ちに陥る。せっかく当たった宝くじだって、妹を島に埋葬するためにほとんど使ってしまうし。それでも、皆を幸せに導いてきたファティマに善意が廻り巡ってくる。妹のために帰ってきたチュニジアで、ファティマはよその国に来たような錯覚を起こす。ファティマにとってパリはもう故郷なのだ。そして、パリの人達は、ファティマの帰りを今か今かと待ちこがれている。最後にちょっとした勇気でファティマは・・・。
     とっても幸せな気分になれるストーリーです。ファティマのような人になりたいと心から思いました。

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ファティマの幸運の作品紹介

無学で貧乏、容姿に恵まれず、夫にも逃げられた「最も不幸な女」が唯一、持っていたものとは…それでも、幸福を信じていたい。それでも、誰かを支えていたい。貧しいアラブ人メイドとパリの上流階級の人々との心温まる人間ドラマをエッセイスト岸本葉子が翻訳。

ファティマの幸運はこんな本です

ファティマの幸運の文庫

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