オズの魔法使い

  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093567152

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだのは、確か小学生高学年の頃、
    図書館で出会ったハヤカワ文庫版にて、でした。

    意外だったのは、ボーム本人のモノだけでも14冊のシリーズがあり、
    パスティーシュ・オマージュ等をあわせると、数十冊を越えるとか何とか。

    そのオズの最初の物語が江國さんの訳で甦ったとのことで、
    子供へ読み聞かせながら、一緒に追いかけてみました。

    全体的に優しい物語なのは変わらずですが、、
    所々で、シニカルだったり、残酷な言い回しを使っていたりと、

    小学生低学年向けとしては、訳し方がちょっと早かったかなとも、
    そういった意味では、大人のための一冊なのかもしれません。

    読み聞かせの時に、不適当だなぁ、、と思ったフレーズは、
    柔らかめの言い回しに変えたり、部分的に飛ばしたりもしてました。

    個人的には久々に懐かしい旅ができて、ほっこりと。

    息子も結構気に入ったらしく、第2作目の『オズの虹の国』へと。
    しばらくはオズでの旅が続くことになりそうです。

  • 久しぶり、もしくは初めて原作を読んだかもしれない。
    前日譚でもある映画がとても素敵で、原作読もうかなぁと思っていたところ大好きな江國香織さん訳のものがあると知り手に取った。
    江國さんの言葉のいいまわしがやっぱり好き。ひらがな使いとか。オズの世界とマッチしている。やわらかで、けど強さもたくましさもあるゆるやかな世界に。上質なお話。

  • 小学4年生の時に福音館の函入りの完訳本を2晩で夢中で読んだのを覚えている。それ以来の再読である。江國香織が新訳を出したとのことで。当時に比べるとこれはイマイチ感動が薄かった。挿絵がふわっとしすぎてるのが原因かもしれない。私は福音館のあの挿絵が好きだったんだ……。自分がこれを読んだときから随分大人になってしまってるからかもしれないけど、やっぱり福音館版は超えられないと思う。多少高くても福音館の魅力的な挿絵が詰まった完訳版で読むのがこどもにはいいかな。

  • wickedを見る準備として読んでみた。
    こんな話だったっけーという感じ。
    絶対見る前に読んだ方がいい本

  • お嬢さん相手に毎晩だったりお休みの日の昼下がり、ひたすらコツコツ読み聞かせ。
    たまにはだいぶ間が空いてしまったりも、そうして長々コツコツと、ドロシーたちと歩いて旅した気分に浸りつつ読み進める、そういう物語でした。

    そう。読む物語というよりも、時間の経過がある分歩いて旅する物語、という感覚がすごくありました。

    元々オズの魔法使いを読んでも見てもいないということもあり、強いて言うなら数年前、BSでやってた映画ウィズ(THE WIZ)の印象がおぼろげに…という程度。
    (ウィズはウィズで、インパクトは相当だったけど。だってダイアナ・ロスがドロシーで、案山子をマイケル・ジャクソンが演じており、舞台は実はNYだった…というのはググって先程仕入れた知識。何ていうか古い映画な分、斬新だったな…また観たいって思うもの)

    ということで、読み進めながら、非常にワクワクした物語でした。
    最近物語る、というのも楽しくなっているし。
    読み聞かせって、最初余り得意でもなかったし、楽しいもんだとも思わなかったけど、慣れて来ると凄く面白いし気持ち良い。
    音読って大切だわ。

    (うちの子は4歳〜5歳のお誕生日前後で読んだけど、けっこう読めてしまうもんです)

  • 文章がキレイ。

  • 童話やオマージュ作品、映像化などあまりにもされすぎているので、原作はなんとなく読んだような気になっていたけど、江國香織さんの訳ということで手にとった一冊。

    前書きのフランク ボウムの文章の「子供のためのエンターテイメントに嫌なエピソードは不要なのではないかと思う」というのには、少しだけ同意。
    人生の苦味や悲しみの部分は、子供達それぞれのリアルライフで得たもののもほうがよりいっそう実感できるし、糧にもなる。童話でそういった部分はあえて描かないポリシー、というのは賛否両論たる部分だけど、これだけきっぱり書かれていると、いっそ清々しく感じました。

    江國さんのやわらかな文と、時折はさまれている上品な挿絵の雰囲気が良く、サクサクっと読めてしまいました。
    小学校高学年ぐらいだったら、子供が読んでも読みやすいかな。

    普段ミステリーとかホラー小説とかでドロドロの人間関係の話ばかり読んでいたワタシには、一服の清涼剤みたいな一冊でした。
    絵の部分を大きくして子供向けにも江國さんの文章で出版してもらいたいです。

  • 江國さんの新しい訳って云うことで、30数年振りに読んだ。

    特に訳って部分で感じたことはなかったけど、こないだ「オズ はじまりの戦い」を見たところなんので、繋がりが分かってより面白かった。

    まえがきのボームの文章を読んで、ブリキのきこりの虫やありに対する態度と敵に対する態度を読んでいくと、アメリカ人の基本的な考え方が納得できるように思えました。

  • 子供の頃に読んだっきり、すっかり内容を忘れていた。
    読みながら、あぁ、こんな話だったっけって思った。
    江國さんらしいするっと入ってくる文章だったけど、
    するっと入り過ぎて少し淡白すぎる印象を受けた。
    挿絵のタッチが素敵。

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