人形月 特装版

著者 :
  • 小学館
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (72ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093590839

感想・レビュー・書評

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  • 写真集は最高の出来だと思う。
    一枚一枚ページをめくるたびに、異なる表情、異なるしぐさの少女が現れ、
    こちらを見ている。
    眼を瞑っていても見ているのだ。
    (眠り人形は夢を見ながらこちらの存在を敏感に感じている)

    人間以上に繊細で、人間以上にエレガントで、人間以上に思慮深い。
    彼女たちはただ動けないという一点のみが人間より劣るのであって、それ以外の点で人間より劣るものはない。
    そう思わせる魅力。
    もっと文章力があったらこの衝撃を言葉にできるのに、と歯がゆい。

    フィギュアは若干残念。
    両腕、片足、首および髪を取り外せるだけのフィギュアだった。
    やはり可動する関節をつけてほしかったところだが……。高望みしすぎか。

  • 至上の美を紡ぐ人形作家恋月姫様の作品写真集。

    この中の人形たちは前作よりもより洗練された、貴族的な上品さをまとっている、と。そのように感じた。

    永遠の眠りの中にいるようでいて確かに呼吸している。禁欲的なようでいて確かに誘惑している。そのミステリアスな二面性に吸い込まれる。

    静謐な夜に、本書を片手に美に酔いしれてみてはどうだろう。

  • 特装版についてくる小さなフィギュア、
    丁寧に作られており可愛い。
    膝などは赤みがかってるのがたまりません

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著者プロフィール

1980年頃より人形制作を開始。人形作品集に1998年『人形姫』(小学館)、2000年『震える眼蓋』(角川書店)、04年『月の神殿』(studio parabolica)、06年『人形月』(小学館)。

「2014年 『無憂宮 SANS SOUCI』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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