- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093621786
作品紹介・あらすじ
日本古典文学のベストセラーが現代語訳と原文でよめる『日本の古典をよむ』シリーズ第4回配本。 平安時代、一つの不可思議な作品が生れた。宮中の出来事から折々の風物、はては好きなもの嫌なものまでを、独自の視点と斬新なセンスで綴った新奇にして斬新なその作品は、『枕草子』と名付けられ、「随筆」と呼ばれるジャンルの夜明けを告げるものとなった。 おなじみの「春はあけぼの」、お気に入りのものを綴った「うつくしきもの」、昇進できなかった人々の姿は興ざめだと描く「すさまじきもの」、自分の教養の自慢話など、その多種多様にして不可思議な世界は、千変万化の味わい――まるで言葉の玉手箱。平安時代のエスプリを、ぜひお楽しみください。
感想・レビュー・書評
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日本の古典の勉強をするために読みました。
こちらは枕草子から抜粋されたものが載せられ一部欠けている内容もあるのですが、それでも読み応えは十分あります。現代訳の後ろに当時の言葉で書かれた文章が記載されていて読みやすかったです。
きらきらとしていて、胸がときめくようなステキな文章でした。
詩や作者・清少納言が感じたこと、自身が仕えた中宮・定子と過ごした日々や宮廷生活についてなどが書かれていました。
清少納言がいやだなと感じたことや、なんだか痛々しく読んでいると胸が潰れる思いになるエピソードもありますが、基本文章はどこまでも明朗溌剌としています。中には、こちらの笑いを誘うような面白い話も入っています。
また、当時の世情を考えれば彼女も、彼女の主人も本来は歴史の表舞台から追いやられ、闇へ葬られる運命を辿るはずだったのでしょう。
それが、清少納言が定子から紙を受けとり「何か書こう」と思い至った結果枕草子が生まれ、人々から忘れ去られずに済んだことを考えると感慨深い気持ちになります。
21世紀の令和の世で、平安という1000年も昔の世に生きた貴族たちや帝の過ごした日々、清少納言の思いを垣間見、味わうことができる。そんな本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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紫式部にいつも比べられてかわいそうだけど、清少納言のほうがシニカルで面白いと思う。
ブログの先駆者だし^^ -
娘が国語で習っていて、懐かしくて読み始めました。
学生の頃が、懐かしい・・。 -
案外、俗な内容の元祖女流エッセイ。