ウはウミウシのウ: シュノーケル偏愛旅行記

著者 :
  • 小学館
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093664110

感想・レビュー・書評

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  • 面倒くさいという真摯な気持ちはなぜか世間では不当に虐げられている。面倒くさいは性欲、睡眠欲と並んで人間の三大欲望のひとつである。歴史上のさまざまな事件は人間のあくなき欲望によって起こったが、一方で面倒くさいことによって多くの事件が起こらなかった。人間が面倒くさがらなかったら、もっともっと世界は大変なことになっていたであろう。面倒くさい万歳。

    というスタンスでシュノーケリングに臨んでいる旅行記。ゆるい気持ちで読めた。

    海外旅行で出会った女性とウ○コについては近い感覚を感じた。

  • どれだけダイバーに誘われようとも、冷たい視線を浴びようとも、
    頑なにシュノーケリングにこだわる筆者の
    ユーモアに溢れたシュノーケリングトリップ記。

    くすくす笑えること間違いなし。文章もうまいけど、絵もうまい!
    変わった形の生物大好きの著者なので、登場する生物をへんてこなものが多い。
    タコブネなんて見たことなくて、画像検索かけたら、イラスト通りでビックリ!
    黒の一色カラーのイラストなのに、よぉく特徴をつかんでいる。
    うむ。すごい。羨ましい。

  • 薦められなかったら読んでなかったな。笑

    途中、大いに脱線もあるけど。シュノーケリングしてみたいと思った、

  • 人前では読めない本(^^;)。ずっとくすくす笑ってしまってアヤしい人になってしまうから。自分はゆるっとシュノーケラーでありたいのにそうさせてくれない世間との攻防がたまらなくおかしい(あれ、こう書いちゃうとちっともおもしろくないな・・・(^^;)。でも本はほんとにおもしろいんですよ!)。強いポリシーを持たないことをポリシーにしている(のか?)著者が、変な形の海の生き物を追って、日本を含む世界各地の海を巡ります。個人的に、一番ツボにはまったのは、「ひっくり返したマンジュウヒトデ」でした。学生時代に獣医学部卒の人から聞いた「スベスベマンジュウガニ」(この名前だけで1時間笑った)を思い出してしまった。自分では決して見つけ出せなかったであろう本。白水社版をご紹介されてたPipoさんの感想からたどり着きました。

著者プロフィール

旅と散歩と石ころと変な生きものを愛し、いかに仕事をサボって楽しく過ごすかを追究している作家兼エッセイスト。その作風は、読めば仕事のやる気がゼロになると、働きたくない人たちの間で高く評価されている。主な著書は『いい感じの石ころを拾いに』(中公文庫)、『東京近郊スペクタクル散歩』(新潮社)、『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』(大福書林)、『明日ロト7が私を救う』(本の雑誌社)など。

「2023年 『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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