逆説の日本史8 中世混沌編: 室町文化と一揆の謎

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 139
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (419ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093794190

作品紹介・あらすじ

シリーズ100万部突破の歴史ノンフィクション、待望の最新刊!

シリーズ100万部を突破した歴史ノンフィクション第8弾。これまでの日本史の“常識”を覆す本シリーズは、「21世紀の歴史教科書」といっても過言ではないでしょう。 金閣寺と銀閣寺の“根本的な違い”とは? 日野富子が史上最大の“悪妻”といわれる真相は? “日本初の戦国大名”は誰か? 世阿弥の名前に“阿弥”がつく理由。「能面」に隠された怨霊鎮魂の仕掛けとは? 「モラルハザードというのは現代の話であると同時に歴史の話でもある」と語る井沢元彦氏が、既成の秩序やモラルが崩壊する一方で、宗教が隆盛を極めて新たな文化が誕生した室町時代の謎に迫る! 混沌の時代に直面する現代日本人の生き方の羅針盤!

感想・レビュー・書評

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  • 余計な話が少なく、面白かった。

  • 学校教育ではわからないような、考え方が展開されており、面白かったです。
    また、室町文化が日本のルーツに多いと学びました。
    これは、海外の人と話すときに役立つかも。

  • 2019年3月7日、津BF

  • 室町時代中期以降、能や禅などの文化が開花した以外は、為政者の能力不足や権力闘争を原因とした、応仁の乱や一揆など戦乱に耐えなかった、中世暗黒時代は日本にもあったのだと感じざるを得ない。一番生きていたくない灰色の時代のような気がした。

  • 7巻に続き,室町時代を読み解く。
    今回は,少し宗教について掘り下げつつ,日本史を見つめなおす。
    また,一揆についても,加賀の一揆と後の百姓一揆とは前者は宗教的性質を帯びているなど,同じ一揆でも意味合いが違うことなどを説明する。
    その他,能が今日,日本芸術として残っているのは,観阿弥・世阿弥親子と足利義満の繋がりが非常に濃かったことなどによるものなど,新たな発見があったのと,信長が桶狭間の戦い前夜に舞った事で有名な”人間五十年 下天の内をくらぶれば 夢幻のごとくなり 一度生を享け、滅せぬもののあるべきか”と言うのは,幸若舞のの演目のひとつ敦盛の一節だった。敦盛は知ってのごとく,平敦盛のことで,源氏方の熊谷次郎直実が齢16歳の平敦盛をやむなく討ち取った事が原因で出家した事を詠んだものである。

  • 室町って…思ってた以上に死人や血の争いが多くてびっくり。税を搾り取られたり、下の人間は本当に恐ろしい時代だったんじゃないかなと。怖いな~。でも文化の源流としての時代もある面が、とても興味深かったです。将棋、やったことないけどちょっとやってみたくなりました。

  • 前回のレビューでも書いたかも知れないが、室町というのは「勉強」していた当時はなんとなく実体のつかみにくいもので覚えにくかった。

    だが、こうして今、興味本位で「読んで」見ると、その理由がよくわかる。
    カンブリア紀的と言っては大げさかもしれないが、実に様々な秩序が生まれ、価値が入れ替わり、芸術の元が生まれた。

    まさに「混沌」。

    政治の歴史も面白かったが、第4章の室町文化についてがとても興味深かった。

  • 足利家も義政の時代になって衰退してしまったのだそうで・・・。
    ここから戦乱の世の中になっていってしまうわけですな。

    室町文化のお話もなかなか興味深いものでした。

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著者プロフィール

1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で多くのファンをつかむ。著書は『逆説の日本史』シリーズ(小学館)、『英傑の日本史』『動乱の日本史』シリーズ、『天皇の日本史』、『お金の日本史 和同開珎から渋沢栄一まで』『お金の日本史 近現代編』(いずれもKADOKAWA)など多数。

「2023年 『絶対に民主化しない中国の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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