メタルカラーの時代 3

著者 : 山根一眞

• 小学館 (1998年8月1日発売)

感想・レビュー・書評

[telさんの感想 · 2008年10月6日]

３冊目、軽妙なやり取りも慣れてきた。しょっぱなの好奇心＋αで終わってしまうため、もっと先の話を聴きたくなる。さらに深堀の窓口としては最適か。キロ原器の厳格な管理の話は刺激的だった。
精度にこだわり、どれほど誤差無しで行くかを「すごい」で済ませてしまうため、ちょっと物足りない。精度を越えた職人芸への話題などの深堀も。いっぽうで、精度とは別次元の切り口はないか。アイディアとか、改善とか。いずれにせよ、困難を解決したメタルカラーの発想は面白く読む。

著者プロフィール

ノンフィクション作家。1947年東京都生まれ。獨協大学経済学部特任教授、宇宙航空研究開発機構（JAXA）嘱託、理化学研究所相談役、福井県文化顧問、月探査に関する懇談会委員（内閣府）、生物多様性戦略検討会委員（農林水産省）、日本生態系協会理事、NPO子ども・宇宙・未来の会（KU-MA）理事などを務める。日本の科学者・技術者を取材した20冊を超える『メタルカラーの時代』シリーズ（小学館）、『環業革命』（講談社）など著書多数。山根一眞オフィシャルホームページ http://www.yamane-office.co.jp/

「2017年 『理化学研究所　100年目の巨大研究機関』 で使われていた紹介文から引用しています。」