薩摩燃ゆ

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著者 : 安部龍太郎
  • 小学館 (2004年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093796309

薩摩燃ゆの感想・レビュー・書評

  • 幕末の薩摩藩の話だが、西郷隆盛はちょっと出てくるくらい。薩摩藩の財政が火の車だったのを、琉球経由で密貿易していたり、水銀使ったメッキで偽金を作っていたり、奴隷みたいに酷使して黒砂糖を作っていたり、かなりブラックなことを老中の調所笑左衛門が切り盛りしていたらしい。このような財政改革(?)で薩摩藩が力を蓄え幕末に突入していく。

  • 薩摩を幕末の雄に押し上げた改革をし、財政再建、軍制改革、西郷や大久保などの若者下級武士のと用などに貢献した、調所笑左衛門が主人公の小説。地味だが面白かった。しかし幕府と藩内の政治的な権謀術数や、贋金づくり、サトウキビ栽培の農家の悲惨さなど、暗い面が多くあまりさわやかな話では無かった。ゆえに星三つ。

  • 幕末の薩摩藩の台所を裏に表に支えた調所広郷の物語。

  • 広郷の島津重豪への忠義の話。

    重豪亡き後もその忠義(約束)を全うするため、傍から見れば、極悪非道な改革を推し進める。

    悲しいのはラスト。

  • 幕末の薩摩藩家老として、強力な藩の行財政改革を成し遂げた調所広郷を主人公とした歴史小説ですが、期待通りなかなか面白かったです。
    書かれているできごとの多くは、すでに「幕末の薩摩」で読んで知っていることでしたが、さすがに大衆小説らしい脚色が様々になされていて、はらはらさせられるドラマチックな展開やほろりとさせる様々な細かいエピソードがちりばめられており、飽きさせません。
    それにしても、島津斉彬の父である薩摩藩主島津斉興については、いくら小説を盛り上げるためとはいえ、そこまで悪の大親玉に仕立て上げなくてもと思うくらいに強烈な大悪人に描かれていて、もちろん小説としてはその方がおもしろいのでしょうが、ちょっとかわいそうな気もしました。ちなみに、斉興は「幕末の薩摩」の方では地味だけれども名君と評価されていて、むしろ大衆の人気は絶大だけれど、派手好みで坊ちゃん育ちだった斉彬よりもしっかりしていたという評価だったのですが、調所広郷の活用のしぶりのうまさなんかを考えると、そちらの方が事実に近かっただろうなと思いました。
    また、逆にこれまで反斉彬、西郷、大久保の大悪人として維新史に登場する方が多かった主人公の調所については、とことん好人物に描かれており、いくら主人公とは言っても、それはそれでちょっとやりすぎって感じ。実際は、単純に彼がやったこと、成し遂げたことから考えてみても、実力や才能は巨大でありつつ、悪の方面にも巨大な才能を持つ怪物だったのではないかと思います。
    ともあれ、あのすさまじい借金が、どのようなプロセスで返済されたのかについては、作者の想像と思われるエピソードも含めて非常にリアルに語られており、よく理解することができました。
    現代ではとても真似のできない手法ですし、その手法そのものは決して真似すべきではないことは当たり前すぎることですが、その肝の据え方や周到な戦略と実行については、今でも学ぶべきところがあるように思います。

  • 調所さまの事前知識なしに読んだのがよかったのかもww

    史実的に話が反れることもなく、上手く創作してるので調所さまのことを好きになれる一冊だと思いますww
    これが真実だったら、いいのになぁ…と素直にそう思えました。


    斉興さまが悪者すぎて…納得した(笑)

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薩摩燃ゆの作品紹介

藩への思い、家族への愛。「万古不易の備え!」島津重豪の命を受け、五十三歳にして破綻寸前の財政改革に着手した調所笑左衛門広郷。二十年間、身命を賭して闘い抜いて藩を救い、島津斉彬、西郷隆盛、大久保利通らが維新で活躍する礎を築く。この男無くして、薩摩藩が維新の中心となる事は無かった。

薩摩燃ゆはこんな本です

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