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みんなの感想・レビュー・書評
久々に長い話しをいっき読み。
中学生男子の衝動というか、熱気、狂気を感じつつ、どこかで3人とも正気で、その正義はまちがっていないのでは?と感情移入させられる文章に完敗。
面白かった!
殺人まで起こした主人公たちが次に手を染める犯罪がスケールダウンしていて、その点はスリルが削がれた。
しかし著者の少年犯罪に対する考え方は一貫しており、それが物語を通して明確に語られていた。
労作であり、大作。
殺人に至る少年の境遇、心の動き。そして、彼らが少年院やその後の社会で起こる出来事を受けとめていくさまを丹念に組み立てていく。
物語としての出来栄えではない。むしろ、子どもの世界を丹念に描き、希望や脱出の手掛かりを失いながら相互作用していく。3者の描き分け、そのリアリティと筆力に脱帽です。
殺人者となった少年は更生できるのか。後悔はしていない。罪を償ったとも思っていない――再スタートを切った三人の挫折を鮮やかに描き出す新機軸ミステリー。 上巻ほど文に引き込まれなかった。 人を殺したら、その人を大切に思う人から恨まれて当然だと思っている。社会から排斥されても仕方がないと思っている。共存共栄?そんなのは特別な理由がない限りは無理だ、と。なのに、この小説に出てくるキャラクターの... 続きを読む »
3人の未成年の主人公がいる。なぜ未成年が罪を犯すのか、そして犯した罪は償えるのか。大作である上に、陰惨な場面の連続がある。思わず目を逸らしたくなる場面でも、ページをめくる手が止まらなくなった。読者はストーリーの途中からハッピーエンドはありえないと理解している。用意されている絶望的な結末に向かって、これだけ読ませるのは少年であるが故の希望を汲みとらせる設定、作家の技量に期待して、ある種の裏切りを期待させるからであろう。少年院という閉鎖された空間で起こる出来事。これが本当の贖罪になりえないと作者は言う。出所後、被害者家族に謝罪することを躊躇する主人公の一人の姿がとても印象的だった。贖罪とはなにか。自分の創作した姿に乗っ取って、提示するだけで、あえて声高に叫ぼうとはしない。そのことがこの大作のエンディングのやるせなさを忘れがたいものとしている。
少年院卒院後の3人。殺人を犯してしまった反省という気持ちを持たずに世間に出されてしまったために、身の回りに起きる全ての事が、「自分は悪くない。世の中が悪い。」と思いこみ、さらなる罪へと導いている。
特に、神原には最初同情の余地もあったけど、徐々に心底悪へと向かい始めると、少年とはいえ、恐ろしかった。
結局、瘴気に飲み込まれてしまったんだろうけど、誰でも持っているかもしれない瘴気を、封じ込める気持ちがもう少しあれば、更生の余地もあったんじゃないかな。
【少年院を出た彼は本当に更正できたのか 久藤美也は自分の容姿や頭脳が凡庸なことを嫌悪している。頭脳は明晰、経済的にも容姿にも恵まれている葛城拓馬だが、決して奢ることもなく常に冷静で淡々としている。神原尚彦は両親との縁が薄く、自分の境遇を不公平と感じている。〈上巻〉第一部ではこの3人の中学生が殺人者になるまでを、その内面を克明にたどりながら描く。その3人が同じ少年院に収容されて出会うのが第二部... 続きを読む »
全ては「自分勝手な大人に振り回される子供の話」
悲劇でした。
とんでもない運命を背負った三人の子供たち。
作者がこの作品を通して伝えたかった事が何なのかは分かりませんが、
私はこの三人が可哀想でなりません。
読み応えたっぷり!
少年犯罪を軸にしたクライムサスペンス。もうちょっと高度なトリックと謎解き的要素があれば☆5なんだけど…まあ面白いのは確かだ。
この人の本は2冊目だけど、前回はちょっとポップな内容のものだっただけに、今回のシリアスさはぐっと来た。こんなタッチの方が得意なんじゃないか。他も読んでみたい!上巻の感想にも書いたけど、湊かなえ「告白」が好きならオススメ。長いけどね。
逮捕に至るまで、少年院での生活、出所後の生活の中で少年たちが変わっていく様が恐ろしかった。これを表現するためにはこれだけのページ数が必要なのもわかる。
下巻は殺人を犯した3人の少年が卒院してからの話。自分が殺した相手に向けた憎悪が、自分たちに向けられているという状態に。ここに「何故人を殺してはいけないの?」の答えの一つの形があるような気がする。
「ぼく」が誰よりも普通と邪悪を兼ね備えていて、恐ろしくて、悲しい。登場する誰の立場に立っても、同じ言語を話しながら、言葉と言葉が通じ合わないことの絶望感と孤独感に息が苦しくなる。
とにかくすごいの一言。
三人の最初から最後に至る変化が興味深い。
特に目を惹いたのが神原。
徐々に悪に苛まれていく姿から目が離せなかった。
あまりの無邪気さと幼稚さにゾッとした。
まさに瘴気。
彼らの今後が気になるところ。
3人の少年が院を出たその後の話。あー…そういう方向へいくのか、というかんじ。泥沼にはまっていくというか。ただ、神原が最初と最後では全く違う人間のように思えたことには感動。読んでる途中は「ぼく」としてしっかり連続しているにもかかわらず。気づかないうちに(しかも悪いほうへ悪いほうへ)壊れていく様がなんとも痛々しい。
少年院を退院した彼らはそれぞれ自分の生活を取り戻そうとするが、周囲の目は冷たく、徐々に行き場をなくしていく。そして、再び3人が出会う日がくる。周到に計画された銀行強盗を成功させた先に彼らの道はなかった。
長すぎて何度も読むのを止めようと思ったけど、最後の方はどんどん引き込まれていった。
続きが読んでみたい。
やっと借りることが出来ました。やっぱ一気に読みたかったな。だったら買ってくれってことになるのですが。
読み終わってしまっても、まだ続くように感じる話でした。
それは3人の少年が若いからなのかな。
3人が大きな罪を犯したとは思えないような精神や思考だったので
ふとした時に年齢を思い出して驚きます。
確かに少年と言うだけで同じ罪でも簡単に世の中に出てこれるのは納得いかないと思う。
実際3人も反省しているわけじゃないようだし。
でもやったことを後悔していなくても
決してやってはいけないことだと思えることは良かったんじゃないかと思う。
何度も繰り返してしまう愚かな人間もたくさんいるわけだし。
更に10年後を読んでみたい。
●あらすじ●
少年院を出た彼は本当に更正できたのか
第三部。少年院を退院した彼らはそれぞれ自分の生活を取り戻そうとするが、周囲の目は冷たく、徐々に行き場をなくしていく。そして、再び3人が出会う日がくる。
少年犯罪テーマの作品。それぞれの事情で殺人を犯した三人の少年たち。……加害者側から描かれているので、この事情にはある程度同情もできます。殺しちゃいかんだろ、とは当然思いますけど。
ところが。……「更生」っていったい何なのでしょうね。まあネタバレになるので多くは語れませんが、下巻ではなんでこうなっちゃうんだろうなあ、という感じ。「周りの環境のせい」ってのも一理はありますね。特に前半と後半での変わりっぷりが凄まじい彼……あれは明らかに周りの人間のせいかもしれないしなあ。
とにかくいえるのは、「一度犯した罪は消えない」ってことでしょう。当たり前の話ですが。
ちなみに……実は登場人物の中で一番歪んでたのって、柏木だよね。生真面目が高じて狂気になっている印象を受けました。可哀想だけど……久藤にも同情できるわ。
上巻も読んでて重たい気分になるんですが、
下巻もまた……。
話の締め方がまた、最悪とも言えるし最高とも言えるし、
読み終わって放心状態でした。
上下巻でボリュームたっぷりだから読み終わった…っていう
達成感的なものとか、
活字に感情が追いつかない感覚とか、
色々感じた小説でしたねえ…。
大好きなんだけど、再読するのは気が重たくて重たくて
1回読んだきりです。
終わり方がめちゃくちゃ好きなんですよね~。
いいですよーあの台詞。
ああああーっ!て目を覆いたくなるような!
悲しいね。
最後まで全く救いが無かった… どうせなら2人だけじゃなく3人共に同じ繋がりがあると良かったなあ あと神原君は苦手ですが一番嫌な方向に狂ってて可哀想だと思う。 久籐と葛城はもうなんか付き合えばいいんじゃw

卒院後のお話。上巻は苦しくて重々しかったんだけど、下巻になり、銀行強盗の話が出てから、エンターテイメント性は増したんだけど、少しテイストが変わった感じがして残念。瀬田との関わりがしっくりこず・・





