金色の野辺に唄う

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  • 小学館 (2008年5月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093797528

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金色の野辺に唄うの感想・レビュー・書評

  • 秋の光景、生きるということ この世を去るということ
    とても美しい話
    人が生きるというのは、美しいことばかりではなく、いろんな汚さや葛藤もあるのだろう。
    けれども、人生を全うした後に来るのは、この物語に描かれたような美しい光景ではないかと思う。

    私も珠を持っている人になりたいと思う。それは希望してなれるものではないのだろうが。

  • 夫の臨終の間際につぶやかれた言葉は、妻である松枝にとってあまりにも衝撃的だった。誤解したまま死んだ夫。誤解されたまま残された妻、松枝。その松枝の心理を追いかけたくてこの本を読み始めた。冒頭と終盤の、死期が近づいた松枝の目に映る臨終の光景が染み入るように美しい。自分もこんなふうに誤解を残さない死でありたいと思う。

  • 高齢の曾祖母のために集まった人々。

  • ジャケ借り失敗。おばあさんが死んだり絵をとられたりする話。

  • おばあちゃんが息を引き取った出来事について、周りの人の視点からそれを見つめる物語。
    人に良い影響をもたらして、最後に皆に見送られる。そんな一生をおくりたいと思わせられる作品でした。

  • 人は様々な生い立ちを背負って生きているけれど、過去がどうであれ、今、生きている事こそが素晴らしいのであり、輝いているのだ。
    90歳を超えた松恵さんが人生の幕を閉じようとしている時、何らかの関わりを持った人達が集まる。
    美しい風景とともに、人と人との繋がりが感動的に描かれ、読みながらも気持ちが引き締まる思いがした。

  • 死からはじまる物語。もう死んでしまったひとのたましいが、遺された家族や、縁のあったひとたちの、その後の人生に、ほんのわずかの方向転換をもたらす・・・。連作短編集。
    あさのあつこさんは、ひとの心のなかを描く作家さんだと思っているが、ときに深入りしすぎ、、ストーリー展開のテンポを阻んでいると感じることもあった。これは、ひとりがひとつの短編なので、本領発揮。絶妙。
    もちろん、心情だけに終わらず、ドラマもあり、流石と思わせる。
    けっして優しいだけの話ではないけれど、すべての登場人物たちを祝福したくなる。

  • 「生きていなければ、いつかには巡り会えない」

    90歳を過ぎて死期を迎えた松恵から話は始まり、曾孫、娘、近所の花屋さんと主人公を換えながら松恵の葬儀が終わるまでの心の変化を描く。

    生きていくという事はとても難儀な事で、当然すべてが自分の思う通りになるとは限らないし、むしろ逆の結果となる事も多い。

    「何故?」という問いかけをどこにすればいいのか、それすら迷う事もある。でもきっと答えなんて分かりはしないんでしょう。

    冒頭で松恵が迎えた「体がだんだん冷たくなってきて、やがて何も感じなくなる」という最後はリアリティを感じるとともに羨ましくもあった。自分の人生の最後の瞬間がそんなに穏やかならどんなにいいだろう。

    タイトルにもなった「金色の野辺に唄う」の松恵の言葉に泣きそうになった。私もあんな美しい日に逝きたい。

  • この本を今読むことが出来て良かった。

    人は誰とも同化出来ない。
    とんちんかんなもの。

    知らないだけで、よくある話。

  • 藤崎松恵という、ひとりの老女を巡る人々の短編集。

    人間って複雑です。
    もっと単純に生きられたら楽なのに、自分で苦しい道を選んでしまったりする。

    たくさんの渦巻く感情を抱きながら、
    それでも生きよう、生きたいと思う真っ直ぐな想い。

    ひとはひとに生かされています。
    生きていなければ、何も始まらないのですよね。

    死んでいくときに、「あー幸せだった!」って思いながら死んでいくのが、私の夢であり、それこそが本当に幸せな人生だ、と思うのです。
    だから、おじいちゃんやおばあちゃんになっても、明日の夢は忘れずに見よう!
    精一杯毎日を生きよう!
    でなきゃ、幸せな人生なんて実現できないだろうから。


    個人的には東真が好きです。
    彼目線の物語を、もっともっと見てみたかった。

  • こんなおばあちゃんすてきだと思う

  • こんな風に穏やかに、最期を迎えられたら素晴らしいのにね。心の内実はどうであるにせよ、人の最期として理想的なかたち。

  • ひいおばあちゃんと、こども、そのこどものこども、の家族の話。しんじゃった、ひいおばあちゃん、人生いろいろ。よいはなしでした。

  • 2013.7.12読了。
    「風の唄」が中3の教科書に載っていることを知り、読んでみる。
    中学生らしいのはその部分だけで、全体を通してみるとなんか大人向けな感じがした。
    大人びたあさのあつこ作品ではなく、大人のためのあさのあつこ作品のような気がする。

  • 90歳を超えたおばあさんが息を引き取る。
    娘、孫、曾孫までが、彼女に対して色々な思いを持ち、彼女の死を悼む。彼女に関わる様々な人間の思いを、それぞれの立場から描く短編集。

    読んでいて、とても清々しい気持ちになれる本でした。

  • 読み終わって少したつと、それでなくてもあいまいな★の数をいくつにするか困ってしまう。
    ★なんてつけなくていいのだが、ちょっとした覚書のようなつもりでつけているのだ。
    これは★3.5くらいかなぁ。

    秋に読みたい本だ。
    農村の美しい秋の風景と野辺送りを思い起こさせる。

  • 亡くなった人との思い出。

    最後には前向きに明るい方向へ進む展開になってほしいと思ったのですが‥‥。

  • 始まりが怖かったです。
    私も死ぬ前こういうことを思うのかなぁとか
    こんな感じになるのかなぁとか…。

  • 静かに、曾祖母は息を引き取った。九十二歳だった。

    曾祖母松恵の3人の子供たちは既に独立し
    娘の奈緒子、孫にあたる東真、東真の義理の母に美代子、近所の花屋で働く史明、

    曾祖母の周りにいるたくさんの人たちが、曾祖母の寛大な心に救われ新しい一歩を踏み出すことが出来た。

    温かい話、デス。こういうおばあさんがいると、いいなと思った)^o^(

  • 松恵・大ばあちゃんの大往生と藤崎家のゆるやかな秋の物語。陽光が熟した柿の実を、燃え上がる焔に変える様に、珠を持つ者一人ひとりが生き生きと描かれる。優しい時間と秋を織り成す色・音・香りが絶え間なく、柿の木、食と花屋、旧家としての苦労などの各章で化身の様な松恵の存在感。そして最後に娘・奈緒子に伝えるものと、金色の野辺送りの風景には胸がしめつけられる。

  • 綺麗にまとまった話だった。
    自分だったら、登場人物のなかで奈緒子に一番近い気がした。心に持ってるものが。

  • 大学の図書館で借りた。
    景色がキレイですごく好き。
    また読みたい。

  • 90歳を超える曾祖母が死んだ。 看とるのはひ孫の東真、孫に嫁いだ美代子、類い稀な美貌の娘の奈緒子
    彼らと曾祖母の関わりを葬儀までの日に回想していく短編集
    何だか暖かい気持ちにもなり、少し焦る気持ちもあり…複雑。
    長生きしたいと思わないけど、私が死んだら誰かに泣いてもらいたいなぁ
    終章、序章の曾祖母のゆったりと穏やかな語りが秀逸





    ネタバレかもしれませんが
    ほんとうに、何も……気づかぬままでしたねぇ。
    百年近くを生きれば、全て枯れ、悟り、遺す思いもなくなり、身軽に旅立てるとばかり信じておりましたが、どうして、どうして、人間ってそう簡単に軽くはならないようです。
    でも、まぁ、それもしかたないでしょう。
    私は人間。神でも仏でもありませんからね。ずるずるといろんなものを引きずったまま、別れを告げるしかないのでしょう
    諦めだけど、穏やかなな負を感じないこの文にぐっときた
    足掻いて生きてみようか



    2011/09/11

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