舛添メモ 厚労官僚との闘い752日

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著者 : 舛添要一
  • 小学館 (2009年12月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093798112

舛添メモ 厚労官僚との闘い752日の感想・レビュー・書評

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  • 引用
    イエスマンばかりで固めては、何も解決しない。批判する人間は、それまでの組織の人間が持ち得なかった情報や、考え方を持っている。外から批判されるくらいなら、中でそのアイディアを活かし、問題を解決するエネルギーに、転化してもらったほうが何倍もいい。
    一方で、反対側の立場の人間からばかり意見を聞いていては、従来のスタッフが納得しない。双方から情報と意見をだしてもらい、判断は、責任者である組織のトップーつまり大臣である私が下す。このバランスが肝要なのだ。


    !!!
    これだ!
    幅広く意見を聞いているはずが、なんだかうまく前へ進むエネルギーに変えられてない状況は、もしかしたら、幅広く意見を聞いた上で判断•決断してなかった、判断する意識がなかったことかもしれない。

  • 自民党が昨年(2009)夏の総選挙で民主党に大敗するまで小泉内閣から麻生内閣まで厚生労働大臣をされていた舛添氏による回顧録です。内閣改造毎に大臣がころころ変わる中で、最も大変(他の人がやりたくない)な役回りをされて、かなりの成果をあげられてきたと思います。

    現在は、年金記録問題で有名な長妻氏が大臣をされていますが、本人が引継の時に「年金以外は厚生労働省の仕事はわからない」と言っていたそうです。

    長妻大臣もこれから多くの勉強をされて、多岐に渡る問題について日本をリードしていって欲しいと思いました。普段の社会人生活でも感じていることですが、質問するだけは、答えるよりも何倍も楽であることを、長妻氏は現在痛感されていることだろうということです。昔の首相が何回か続けて仕事を投げ出しましたが、長妻大臣がそうならないことを祈っています。

    以下は気になったポイントです。

    ・宙に浮いた年金記録は、1997年に多くの種類の番号(国民年金、厚生年金、船員保険番号)を統合した場合に、持ち主がわからなくなったものをいう(p26)

    ・中小企業等では、会社分が支払うべき年金を払うのが難しかったので、社会保険事務所の職員の提案で、書類上は社員の給料が低かったことにして、保険料を安くして対応していた(p44)

    ・長妻大臣は、2010年度と2011年度を「年金記録問題集中対応期間」と位置づけて、2年間で4000億円の税金を投じて、記録照合作業やオンライン化を進める(p50)

    ・1ヶ月の平均当直回数は、全診療科では2.8回に対して、産婦人科では4.5回で、1週間に1度は36時間勤務をしている(p54)

    ・医師不足解消に向けて、2008年6月27日の閣議決定により、1997年の医師過剰の閣議決定が見直された(p62)

    ・薬害C型肝炎問題は、議員立法による「薬害肝炎被害者救済特別措置法」が2009年1月に成立したことで、原告弁護団との基本合意ができて解決した(p84)

    ・毒入り餃子問題で、餃子の素材である農作物の残留農薬は農林水産省、加工品の餃子については厚生労働省、中国との交渉は外務省、その他にも国家公安委員長、食品安全担当相もからむので、消費者庁の創設となった(p88)

    ・閣議は儀式の場であるので、自由な発言は認めれない、認められるのは閣議後に慣例として引き続き行われる「閣僚懇談会」で、閣僚は自分の意見を述べられる(p97)

    ・民主党の長妻氏は、予算委員会の質問を、2日前という期限に対して、前日の夜中12時に大量の質問をだしていた(p99)

    ・日本は太平洋戦争において兵站を軽視して負けた経験があるが、国会においてはそれとあまり変わらない状況(p104)

    ・厚生労働省は、年金担当、医療・健康担当、労働担当の3人の大臣が必要なほど幅広い範囲をカバーする必要がある(p127)

    ・インフルエンザ関連で、学級閉鎖については文部科学省、空港での機内検疫については国土交通省、危機管理については内閣危機管理監等が関わろうとしてきたが、大臣4期目という経歴により、関係大臣の直接交渉により官僚たちの反対を抑えることができた(p148)

    ・麻生総理は、衆議院解散時期を、小沢氏の秘書逮捕のタイミングにできなかった(TY:タイミングが読めない)ので、致命傷となった可能性あり(p160)

    ・自民党は、前回の総選挙で、幹事長と選挙対策委員長という、二人の軍師をたててしまい失敗した可能性あり(p163)

    ・応援演説の主たる目的は、無党派層の票の獲得であるので、密室に集める演説会よりも街頭演説をすると効果がでる(p165)

    ・無党派層に取り込むには、自分の演説の前に、地元の候補者や支援者の話をしっかりと聞いておいて、地元にあった内容から切り出す、それができない落下傘候補はミスをするくらいなら、最初から政策のみを主張すべき(p167)

    ・演説を上手くするには、ウケのいいレパートリーを少なくとも5つ程度は用意しておいて、それを状況に応じて臨機応変に使い分けること(p169)

    ・民主党が特に新人が勝利を収めることができたのは、選挙の戦い方を、小沢氏(彼は田中角栄から学んだ)が教え込んだから(p169)

    ・民主党は「政権交代」という言葉で有権者の心と票を動かせたのに対して、自民党にはこれを押し返すキャッチフレーズがなかった(小泉時代の郵政民営化)のが敗因(p170)

    ・長妻氏は引継ぎにおいて、年金以外はわからないので、官僚入れずに政務秘書1名のみを入れた合計4名でやった(p176)

  • ■TY

  • 舛添さんの自民党の去り方はどうも腑に落ちなかったが、これを読んで、彼の信念や誠実さが見え、ある程度腹に落ちた。

    ニュースでもよく取り上げられたキーワードというか、問題の「年金問題」「毒入り餃子」「C型肝炎」「豚インフルエンザ」これら全てが厚生労働省の仕事であったことに驚いたし、舛添さんが大臣に就任していた時代にこれほどの問題を扱っていたことに、ある意味感服した。

    しかし、こういった大臣が続けて就任しないことには、官僚の問題も医療の問題も無くならないのだろうな。

  • 以前、この本は国会の質問でも取り上げられました。前々厚生労働大臣の在職時の回想録。大臣は忙しいとはいえ朝5時起床で休む暇もない政務をこなし読書や子供の世話、ゴミ捨てまでこなすスーパーマンぶりには感服するばかり。厚労省の政策を知っているひとにはこの本は退屈かもしれませんが当時の政策論争や政官の構図を思い出すには面白いかも。

  • 舛添さん特有の自尊な文章が鼻につきますが



    大臣の日常やそれぞれの問題の裏側など

    初めて知ることも多くて、ここに書かれていることは現実でとても興味深かったです。



    これぐらい強引で合理的な考えの持ち主でないと

    国家のかじ取りは難しいのかなぁ~と再認識させられました・・・・

  • 自民末期の厚生労働大臣の苦労が忍ばれる。
    若干,自画自賛的な書きぶりが気になるものの,実際本当に大変だったと思う。
    薬害C型肝炎,SAAS,たらい回し事件など,すっかり忘れていた事件なども思い出してきた。
    読了後の感想としては,最近長妻さんすっかり存在感を失ったなあということと,桝添さん振り上げた拳の落としどころはそれでいいの?ということでした。

  • 政治の現状を軽く楽しく読める入門書、という印象。

  • 期待はずれ。もっと、なまなましい、現場が書かれているかと思ったけれど、差しさわりのないところだけつづられた舛添さんの仕事の記録。次の選挙のための布石に思えるところもあって、引退したら、また書いてくださいという感じでした。

  • 「内閣一忙しそうな大臣」は、本当に忙しかったようだ。

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