- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093798167
作品紹介・あらすじ
デフレ下で高級ビールを売るために会社と社員はこう動いた。販売量「5年で20倍」の秘密。ヒットの研究大法則。
感想・レビュー・書評
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1.アルコールを一切飲まないのですが、表紙から「営業に関係する本だと思い購入しました。
2.今やサントリーの看板商品ともいえる「ザ・プレミアム・モルツ」がどのような歴史を辿ってきたのかが書かれています。
重要なポイントは3つです。まず、社員1人1人が「現場第一主義」を掲げており、お客さんを知ることから信頼を得ることが出来る、常に現場に情報が落ちていることを理解していることです。営業ならばこのことは当たり前ですが、当たり前のことを徹底してこなさない限り結果はついてこないとわかっているため、尽力してきた結果として今がある。次に、創業者の「やってみなはれ」「おもろいやんか」の精神です。挑戦の繰り返しでこそ、人や会社は成長する。そして、お客さんに良い商品を提供できるということが社員にも徹底されており、1人1人が挑戦してきたことが書かれています。最後に、社員のプレミアムモルツに対する愛情です。社員が愛情を持って自社の商品を売り込まない限りは、どれだけ良い商品でも売れないということです。
3.私が印象に残っている言葉が2つあります。1つはP.242の佐治社長の「もっとカネを使え。無理に今年黒字にしなくて結構や」です。大半の企業は黒字にできる状況であれば、なんとしてでも黒字にするでしょう。しかし、お客さんの良いと思う商品の提供に力を注いだことで、プレミアムモルツが確かな信頼を築いたのではないかと思いました。2つ目は、P.250の山本さんの「何をもって失敗と呼ぶのでしょうか。期待した通りの結果にならないことを失敗と呼ぶのなら私のやってきたことはほとんど失敗の連続です。でも、失敗するから、解析して原因を突き止め、理想の味や香りに近づくことができる」です。最近の自分と照らし合わせると、失敗したくないがゆえにお客さんに話しかけにもいかず、出来ることしかやっていませんでした。しかし、今スゴイと言われる人達は、見えない部分では多くの失敗をしているのだなと改めて感じました。
異動して1ヶ月経ちましたが、未だに失敗だらけで仕事が嫌になることもあります。そんな中この本に出会えたことは幸運だと思いました。明日からの仕事と頑張っていきます。
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昨今、似たような製品が多く生み出されている中で売れる製品をはどのように生み出されるか知りたいと思い購入
本書はプレミアムモルツが売れるまでのサントリーの取り組みについて紹介しており、各部署の社員の志、取り組みが述べられている。
気になったフレーズ
・研究開発で大切なことは志を持つこと
・再現可能性を追求するため計測技術の構築。
感頼りでなく最適値の設定を定量的に行う
・数値だけでなく、現物をみて判断できるようにならなくてはならない
・原料調達はビール作り(製品)をトータルに理解していないとできない -
うーん、まぁそういうことだよなぁ。ピルスナーの中ではかなる美味いと思うけれども。モンドセレクション金賞とかちょっと怪しいところもある。
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やってみなはれ。おもろいやないか。
残念ながら、ビールには縁がありません。炭酸飲料が苦手です。お酒の席でも、とりあえずビール、ではなく、とりあえず焼酎ロック、です。
今、アイデアが出てから出願までの期間短縮に挑んでいます。とりあえず質は置いておいて、スピード重視です。
それなりに成果は出てきました。まだ、短縮できると思ってます。プレモルと同じように、絶え間ない改善が必要です。 -
図書館で立ち読み。
「なぜ矢沢永吉を起用したのか」
モンドセレクション最高金賞の製品には「よりインパクトの強いアイコンで「プレモル」を消費者の記憶に残すことが求められた。」(P184) -
おいしくないのにね
プレミアムという名前がいいのか
喉から舌 -
会社を愛する人たち。
商品を愛する人たち。
やはりその力はすごい。 -
プレミアムモルツも、そしてチェコやドイツのビールまで飲みたくなります。
本で書いてある通りに注いだら美味しく飲めました。
サントリーのこだわり、センスに対する敬意が深まる一冊。
プレミアムモルツを贈るときに一緒にプレゼントしても良いかも。
明日は札幌に行くから、ピルスナータイプの美味しい生ビールを飲んでこようっと!! -
酒に強くないということもあって、「所詮、ビールはビール」としか思えないこともあってか、あまりのプレミアム・モルツの賛辞に食傷気味。けど、佐治家のビールにかける執念はすさまじい。ビール事業は45年連続赤字で、累計赤字は1,000億円を超えていたらしい。こんなことオーナー企業じゃなきゃできないね。現社長の子供はいないらしいけど、次の社長は誰になるのだろう。