嫌われ者の流儀

  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093798228

感想・レビュー・書評

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  • p6,養老孟司は常々、「塀の内側で、みんなと安全でいても、つまらない。かと言って、塀の外側に落ちてしまったら大変だ。なんとかうまくバランスをとって、塀の上を歩く。そんな人生が面白い」。
    p7,「私たちは皆汚水溝の中にいる。しかし、私たちのうちの何人かは、空の星を見上げている。」(『ウィンダミア夫人の扇』著:オスカーワイルド)

  • 【嫌われ者って?】

    たぶん本来はないのではないかなあと思いました。自分よりスペックが高い人間を見て、ねたんだり、ひがんだり、なんとかして相手を引きずり落とそうとしたり。そんな世間様が産み出したのが「嫌われ者」なんだと思います。

    【嫌われ者をなくすには?】

    一人ひとりが自分のやりたいことについて素直になることが必須です。そして、自分よりスペックが高い人間を見て、「どうやったら相手を超せるのだろう」と努力を続けること。それが日本という国を強くするし、嫌われ者をなくすんだと思います。

    対談を書き起こしたものなので非常に読みやすいし、茂木さんとホリエモンという似て非なる2人の対比が面白かったです。本書を通して思うのは、「今の日本が失ってしまったもの」を取り戻すのではなく、「今の日本に必要なもの」の認識でした。それは、「既存の考えに囚われることなく、状況を合理的に解釈すること」なのかなと。

    「鬼十則」とはまた違う、これからの世界を生きるのに必要な考えが得られます。

  • ホリエモンと茂木健一郎氏との対談本。

    250ページ以上のなかなか分厚い本なんだけど、
    対談本ってこともあり、会話口調でサクサク読めた。

    茂木さんは一時期テレビに引っ張りだこで、
    脳科学者として、みんなから愛されるキャラクターと思っていたが、
    彼もホリエモン的思考のいわゆる嫌われ者。

    脳科学者界の中では、
    歯に衣着せぬ物言いで、嫌われていたらしい。

    茂木さんのtwitter のつぶやきからも身内である東大に対してだったり、大学教授へ対してだったり批判のツイートは多かったので、実は協調性よりも、内に秘めた固い信念があるんだな。とは思ったいた。

    テレビでの発言は、大手メディア相手なので
    尖ったことを言わないように、きちんと計算して発言していたとのこと。

    この二人の対談本なんだもん。
    検察をはじめ、日本の風土、国家に対して言いたい放題。


    ちょっと気になった一文を抜粋してみる。

    堀江
    『三権分立なんて小学校で習うことじゃないですか。みんな日本では三権分立は当たり前のことと思っている。でもそうじゃない。戦後の大日本帝国憲法下での判検一体化のままで、実は日本はずっといるんです。仲間同士で検挙して裁判をしているんなら、そりゃあ有罪率99%になりますよね。身内なんだから。』

    もっとも、基本的な三権分立ですら、実は本質はそうじゃないらしい。
    建前的に、三権は分裂していなきゃだめなのに、検事は元判事もやっていたり、「判検交流」という風習すらあるらしいし、まさに絵に描いた餅。

    腐ってる。

    次、ちょっと長いんだけど以下のやりとり。
    というか茂木さんの意見。

    茂木
    『外っていえば、日本で暮らしている外国人のストレスもすごく溜まっているんだよね。まずそもそも「外人」って呼ばれ方をすること自体に腹が立つし、人種差別主義者の都知事が平気で再選されるし。』

    堀江
    『ああ。』

    茂木
    『これみんな、僕の英文ブログに来た反応なんだけど、こういうのもあった。昔『オレたちひょうきん族』で、最後にNGとか出したコメディアンが磔にされたキリストの前に引き出され「許しを乞うよう祈りなさい」ってギャグがあったじゃん、ダメだと上から水がばさーって降りかかってくるっていう。』

    堀江
    『あったあった。』

    茂木
    『あれも、クリスチャンからするととんでもない怒りの対象のギャグのようで、日本人である俺達からするとただの悪意のないギャグなんだけど、外から見ると大変な怒りの対象になる。これはBBCが広島の二重被爆者をコメディ番組で取り上げたことに対する日本人の怒りと同等なものなんだよね。
    自分たちは何気なく発したものでも、「外」にはそのことで心を傷つける人がいる。これと同じく、日本の問題に見えても、正しく「外」を意識するっていうのは、これからますます重要になると思うんだ。もっと言うと、日本でなにかと闘いたい人は、日本をラスボスと見なして、外からの視線を外圧としてうまく利用するぐらいじゃないと闘えない。』


    これを読んで思ったのが、

    乙武洋匡「僕は、カタワです」のツイートを思い出した。

    悪気のない発言でも、それによって傷つく人がいる。
    しかし、周りが気にしすぎても、当の本人は傷つかなかったり。

    それを国規模で見ると、日本内での主観を捨てて
    世界規模での客観で捉えることが大切。ということですな。
    得意の『ガラパゴス』と言う言葉で揶揄されないように。

    なんとなく流れに乗って
    思考停止で人生を歩いている人が日本人には多いと思うけど、
    この二人の『狂気』を感じ、汚い部分でも本質を捉え考える事が大事なんだな。

  • 20110810

  • ネクタイはちょんまげ 弁髪 纏足=中国で、女性の足を大きくしないため、子供のときから親指を除く足指を裏側に曲げて布で固く縛り、発育をおさえた風習。唐末ごろに始まり、宋代から流行したが、清末に廃止運動が起こり、清滅亡後消滅した。
    ウィキリークス【Wikileaks】匿名で投稿された内部告発情報をインターネット上で公開するウェブサイト。オーストラリアの元ハッカーが中心となって2007年に創設。非営利のメディア組織によって運営されている。重要なニュース・情報を一般公開することを活動の目的に掲げ、各国政府・企業などの内部情報を暴露。2009年にアムネスティインターナショナルの人権報道賞を受賞したが、2010年には米国務省の外交公電を公表して物議を醸した。
    小沢一郎 海老蔵 ラスボス 革命の原因はセックスへの欲求不満 本当は浮かび上がってもいない シャーデンフロイデ リバイアサン=怪人 insane=狂気 パージ【purge】[名](スル)追放。特に、公職から追放すること。「旧政権の閣僚が―される」「レッド―」獄中記 Facebook

  • ホリエモンが収監される直前まで茂木センセと対談、ディベートした内容をまとめた本。読んだタイミングが良かったのか、★5つです。
    ツイッターで堀江貴文 @takapon_jp 、茂木健一郎 @kenichiromogi、さらに茂木センセの英語版のアカウント、Ken Mogi @kenmogi をフォローしている自分としては、ツイッターのやり取りと本の内容が一致している(あたりまえ!)のになんとなく感激。
    ホリエモンの出所が待ち遠しい。

  • さらさら読んだだけ。
    暴動の理由が性的な欲求不満とか
    やっぱそんなとこが大事なんだなと
    楽しい本な印象はグイグイきた

  • もともと2人にあんまりいいイメージなかったけど、同じ『嫌われ者』である事がわかって、共感できる点が多かった。

    社会に対して迎合するのではなく、自分の意思や考えを大切にしながらその中でうまくやっていく。

    この腐った日本を変えてくのは『嫌われ者』。私も『嫌われ者』道を歩んで行こうと改めて思った。

    サクッと読めるので今の日本社会を変えて行きたい!と思ってる人は読んで見たら面白いと思います。

  • 堀江氏はともかく、茂木氏が「嫌われ者」という認識はなかった。
    自らの視点で正しく疑い、自らの考えに従い自ら行動する。
    同調圧力側の方々も、ある意味自らその道を選んでいるのでしょうが、これからは通じない世界がそこにある。それは自らが招いた世界である。と読み取れた。

  • 勇気が湧いた。

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著者プロフィール

1972年、福岡県生まれ。実業家。ロケットエンジンの開発や、スマホアプリのプロデュース、また予防医療普及協会理事として予防医療を啓蒙するなど、幅広い分野で活動中。会員制サロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」では、1,500名近い会員とともに多彩なプロジェクトを展開。『ゼロ』(ダイヤモンド社)、『多動力』(幻冬舎)、『時間革命』(朝日新聞出版)、『最大化の超習慣』(徳間書店)など著書多数。

「2023年 『(仮)2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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