太平洋戦争 最後の証言 第一部 零戦・特攻編

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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093798235

感想・レビュー・書評

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  • 戦後70年だからこそ読んでおきたいと思い読む。
    この言葉にすべて集約される。
    「人は二度死ぬ」という言葉を思い出していた。人の死は二度あり、一度目は文字通りの〝肉体の死〟であり、そのあと人の心の中で生き続け、二度目は誰からも忘れられた時に、今度は〝永遠の死〟を迎えるというものである。
    ーー
    海軍戦没者慰霊祭」(沖縄海友会主催)が開かれていた。  五月二十七日は、「海軍記念日」(いつかいく)

  • 甲飛→兵隊から、人相占い

    2014/2/25
    目を閉じればまるで散々な情景がくっきりと浮かび上がってくるような生々しさがある
    証言により当事者でなければ分からないような日本の無残な戦争の細部を浮き彫りにさせてくれた。
    自分として欲しかったのはその方達のこれからの考えやこの戦争からどういった事を日本の後輩に学んで欲しいのか、そういった点である。確かに戦争の事を今現在の若者に伝えるのは大切な事でもあるが時代によって物の価値観や考え、社会の土台などがまるっきり変わってるので今の若いものには戦争とは無縁な風潮によりあまり身近に考える事はないと思われる。

    生かせる学べる事を今の私たちが考えなければならないのは分かるが考えをより深く正確な方向に導く何か力強い体験者による

  • (欲しい!) 太平洋戦争

  • 現代日本 ・現代に生きる我々の礎となり、あの戦争を自ら戦って頂いた先輩達が、我々後生の日本人に託した想いを正確に知りたい。そういう想いでこれまでも、それなりの数の書物を手に取らせて戴いてきました。本書は、それらの書とは少し違っていました。
    本書は著者自ら本書で著しているとおり、「末端の兵士たちの実際の体験や思い」に焦点をあて、「当時主力として戦った元兵士を日本全国に訪ね歩き、その痛烈なそれぞれの体験を忠実に再現したノンフィクション」です。
    著者の高い取材能力・事実と知識を区別するジャーナリストとしての誇り・質の高い文章力が「家族と祖国のために自らの命を捧げた若者たちに対する、後生の日本人としての尊敬と感謝を込めた鎮魂歌」とするに相応しい一冊を生み出しています。
    諸先輩が後生に託した想いを理解し、それを引き継ぎ、それに少しでも報いることができるように行動し、それを次世代に伝える。一生をかけて取り組むに相応しいテーマだと思います。
    本書は、この取り組みを具体的に助けてくれる良書です。

  • 特攻について淡々とした口調で語られる、非常に読みやすい本。特攻を命じた人、命じられた人、送り出した人、遺族、様々な視点から。

  • 大戦中の特攻の話です。
    実家が鹿児島県鹿屋に近いんでちょっとなじみがあるような気がします。
    印象深いのが野中少佐の神雷部隊でした。
    鹿屋基地の資料館にも写真がありました。
    鹿児島では知覧が特攻基地で有名ですが、鹿屋にも興味を持ってほしいです。

  • 一章の真珠湾攻撃からミッドウエーでの敗北、ガダルカナルでの激闘やいろいろな特攻爆撃機、練習機で突入していき敗戦までの証言の数々が貴重で、何度でも読み直し考えたい。
    子孫を残すことなく家族の為に特攻し、散華していった若者達がそれぞれどういう思いで逝ってしまったのか・・・。

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著者プロフィール

作家、ジャーナリスト。1958年、高知県生まれ。中央大学法学部卒業後、新潮社入社。『週刊新潮』編集部記者、デスク、次長、副部長を経て2008年独立。『この命、義に捧ぐ─台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、後に角川文庫)で第19回山本七平賞受賞。主な著書に『死の淵を見た男─吉田昌郎と福島第一原発』(角川文庫)、『日本、遥かなり─エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」』(PHP研究所)、『なぜ君は絶望と闘えたのか─本村洋の3300日』(新潮文庫)、『甲子園への遺言』(講談社文庫)、『汝、ふたつの故国に殉ず』(KADOKAWA)、『疫病2020』『新聞という病』(ともに産経新聞出版)、『新・階級闘争論』(ワック)など。

「2022年 『“安倍後”を襲う日本という病 マスコミと警察の劣化、極まれり!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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