新装版 台湾人と日本精神: 日本人よ胸を張りなさい

著者 :
  • 小学館
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093798723

作品紹介・あらすじ

愛日家・蔡焜燦の名作、待望の単行本化!

2001年に小学館より文庫版として刊行された本書は、著者の日本への愛情ある叱咤激励が読者の共感を集め、現在まで14版を重ねた超ロングセラー作品です。
日本の統治下で「日本人」として青年時代を過ごした著者は、終戦後に中華民国の支配下に置かれた台湾で“中国人”として長い時を過ごしてきました。その「2つの時代を生きた台湾人」として、日本統治下での精神的教育を評価し、中国の腐敗を批判する論旨は、現在の日中関係を考えるうえで貴重な提言となっています。そのうえで現在の日本人に、「日本精神(=勤勉で正直、誠実、公を大切にする考え方を台湾ではこう呼ぶ)」の大切さを訴える蔡氏のメッセージは、戦後70年を迎える日本人に強く響きます。
本作品は読者から「単行本として手元に置きたい」という希望が寄せられてきました。
そこで新装版では、文庫版発刊から14年が過ぎた現在の日中関係に関する記述を大幅に加筆して発刊します。すでに本作品を知る読者にも、そして新たに手に取る読者にも、「戦後70年を考える必読書」として読み応えのある作品となっています。

感想・レビュー・書評

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  • 某氏の講演会で「日本精神(リップンチェンシン)」という言葉や本著を知り手に取った。既に講演会で台湾の話は結構聴いていたので、目新しい事はあまり無かったが、台湾人であり元日本人でもある著者の言葉として読めた事が感慨深い。香港に続き、台湾、そして尖閣へと中国の脅威が迫っている今、先人たちに倣い「日本精神」を胸に毅然たる姿勢で立ち向かわなければいけない。その為には正しい歴史を知り、日本を愛し、自信と誇りを持たなければいけない。著者がガイド役を務め、司馬遼太郎が書いた『台湾紀行』も長く積んでいるので近々読もう。

  • 元日本人の親日台湾人の書。司馬遼太郎との交流など現代についての記述は著者としては必要だったのだろうが、個人的にはどうでもよかった。しかし日本統治時代の台湾人の記録というだけでも貴重。多くの人に読んでもらいたい。

  • 日本統治時代に生まれた台湾の「愛日派」実業家が書いた本で、14年ぶりの復刊とのこと。統治期後期の台湾の様子や終戦前後に滞在した日本での混乱の様子を詳細に書いた第2・3章、戦後直後の台湾の悲劇を描いた4章は読みごたえあったけど、客観的ではあってもやや日本を贔屓しすぎるかな、と思った次第。断りこそ入れてあるけど、国民党と大陸への恨みはかなり大きくて、もう少し冷静になってくれてもと思ったが、それだけ苦難を味わったということはわかるし。こういう考えもまたある、と受け止めた。あと、入国禁止騒ぎを起こした某漫画家についてのことは、あえてノーコメントで。

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