仁義なき宅配: ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン

著者 :
  • 小学館
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感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093798747

感想・レビュー・書評

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  • 適正なサービスを受けるには適正な対価を支払わなければならない。こんな当たり前の事を改めて強く認識した。企業でなく、サービスを求める消費者である自分の態度や考え方を問い質したい。

  • 潜入ルポとしてはボリュームがあり、読みごたえがあった。
    宅配サービスの裏を大手企業に潜入し、複数のインタビューも交え、語っている。

    小泉政権以後、郵政民営化となった日本郵政も最近東証一部上場を果たした。郵政の裏など書かれた樫田秀樹「自爆営業」も本著と類似点が多い。

    サービスを競う=価格面での差別化
    →従業員の低賃金長時間労働へ繋がっている。
    宅配の無料サービスに消費者の過剰なサービス要求の目が見えてくる。

    「商品がタダで届くわけがない」と某企業の社長が発言し、その後謝罪した。お客様に対しての暴言として非難されたが、発言が全て間違っていると思わない。
    特に、この本を読んで、改めて意識した。

  • 2015/12/04
    移動中

  • 潜入までした取材の甲斐あって鋭い読み物になっている。宅配の内状はちょっと怖い。

  • 世界に類を見ない高精度かつ丁寧なサービスだが、運営側は血のにじむ苦労。宅配に送料無料はありえない。

    宅配の人たち、傍で見ていても大変だろうなぁと思っていましたが、実際その通りでした。アマゾンのシェアの大きさに驚きました。

  • 「”運賃適正化”を掲げ、ダンピングという蟻地獄から一足先に抜け出した佐川急便の戦略の裏には、同社の強みが二六〇サイズ(三辺の合計が二六〇センチ以内)までの企業間の宅配荷物にあることを再認識したことにある。」

    ヤマト、佐川、日本郵便の3プレイヤーについて書いている。そして、アマゾンが運輸業界に与えたダメージについても書かれている。送料無料が定着し、送料はかからないのが当たり前だという認識が広まった。そして、翌日配送もあたり間になっている。恐ろしい。新技術が発明されたわけでもないのに運輸のコストが下がるわけがない。
    ヤマトの人件費が売り上げに占める割合が50パーセントなのは驚いた。荷物の配送が的確に行われなくパンクは、今年のマイナンバーで起きそうだ。

    それでも、アマゾンを利用し、送料無料の翌日配送を当たり前のように期待する自分がいる。

  • 面白かった。。などと簡単に言えないが。
    当たり前に享受していた宅配便の裏でこんな事になっていたとは。宅配便自体がパンクしてなくなるのは困る。送料無料は無理なのですね…
    初めて読んだが著者の他の作品も読んでみたくなった。

  • 横田増生 流通 ノンフィクション 小学館 2015年9月

  • 各社とも現場が疲弊してる。

  • 送料無料なんてありえない。

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著者プロフィール

横田増生

一九六五年、福岡県生まれ。関西学院大学を卒業後、予備校講師を経て、アメリカ・アイオワ大学ジャーナリズム学部で修士号を取得。九三年に帰国後、物流業界紙『輸送経済』の記者、編集長を務める。九九年よりフリーランスとして活躍。二〇二〇年、『潜入ルポ amazon帝国』で第一九回新潮ドキュメント賞を受賞。著書に『ユニクロ潜入一年』『「トランプ信者」潜入一年』など。

「2022年 『評伝 ナンシー関』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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