バロックの光と闇

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著者 : 高階秀爾
  • 小学館 (2001年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093860697

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バロックの光と闇の感想・レビュー・書評

  • バロックとは歴史のある時期を指すのではなく、エネルギーのぶつかり合いから生まるれる創造物である。と教えてくれた本。

    バロック美術、音楽愛好家必読の本。

  • 美術史家によるバロック論。序章にて大衆性、複合性、巨大性、祝祭性といった点で、現代とバロックの類縁関係を指摘。

    *   *   *

    バロック的要素とは−
    *自然主義と超越性の共存

    *モチーフの拡大

    *光源の発生。スポットライト的な劇的な陰影を生む。

    *市民社会化、パトロンに市民も加わり始める。たとえばスペインの支配をようやく逃れた17世紀オランダ。

    *過剰な装飾性や壮大さは、イタリアでは対抗宗教改革として、フランスでは宮廷、王の権力の誇示のため。国ごとに理由がかなり異なる。

    *ヴェルフリンの古典主義とバロックの対概念。作品の意味内容は一旦棚上げにして、芸術家が外界をどのように見るかという「視形式」の問題にだけ範囲を限定している。

    1.線的ー絵画的
    2.平面ー奥行き
    3.閉ざされた形態ー開かれた形態
    4.多様性ー統一性
    5.対象の絶対的明瞭さー相対的明瞭さ

    1と5はここの対象をどのように捉えるかという遣り方に関するものであり、2は空間の捉え方の問題。3と4は全体の構成に関わるもの。だから、この5つの対概念は対象把握(形態)、空間、構図という3つの視点からの分析だと整理できる。

    *音楽、詩、絵画、彫刻、建築。前から後ろに性質がずれていくのが古典主義、逆に後ろから前に性質がずれていくのがバロック。スペインの美術史家エウヘニオ・ドールス『バロック論』より。

    *   *   *

    ところで、高階秀嗣のテキストはどの本を読んでも、文体/内容ともにとても充実していて、常にある一定レベルの満足を確実に得ることができて、これはもう、感心するほかないですな。

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バロックの光と闇の作品紹介

西洋美術史研究の第一人者・高階秀爾がバロック芸術の全体像をいま、解き明かす。

バロックの光と闇はこんな本です

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