- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093860703
感想・レビュー・書評
-
新聞の新刊広告で、何だコレ?って衝撃受けて買ったのを覚えてる。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
4/10.
提示される美意識に関しては深く同感した。後半の方は面白かった。いつも思うが著者さんの性欲の余りが作品に滲んで出て、少し下品にも感じる。 -
再読。初めて読んだ時を懐かしく思い出しながら読みました。エリザベート・バートリーの逸話と創作の鱗病を組み合わせたり、血の呪い(遺伝的な病)、病を癒すための贄としての生き血、主人公達の際立った美貌と過剰なまでの美意識、小道具として登場するVivienne Westwoodなどのハイブランド、そして兄と妹の禁断の愛……野ばらさんが「美しい」と感じるもの全てが詰まった小説。特に鱗病とエリザベート・バートリーの取り合わせは野ばらさんの創作だと解っていても妙に説得力があって、面白い。やはりこの方が紡ぐ世界観、一貫した美意識が凄く好きだなと思いました。
-
主人公の徹底した美意識と、学内外でも一人で構わず友達を作る必要はないという強さ、頑固な性格、だが本心は脆い女の子なところに惹かれる。
今回は服は控えめな印象。エリザベート・バートリーが出てきた時に、だいたいの内容が想像できた。主人公がエリザベートのように血を求めて壊れていく姿を、兄が助けるのか手を出せずに後悔するのか、そんな感じの終わりだろうと思っていたが、そっちだったかと。ラストへの伏線は何度もあったのでそこまで予想外というわけではなく。
ただ、本当に語りたかったことは、狂気的な美意識だったのか、最後の純愛?だったのか、ぱっとしなかった。美意識が二人だけの秘密となり、病気のおかげで気持ちに気付き、愛へと変わり、世界を敵に回して孤独になるという流れなのかな。ラストがこれまでの話の流れと違っていて、題材と最後までの内容は良かっただけに残念。まとめ方がどうしようもならなくてこうしましたという印象。
生きるのに希望なんて必要なくて、そんなものだから深く考えてはいけない。
理解できないものをしなければいけない時、人は優しさを持ち出す。相手を認めていれば優しくなくていい。差別してくれればそうしてアイデンティティを築ける。
印象に残った台詞。 -
2017年10月7日に紹介されました!
-
好きです。世界観とか。美意識とか。
-
楼子の口調やお嬢様なところ、ヴィヴィアンウエストウッドが好きなところが好き。
美学を持っていて自分の肌に熱心なところも素敵。 -
「おろち」とはまたべつの意味で
ぞっとしました。
でもなんだか綺麗で、というかお兄ちゃんすごい。
ありえないような説明もなんだか
なるほどー。と思ってしまいます。 -
読み終わると日傘を買ってしまう。
美意識を感じずにはいられないのに、仄暗い。
青白い美意識が好き。