都立水商

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 140
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093860796

感想・レビュー・書評

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  • いやあこの人の書く本はホント面白いな。
    史上最強シリーズもそうだがとんでもない設定と言えばこの人というくらい。
    無料版でマンガのほうを読んだが、あの長いマンガをどうやって1冊にしているのかと思ったら、わりとダイジェスト版だった。
    というかマンガのほうが1つ1つのエピソードをかなり膨らませてるんだけどね。
    先にマンガを読んでたからイメージもかなり膨らませやすかった。
    コレは両方読んだ方が楽しめるな。
    バカバカしいながらもかなり熱い青春小説であった。
    この人の作品全部読もう。

  • いやもう、水商売専門プロを養成する「都立高校」って発想が!
    まぁ部活の野球部が甲子園で優勝するってーのは「お話」っぽいが。
    でも、良く出来てる。
    これって映画化されてたか?

  • 学校は堅苦しいところだ。そんな気持ちをふっとばすような学校がここにある。都立水商業高校。なんと水商売を専門に学ぶ学校ができちゃったのである。
    何が面白いと言って、教師たちの真剣なところだ。真面目に水商売のプロフェッショナルを育てようと奔走する。初めての経験に戸惑いながら、そこには熱意と誠意があふれている。そんな中へ一期生たちが暗い気持ちで入学してくる。そりゃそうだ。ほとんどの者はそれぞれに問題を抱えて他の高校には行けず、仕方なくやってきたのだ。だが、彼らは教師たちの真剣な姿勢に自信を取り戻すことになる。今まで、誰も知らなかった自分を見つけることになる。
    「こらぁ、髪染めてこんかぁ!」生活指導の教師が怒鳴る。ソープ科の女性徒たちはテクニックを。ホステス科の女性徒たちは接待の極意を。ゲイバー科の男子生徒たちは、より女性らしく。その道のプロの指導を受けながら、彼らは日々鍛錬を怠らない。明確な目的に向かうときの輝きがそこにはある。
    楽しいばかりではない。世間からは水商売という大きな看板が冷たい視線で貫かれる。高校野球の世界では、髪を伸ばした選手たちに厳しいヤジが飛ぶ。野球連盟のお偉方も影で暗躍する。それでも水商は教師と生徒の熱い信頼の絆で勝ち進む。その姿に涙する。
    この本で語られているのは教育の本質。教育の理想だ。水商への世間の風当たりはそのまま現在の教育への風刺となる。(かなり厳しいこと言ってるよね。作者。)

    まあでも、そんな小難しいこと考えなくていいから。だって面白いんだもん。 (2002-02-08)

  • こんな高校があったら凄いよね!本当の意味での手に職をつけさせるこの学校っていいなぁ”

著者プロフィール

1955年山口県光市生まれ。本名の福田勝洋名義で、俳優としてテレビ・映画に多数出演、また劇団「東京地下鉄劇場」を主宰し劇作家としても活躍。2001年『都立水商!』で作家デビュー。同作はコミック化・ドラマ化もされヒット作となる。主な作品に『史上最強の内閣』『史上最強の大臣』『ドスコイ警備保障』『埋蔵金発掘課長』など。

「2022年 『森の石松、社長になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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