プール

  • 小学館
3.23
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本棚登録 : 363
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861151

作品紹介・あらすじ

七通の手紙が彼女のもとに届いた。差出人はすべて不明。手紙は決まって、縦書きの便せんに水性のボールペンで書かれ、最後のページがきれいに一部切り取られていた。やがて、八通目の手紙が託された。そして、それが最後の手紙だった。80年代前半・長野。90年代後半・東京、そしてアメリカ西部。ふたつの時代が出会い、そして、今、静かに響きあう。『天国の本屋』シリーズの著者が描く、絶対零度の最新恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 差出人不明の手紙。 
    過去と現在と、海外とのストーリーの時系列が繋がってラスト、差出人は意外な人物だった。
    良くも悪くも高校生くらいの恋愛は強烈な記憶として残り、その後の恋愛観や結婚観にも何かしら影響する気がする。

  • 元天才技術者の広戸は世界を旅している最中、アメリカでインディアンのナバホ族と出会う。一方、彼の友人瑞江の所には、妙な手紙が何通も届くようになる。差出人は一体誰なのか?広戸の過去を織り交ぜてストーリーは展開する。

    この小説の中には、水や風、火や大地といった自然の力があちこちに込められており、ストーリー中で大きな役割や意味をもっている。
    ナバホ族が広戸に言った言葉が印象的。
    「ヒロ、お前の空は何色だ?」「お前の土地はやわらかいか?痩せていないか?」「お前の大切なものはなんだ?」

  • 高校生のころの恋愛と、30歳を過ぎてから仕事を辞めてアメリカ旅行へ向かう男の心境。そして現在の東京。時間を繋ぐ謎の手紙。

    ---------------------------------------

    自分の奥さんが、高校生のころの恋人(アメリカ旅行中)に想いを馳せていて、自分はもうすぐ病気で死んでしまう。
    そんなときに選択した行動が、”自分の奥さんの手紙を匿名で、高校生のころの恋人(アメリカ旅行中)の友人に送り続ける”っていうのはちょっと理解できなかった。
    けれど、過去があるから現在があるんだっていうメッセージは読み取れた気がする。自分に関わった人、今ではもう会うこともない人、みんなそれぞれの場所で幸せでいてくれたらいいな、という感覚。すごく共感できる。

    東京のお調子者の吾妻と、水泳部の五分刈りキャプテンは別人物だったのだろうか。なんとなく同一人物だと思って読み進めてしまった。
    別の人なのか同じ人なのかわからないけど、いるだけでその場を盛り上げることのできる彼(彼ら?)は素敵だな。

    ちょうど一か月後に長野に行く予定なので、山を眺めてこようと思っている。

  • 『天国の本屋』シリーズの2人が書いた恋愛小説。
    ある日、宛先・差出人共に不明な
    手紙が届き始めたことからすべては始まった。

    うーんこの話。最後の最後はいいんだけど
    そこに至るまでがわかりにくすぎる。
    あまり面白いとは思えなかった。
    しかし塗丁が綺麗なのでつい買ってしまった
    海外、日本、過去の思い出、
    3つの世界が錯綜しながら進む物語。

    思うにこれは恋愛小説というより、
    もっと大きな愛の話では
    一味違う不思議な気持ちになる本でした。

  • 瑞江のもとに届いた差出人不明の手紙。どこか寂しく、まっすぐなその手紙が、過去と現在を優しく結び付けていく。
    「天国の本屋」シリーズが好きで、同じ作者さんだったので手に取りました。
    なんだか掴みどころがないんだけど、なんとなく胸に残る。そんなお話だったな、と思います。
    読み取り切れてない部分があるように感じるので、いつかもう一度ゆっくり読みなおしてみたいです。
    薫好きだ。あと、吾妻が何気に好きだったな。

  • 穏やかになる

  • 海外な旅に出てる広戸と水泳部の薫
    男のオナ小説って感じ

  • 七通の手紙が彼女のもとに届いた。
    差出人はすべて不明。
    手紙は決まって縦書きの便せんに水性のボールペンで書かれ、最後のページがきれいに一部切り取られていた。
    やがて八通目の手紙が託され、それが最後の手紙だった。
    80年代前半・長野。90年代後半・東京そしてアメリカ西部。
    ふたつの時代が出会い、そして今・・・

  • 装幀/池田進吾(67) カバー写真/田尾沙織

  • あらすじの何に惹かれて買ったのか忘れたまま読んだ。んー…正直よくわからなかったし、何も残らなかった。恋愛小説ってなってるけど…登場人物それぞれがそれぞれに自主的?に話す感じで、いまいち誰に軸があるのかわかりにくかった。。

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