恋愛写真―もうひとつの物語

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著者 : 市川拓司
  • 小学館 (2003年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861199

恋愛写真―もうひとつの物語の感想・レビュー・書評

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  • 好きになると、自分の中心に通っている一本の棒が、相手に移ってしまうという言葉にすごく共感した。自分の優先ランキングのトップに、彗星のごとく現れてトップに君臨する。恋が終わるのは、ランキングのトップから落ちてずるずると圏外に落ちていく感覚に似ている。また普段通りの自分に戻る寂しい感覚。

    けど、物語のヒロインは例え自分が好きな人のトップでなくても、自分にとって好きな人はずっとトップだから、その事実に対して偽らず素直に向き合っていた。そのひたむきさは、見ていてとても苦しかった。「他の人を探せばいいじゃないか」って、多くの人は言う。その方が確かに効率的だ。だけど、効率の問題じゃないって、彼女から言われているようだった。

    確かなものは、自分は相手が好きな事。例え相手とは違っていても、その思いを偽るのは自分を裏切ってしまう事と同義で、本質を見失っていってしまう気がした。

  • 男1女2の三角関係な大学生の切ない物語。

    純愛とは120%相手のことを好きでいて尚且つその思いが揺るぎの無い思いのことなんだろう。好きだから相手のことを深く知りたいと思い、嫌な部分も見えてしまう。時には相手を憎く思ってしまうこともあるだろう。その憎いと思った感情の根幹が、好き過ぎるから なのか、単なる復讐心からなのかが、純愛とそうでないものの違いなんだろうか。だから、人は純愛に憧れを抱いてしまうのだろうか。

    誠人への恋によって大人の女性へと成長が始まり、短すぎる一生を終えた静流。エピローグが心に響いた。

    世界の中心が自分だったのが、好きな人が出来ると、その軸がすっと相手の方にシフトしていく感じ

  • 誠人と静流の変わった恋愛物語。
    どう見てももてない2人が、街角で出会い惹かれていき静流の死を持って完結する。
    仲間との友情、自分の弱い部分を周りが認め等身大のままでいられるのは、ほっとする。誠人の見舞いにきた関口が、タクシーに乗せていく場面は良かった。
    また、エピローグの個展の場面は『つー・・・』っと涙が止まらなかった。雫井脩介氏の『クローズド・ノート』のように雰囲気があり、どちらも好きで読んでいて似ているな、と想った。
    著者特有の文体、ゆったりとした展開、独特の間や行間が読んでいてとても心地よい。

  • 映画は見ていないんですが、この本は最高です!
    純粋に人を想う気持ちがじわじわと伝わってきます。最後はポロポロと涙を流してしまいました・・・日常の生活に疲れている方、肩の力を落として好きなカフェかどこかで読んでみてください。

  • 『ただ、君を愛してる』を映画館で観てから、いままで、原作であるこの小説も、DVD も幾度となく観ています。もう台詞だって、ストーリーだって完全に覚えているのに、未だに涙も溢れるし鳥肌も立ちます。リアルな日常生活の中にファンタジーの世界が共存している。苦手な人は苦手かもしれないけど、わたしはこういう世界観が大好きで、きっと人生で1番好きなお話になるだろうな、と思います。

  • あなたの言葉がうれしいから
    捕まえて私の胸に仕舞ってるの

    好きなフレーズです(^^)

  • なんだかファンタジーみたい。
    恋をして命を削りながら成長していく妖精みたい。
    ファーストキスのシーンは、すごいステキ。静流の想いが健気すぎて、切なすぎる。

  • 何度でも読みたくなる本です。
    市川さんの作品の中でダントツに好き。

    「好きな人が好きな人を好きになりたかった」

    この本のセリフはずっと心に残ります。

  • 「好きな人が好きな人を好きになりたかった」(本文より)この一言に涙が溢れた。何度読んでも泣ける。

  • それまで、少しだけ、さよならね――


    映画「ただ、君を愛してる」の原作本。
    正直に言うと、映画のほうが良かったなぁ。
    小説だと、成長するまえの静流も子どもには思えない気がした。


    成就する恋だけが意味を持つわけではない。片想いだって、それだけで完結した立派な人生の挿話だ。

    この言葉に、自分のしてきた、している恋が正当化されたように思えた。

    優しい純愛。

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映画『恋愛写真』へのオマージュとして話題の実力派新鋭が書き下ろしたラブ・ストーリーの奇蹟。

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