デウスの棄て児

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著者 : 嶽本野ばら
  • 小学館 (2003年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861212

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デウスの棄て児の感想・レビュー・書評

  • 野ばらさんの本は素敵だ

  • 漢字が多くて難しそうだと思ったけど、以外と読めた。
    今まで天草四郎のことなんて考えたこともなかったから面白かった。
    耽美()な感じとか、この作品なら合っている気がする。

  • 天主を憎むが故に、復讐せんが為に、一揆の先導者となった天草四郎時貞。苦しい。何より純粋な愛憎。女達の、逃げることなく信じて殉ずる姿は、いっそ愚かしいまでに美しい。

  • 天草四郎が異能力者という設定の物語。アヘン中毒になった母と小ざかしい父の間に埋めれた彼がトシをはじめとする信者達と共に戦を戦うというストーリー。文章が読みやすくすらすら読めた。

  • 日本史で取り上げられる「島原の乱」を、野ばらさんの世界観を通して見るとこんなに違う。
    天草四郎時貞の幼少から、キリスト教を信仰する経緯、そして最期のときまでが描かれます。
    教科書を読むだけでは味わえない不思議な世界と深みがあります。
    史実を重んじるというより解釈を愉しむ、という感じ。

  • 天草四郎、嶽本野ばら風物語。

    歴史を知らない私にはよい勉強にもなりました。
    天草四郎って切支丹だったんだ。
    でも野ばらちゃん(男性)のフィルターを通すと天草四郎がハーフになっちゃう。
    クリエイティブ。

    宗教とか、哲学とか、そういった話は好き。

  • 天草四郎。
    読みやすい、と思う。
    もう少し奥行きがほしい気もするけれど。

    嶽本野ばらさんというと、もっとファッショナブルというか、
    そんな内容のものばかりかと思ってました。

  • こんな野ばらちゃんの小説にヴィヴィアンも、エミキュも、お洋服の英字が並ばない小説があるとは。
    君主への信仰から神への信仰へ鞍替えとか、なかなか面白いかったです。
    どちらでもない・どちらにもなれない、そういった感覚から起こる寂しさや叫びを書く人だっていうのをやっと思い出した。
    『エミリー』ずっと好きですよー

  • 島原一揆の史実が好きなだけに、感情移入が凄まじかった。
    悲しすぎる。

  • 嶽本野ばら的 「悪魔(ジュスヘル)の子」天草四郎伝。
    Eli,Eli, Lema Sabachthani? - 神よ、どうして我を見捨てたもうや?

  • 人間は生まれながらに、様々な背景を持っている。それはどうしようもないことだけれど、今から先、未来に向けて自分で歩いて行く力も持っている。―――これはどうしようもない物語。けれど、読み終わるとどこか自分が変わっている。きっと良い本なのです。

    (熊本大学学生)

  • 野ばらさんにはへんに恋愛をえがくより、こういうものをかいててほしい

  • 悲しい。余りにも、悲しい。

  • 嶽本野ばら的、「新釈」ならぬ「超解釈」な天草四朗伝。望まれぬ子として生まれ、「悪魔の子」と蔑まれ、天主を怨み、天主に復讐する事にのみ生きる意味を見出そうとする四朗。
    天草四朗-「悪魔の子」と云う設定。山風先生の「魔界転生」の二番煎じではないか、と思っていたのだが、全然違った。こちらは徹底して「良い話」として展開させ、全く新たな天草四朗像を確立している。
    誰かに縋り付きたいが、誰にも縋り付けない-四朗の姿は、良く言えば「孤高」、悪く言えば「孤独」。彼の内なる葛藤と心の氷解が見所。
    展開と細部に無理を感じるものの、爽快な読後感を楽しめる作品。時代小説として読んでしまうと、いろいろと難点が目に付くので、エンタメ作品として純粋に楽しんで読むべし。

  • 力不足。
    初めて読んだ野ばら作品。
    歴史小説が好きなので、若干期待いたものの。
    野ばらちゃんの作品はわりとすきだけれど、これだけはどうにもピンとこなかった。
    天草四郎の人物像までは素敵だったのに、ストーリー展開が遅く、最後はお決まりの綺麗なオチ。
    奇跡を紙に書き起こすのは難しい。力不足が否めない。

  • 野ばらさん的、天草四郎。
    いきなり天草四郎だからびっくりした…

  • 混血の私生児として生まれ、
    迫害され続け、この世界を作った神と
    欲に塗れた人の世を憎むに至った四郎。
    超常の力を得て神の子として崇められたことで
    その憤怒は衆生を巻き込む争乱へと発展してゆく。


    島原の乱を起こした天草四郎の生涯を描いた物語。

  • 島原天草一揆にまつわるフィクション。
    宗教や、信じるものがあることが人間にとってもつ意味?
    それは愚かで、汚く、醜く、卑しくもあり、
    また美しく、暖かく、宝石のようで、愛しくもある。

  • 天草四郎をモデルにした本。
    だけど人らしく捻くれ、憎み、哀しみ、世の中の汚さを理解して、復讐する姿はまるで歴史と相反する姿。人って醜いけど、美しい

  • 野ばらちゃん的
    天草四郎・島原の乱。


    人間は本当に醜悪で愚かで、
    けれども愛おしい存在。

    『ゼウスみたいな神なんかクソクラエ。
    神に何が出来るの?』派なあたしは
    このエンディングが
    儚くて、
    総てのものが憎くて
    憎みきれなくて
    泣くしかできないことが悔しかった。


    ここらへんの歴史は
    本当に興味がなく、知らなかったんだけど
    いろんな文献を読んでから
    また読み直したい。

  • 天草四郎の人生を、独自の解釈で描いた物語。
    四郎が心を洗われたように、すべてを悟るシーンが、とにかく素晴らしかったです。
    最後の数ページ、目に涙がどうしても盛りあがって来て、電車で読み進めることができませんでした。

  • 天草四郎。
    これは評価されないけど、正直傑作。
    のばらはラブストーリーよりもこういうの書くべき。

  • そうか、こういう考え方もあるなと思った一冊。
    野ばらさん独特の世界

  • 嶽本野ばら版、天草・島原の乱。ラストは泣けた

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デウスの棄て児の作品紹介

私を衝き動かしてきた、私の生きる原動力となってきたものを、今となっては正直に告白しなければなりますまい。それは神、つまりは天主への憎しみ。この世界を創造し、摂理を生み出した全能の天主なるものが事実存在するならば、私はそのものに復讐を企てる為だけに心血を注いできたのです。神をも畏れぬ衝撃の解釈で、日本キリシタン史最大の悲劇を描いた、第16回三島由紀夫賞候補作家の書き下ろし最新作。

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