蒼い瞳とニュアージュ

著者 :
  • 小学館
3.15
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本棚登録 : 104
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861243

作品紹介・あらすじ

歌舞伎町雑居ビル火災の生き証人となった風俗店勤務の女性たち、そのPTSDを予防するためにひとりの臨床心理士が派遣された。ところがその人物は、弱冠二十五歳、渋谷ギャル系のファッションに身を包んだ派手な女性だった。彼女の名は一ノ瀬恵梨香、言葉づかいから挙動まで、まるで礼を失した態度に警察や司法関係者は面食らう。しかし、その飄々とした仮面の下には、彼女の驚愕の能力が隠されていた-。日本を震撼させる"手製爆弾テロ"を阻止せんと立ちあがった内閣情報調査室の宇崎俊一と、一ノ瀬恵梨香の奇妙な関係。やがてふたりのあいだに、信頼と情愛に似た複雑な感情が交錯する…。第三のカウンセラー・一ノ瀬恵梨香登場。読む者を夢中にさせる波乱のサイコサスペンス最高傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 堅物の宇崎と、ギャル系臨床心理士恵梨香。とある事件で恵梨香の能力に驚いた宇崎は彼女に一目置くが、ファッションや挙動が不審すぎる彼女のことを誰も理解しようとしない。
    恵梨香に振り回されるうちにだんだん変わる宇崎がいい感じ。恵梨香の中にある知識の幅がすごすぎてかっこいい。イクラを発見してからカーナビ検索のシーン、すごかった。そして、「はじめて助手席に女性を乗せた」と浮かれる宇崎が愛らしい。

  • 10年前の松岡佳祐作品。ストーリーはよいが、まだ文章のテンポがこなれていない。型破りな臨床心理士・恵梨香と、内閣情報調査室の宇崎が、国家の危機に立ち向かうストーリー。やや残念なエリート官僚と、型破りな女性の組み合わせは、特等添乗員シリーズの原型かもしれない。

  • 千里眼のイメージで読みました。
    今までほどでは無かったけど、
    ちゃんと松岡ワールドになっていた気がします。

  • 自殺者が残したビデオテープに,強力な爆弾を作ってどこかに隠しているらしいことが告白される。
    内閣情報調査室の宇崎俊一は,なんとか臨床心理士の一ノ瀬恵梨香の協力を得て
    爆弾を探す。

    私の考える面白い小説の条件の1つ「でこぼこコンビ」で,すいすい楽しく読めた。
    融通の利かない宇崎が,奔放な恵梨香と関わって
    だんだん枠からはみ出していく,という教科書のような流れ。

    松岡圭祐はほかに同じ臨床心理士の「嵯峨敏也」「岬美由紀」という
    キャラクターを持っていて,うまく使い分けてると思う。

  • (読了'08/04)

  • サイコサスペンスです。この人の作品は軽く読めるので、疲れてるときに流し読みします。映像的なのでTVを見ている感覚で読めます。ストーリーも面白いです。

  • 破天荒な臨床心理士の一ノ瀬恵梨香!千里眼シリーズとはまた違った面白さが!

  • 今読んでいる本です。
    今のところなかなか面白く目が離せません。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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