県庁の星

  • 1233人登録
  • 3.29評価
    • (51)
    • (203)
    • (473)
    • (56)
    • (9)
  • 315レビュー
著者 : 桂望実
  • 小学館 (2005年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861502

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

県庁の星の感想・レビュー・書評

  • 面白かった。
    野村、がんばれ、私ももし近くに居たら、美味しいお茶の一杯もいれてあげよう。

    ちょっと有村浩の『県庁おもてなし課』のつもりで借りてしまった。
    すぐに、「あ、違う。織田祐二だ」って気づいたけれど。
    確か映画?テレビドラマ?でやっていましたよね?織田祐二が。
    番宣か何かで観たような気がする…程度なんですが、今回の主人公を織田祐二にして読み進めた。

    それにしても、最近私が読む作家さん-有村浩、三浦しをん、坂木司、高野和明、原田マハ-って、みんな似たようなテイストな気がする。

    食事に例えるとハンバガー。
    具に、高級感や、新鮮さや、奇抜さなどを打ち出したりして、個性を出せるけど、でも概ね片手で他の事をしたり、考えたりしつつ食べられる。柔らかくて軽く瞬時に咀嚼できる、って感じ。
    美味しくて楽しいんだけど、時々、ちゃんとカタイ物を食べたり、読んだりした方がいいんじゃないかって心配になるのよね。

  • 民間との人材交流プログラムに選抜されたケンチョーさんが地方スーパーにて1年間の研修を行う。独りよがりなお役所的なものの考え方・ひとの見方から、自分自身の挫折や社会の底辺で生きる様々な人々との触れ合いによりお客に寄り添い、ひとの話が聞けるようになる。最後はハッピーマンとなりはちゃめちゃエンターテイメントになってしまった嫌いもあるが楽しく読めた。

  • 大分前に映像化されたもの。

    従業員のダメダメさと聡の役人根性、女性の頑なさに思わず笑ってしまう。皆あっさり成長してしまって、そんなにあっさり宗旨変え出来とたら苦労しないしちょっとあり得ないだろうとも思うけれど、皆仲良くなって気分よく読み終えられた。


    県庁のエリート聡が交流のため民間のスーパーチェーン店で1年間働くことになる。
    指導役として聡につかされたのは正社員ではなく、パートの女性。
    女に貢がされてぽいされたことにも気づかないちょっと間抜けな聡はスーパーで賞味期限切れの材料がスーパー弁当に使用されていることや以前県庁が申し送った筈の件が実行されていないことに目を剥き、エリートの彼が誰にでも出来る単純作業をやらされることに愕然とする。
    指導役の女性は他人の感情をなかなか斟酌しない強すぎる人間で、様々な人間の反感をかっている。
    お互いが影響しあって、かは疑わしいが、女性は俳句仲間、聡は他従業員や自らの思い付きなので柔軟に成長し、スーパーは成功を納め、聡は人の一側面だけを見てはいけないことを得、充実感とともに研修を終える。

  • 「県庁の星」
    切れ者だが役所根性満載の野村の研修先は田舎のスーパー。そこには、彼の想像していない世界が待っていた。何も出来ない刺激のない研修生活に嫌気が差す野村だったが・・・。


    織田裕二&柴咲コウで映画化された本作。これを忠実に再現していたかは読んでも思い出せませんでしたが、少なくとも小説での野村(織田)と二宮(おそらく柴咲)の個性は強烈でした。だからこそ、物語は面白いですし(特に心の中で思っている所が非常に現実的w)、彼らの成長が伝わってきます。


    まず野村はなかなかの役人頭の持ち主で意外と口も悪い。さらに、「女性を食う」と言う辺り女性読者の反感を買うこと間違い無しの下衆要素も持ち合わせる見た目完璧男。しかし、二宮の目を通してみると、次第に抜けている所も発見される。


    一方、スーパーでパートとして働く二宮は非常に大変な位置にあります。例えばリストラを任されたり、無能な上司に囲まれたり、息子となかなか上手くいかなかったり、そして役所頭の野村を世話したりと本当に大変。さらにこちらはおばさんパワー全開といいますか、言葉遣いは決して良いとは言えないし、マシンガントークが得意。しかし、そんな彼女も一時はスーパーを変えようとしていた頃もありで・・・。


    そんな2人が互いを時に罵倒し、時に認め合う時期を共有することで、最終的に1つの難題に共に立ち向かいます。その過程で野村は人を見て働き、共に苦労し喜びを味わうことの大切さを学び、役所との違いを楽しむようになります。また、二宮は野村の良い所を認め、息子とも心の下の下を見せ合うようになります。そして、彼らにつられて正直堕落の塊であったスーパーの人間も変わっていきます。


    個人的に一番嫌いな奴は店長と副店長ですが、彼らは成長しただろうか。

  • <概要>
    民官交流のため、官僚が現場に送り込まれる。
    現場を知らない官僚に対して、現場の人々は馬鹿にし、無視をする。
    官僚も自分の指示通り動かない現場の人々を馬鹿にする。

    そこで、官僚の人のアイデアと現場の人のアイデアどちらが優れているか勝負する。

    そこで、官僚は大敗する。

    官僚はその結果に反省し、現場の人のアイデアも参考にしつつ、実際に実現できるプランを立て実行し成果をだす。

    <感想>
    いろいろ耳が痛い。実際に経験することの重要性を認識した。

  • 実家の本棚から久々にお持ち帰り。
    今でいうところの啓発小説の走りと言ったところでしょうか。
    それにしても、あたしは昔からこういう
    サクセスストーリー的な物語が好きだったんだなぁ;


    途中までは軽いな〜なんて思いながらさらっと読んでたけど、
    仕事ってどこでもやる気と工夫しだいだなぁなんて当たり前のこと思った。
    たぶんどんな仕事でもエライとかない。
    工夫次第でどんな仕事でも話題になれる。
    どんな仕事だとしても腐らずにガンバロ。


    映画も同じくあんまり覚えてないけど、柴咲コウと小説の二宮さんが違いすぎる…。

  • タイトルだけは知っていた一作。
    序盤は退屈だったが、後半に進むにつれ、一致団結した人々の力に驚かされるとともに、爽快な気持ちになった。
    いったい県庁の職員が主人公のような性格をしているかはわからないが、この作品内では主人公の性格が変わる様子がうまく描き出されていたと思う。

  • ちょっと展開がベタすぎというか。でも普通に面白かった。公務員に対してのセリフで「慣例、前例って言うんでしょ。能力がないからじゃないの?人を見る力がないから、責任とりたくないから同じことやりたがるんでしょ。自分の思い通りのことしてきっちり責任とるって格好いいじゃない。今やってることに疑問もちなさい。」が良かった。

  • 前半のジリジリした状況から、後半改善されてく様は気持ちいい。映画を見返してもいいかな。

  • 公務員の性質があるあるでいい。
    県庁さんはこの話の続きではそのうち公務員に嫌気が指すんじゃないかと思うくらいの変身・改心ぶり。

  • 二宮さんの元夫が言う「きみはいつも自分だったらと考える。もし学(息子)だったらと考えるようにしてくれ」という言葉が心に残りました。
    句会仲間の「一つ捲ってその下の気持ちを・・・」というのもいい言葉です。
    聡が変わっていく過程をもう少し詳しく読みたかったです。

  • 県庁の職員の描写を読んでいると、「うちの会社みたいだな」と思う部分も多く、身につまされる思いをした部分がいくつもありました。

    企業は、顧客がいるからこそ成り立つ、そんなことは当たり前なんですが、なぜか忘れがちなんですよね。

    映画も観てみようかな、と思っています。

  • 改革後の活躍が、どうも雑。サクサク行き過ぎ。そこが面白いのに。前半が長過ぎ。同じような内容が繰り返し出てきて飽きる。

  • 県職員の人事交流研修により田舎のスーパーで働くことになったエリート県庁職員野村。“県庁さん”と呼ばれ、慣れない民間のしきたりや仕事のやり方に戸惑いや憤りを感じながらも、二宮をはじめとする店員と問題山積のスーパーの改革に挑んでいく。公務員とスーパーの店員。全く違う世界で生きる人々が、視点を変えることでお互いの距離を縮めていく姿に、爽快感を味わうことができた。映画化された本作だが、内容がかなり異なっていてビックリ。

  • +++
    前代未聞! 抱腹絶倒の娯楽公務員小説。
    野村聡。31歳。Y県職員一種試験に合格。入庁9年目。Y県県庁産業局産業振興課主任。Y県初の民間人事交流研修対象者6名の一人に選ばれた期待のホープだ。一年間の研修を無事にこなして戻れば、念願の係長への階段を同期に先んじて確実に登ることができる。ところが、鼻高々で望んだ辞令交付式で命じられた赴任先は…スーパー? しかも…H町の? えらくマイナーな感じがした。だがそのイヤな予感は現実のものとなる。 もらった予算は使いきるもの! 人を  “使役”してこその“役人”だ!——大勘違い野郎の「県庁さん」がド田舎のスーパーで浮きまくり。生まれて初めてバカと呼ばれた県庁さん、はたしてこのまま「民間」でやっていけるのか?
    +++

    将来有望な県庁職員・野村聡は、頭はよく、見かけもよく、将来も安定しているが、人間的にはいささか魅力に欠ける31歳である。合コンでもほとんどうまくいくことがないのは、その辺りを見抜かれているからかもしれない。そんな野村が一年間田舎のぱっとしないスーパーで研修を受けることになるところから物語は始まる。上司も同僚も、そしてスーパーの仕事まで上から目線で見下す野村は、初めのうちは誰からも煙たがられることになる。だが、見下されてもめげないパートのおばちゃん・二宮の突き放すような指導とも言えないあれこれや、押しつけられるように任される仕事を、不満たらたらでこなすうちに、次第にやりがいも出てきて熱くなってくる。野村の力というよりも、二宮をはじめとする店のスタッフたちの潜在的な向上心が、二宮に仕向けられて、いい方向にめざめさせられたような印象でもある。野村=県庁さんの成長物語というのが本筋なのだろうが、実は、二宮の成長物語でもあって、息子の学との関わり方の変化も興味深い。研修を終えて県庁に戻った県庁さんであるが、人間的にも成長して、もはや無敵なのではないだろうか。愉しく読める一冊だった。

  • 県庁のエリートが、地方のスーパーに行って奮闘する。主人公が途中から意識を変えていき、店の売り上げ改善のために頑張るところから、読み応えがあったが、その後をもう少し詳しく書いて欲しかったな。

  • 企業間研修と題して
    スーパーに一年間の研修に行かされた
    県庁のお役人さんのストーリー

    ネタバレになるので内容は書きたくないが

    読みながら身の回りで似ていることを探し始めていた。

    社会を知らない役人 周りにも一人同じ感じの人がいる

    正義感というか、まともというか
    正論を出す。確かに間違ってない。
    でも、現実的にそれができるとも思えないし
    現実が見えないままに指示が飛ぶ

    だけど、こういう人がいないと物事前に進まないってこともある。

    いいことも悪い事も含めて 
    ちょっとだけスッキリしたのかもしれない。

    仕事に疲れた 上司に疲れた って人には
    一度読んでもらいたい。

    あーーーー私も疲れさせている上司の可能性あり(笑)

  • 読みやすくて一日で読んでしまった。ありがちなストーリーだったけど、楽しく読めた。
    ちょっと展開が早いかなと思った。

  • 典型的な行政マンと、典型的な日常消費活動の場であるスーパーやショッピングセンターの店員という対比がおもしろい。
    実はショッピングセンターの店員さんは消費者の行動を把握していて、的確な対応がとれるということはマーケティングがしっかりできているのだ!そして県庁の行政マンは、はじめは表面的な数字でしか物事を考えられなかったが、店員さんにバカにされつつ励まされつつ、消費者や民間事業者の目線に近づいていき、ショッピングセンターの改革に乗り出す、結果的に。
    主人公の成長が面白い。最後に県庁に戻って、定型的な書類では分からないこと・・・「やる気」「熱意」を感じ取れる行政マンになっていく。
    どんな仕事でもバカにはできないし、行政では分からない現場というものがある。この気持ちを忘れては行けないと思った。

  • エリートを自認するが世間ずれした県庁職員が民間派遣研修でスーパーに派遣され、騒動を起こしつつ、最後はスーパーの立て直しに活躍するというストーリー。サクサクと読めるので、ちょっとした娯楽として読むには良いと思う。ただ、主人公の野村聡の描かれ方がステレオタイプな高慢公務員すぎて、「こんな県庁職員おらんやろ」という感じで、実際の県庁を知る者としては少し興ざめした。また、後半、主人公がスーパーの立て直しに尽力するようになる気持ちの変化の経緯がちょっとわかりにくく、唐突な感があった。スーパーの内幕についての記述は興味深かった。

  • 登場人物が魅力的でない。
    内容も平凡で盛り上がりが無い。
    映画はもう少し面白かったような・・。

  • 2人の視点から描かれる仕事上での成長物語。タイトルからは予想できない設定で楽しめた。心情の吐露が激しく、時に暴言になって行く様が面白い。
    2人の主人公は頭が切れる設定だと思うけど、ところどころ間抜けでリアリティーに欠ける気がした。登場人物が多く、かつ余分なストーリーが多くてモヤモヤした。
    仕事を楽しくしたい人、仕事に生き甲斐を感じたい人にオススメです。

  • 役人根性全開の県庁エリートが田舎のスーパーへやって来た-。設定は面白そうでしたが、パート二宮との掛け合いや、総菜コーナーでの対決が馴染めませんでした。もう少し、県庁側の話もあれば良かったです。【2006年本屋大賞9位】

全315件中 1 - 25件を表示

県庁の星に関連するまとめ

県庁の星を本棚に「読みたい」で登録しているひと

県庁の星を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ツイートする